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小さいのに充実 インデペンデント系本屋 McNally Jackson

(この記事は2015年6月15日に書かれたものです)

マンハッタンにあるインデペンデント系の本屋 McNally Jackson に行きました。

※マンハッタンとは有名な場所(タイムズスクエアとかセントラルパークなど)が集まっているニューヨーク市の中の区のひとつです。そこまで広い区ではなく、面積は59.47kmで山手線の内側とだいたい同じ大きさだとか。
※インデペンデント系の本屋とは、チェーン店ではない零細書店のこと。

店内はジャンルごとに整理されており、とても見やすい印象。「片付けの魔法」の英語版も多面展開されていました。

村上春樹の本もバージョン違いで沢山置いてあり、その人気が伺えます。また、こちらでは割引シールが色々な本に貼られています。割引本コーナーがあるくらいです。

一階と地下一階の二階建てで、地下には日本のものも取り揃えた文房具や子どもコーナー、ビジネス書なども置いてありました。こちらの本屋ではあまりPOPを見かけません。その代わりSTAFF PICKSコーナーがあって、そちらにオススメポイントが書かれたPOPが貼ってあります。

このお店が面白いのは、カフェが併設されているだけでなく、その場で本やパンフレットの作成ができる機械が置いてあることです。自費出版($19-$549)やプリントオンデマンドなどの提案がされており、こちらの本屋でもあまり見かけないコーナーだと思いました。

以前、湘南Tサイトの蔦屋書店で3Dプリンタを見かけましたが、あれは本を作成するものだったのか?展示的に置いてあったのか?定かではありません。しかしSNSが発達し、情報発信に慣れてきた現代人にとって、今後オリジナルの本を作るという需要は少なからずあると思います。

日本での状況と同じく、インデペンデント系の本屋はこちらでも厳しい状況にあります。近年老舗の本屋がどんどん閉店しているようです。この本屋は、ジャンルごとに整理整頓された店内、立体的なディスプレイ、洗練された商品の選択、オリジナリティのあるイベント企画など、個性が全面に出た本屋で、「小さいのに充実している」というのが正直な感想です。

日本でも生き残りをかけて皆さん工夫されているかと思いますので、気づいたことがあれば営業の際などに話のタネにしていただけたらと思います。


McNelly Jackson Books

52 Prince Street

(between Lafayette&Mulberry)

New York City, NY 10012

http://mcnallyjackson.com/

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