見出し画像

ローカルが欲しい

転校生だった。
学校が変わるたびに、手紙書くね、年賀状出すねと言っていた世代だった。

転校先で、地元トークが始まるとついていけないことがしばしばだった。
幼稚園が一緒とか、誰と誰の親が仲がいいとか、昔あそこで何があったとか。少し羨ましかった。

高校の友達がクラブイベントに遊びに来てて再会するとか、フェス行くの好きだったから行くようになるとか、よく聞くのに自分にはなかなか起こらないイベントだなあと思ったりもした。

ローカルが何かということを具体的に定義するつもりはないけど、今実家がある場所を果たして地元と言えるのかどうかってことに最近ハテナがつくようになった。

完全に余談だけど、地元の同窓会が中止になった。理由はいろいろあるだろうけど、みんな結局腰が重いのかな、とか、会いたい人には会ってるよな、とか、最近は近況ある程度SNSでわかるもんな、と思ったりした。同窓会はライングループなんぞ作らずに一人一人声かけるか昔みたいにハガキ送りつけて、欠席者はご連絡くださいという形にする、あるいは今でも仲いい人たちにSNSで「行く」という意思表示をさせてそういう流れを作らないと上手くいかないのかもしれない。

大学生時代を名古屋で過ごして、6年いたから一旦出たいなという気持ちになって、就職して、東京に近くなって週末ごとに東京に遊びに行っている。
楽しいなと思うことはたくさんあるけど、それを一緒に過ごす人たちがいる方が大切なんじゃないかと今更考え出したりもしている。

名古屋に度々帰って、会いたい人に会って帰ってくることを3ヶ月おきくらいにやってしまう。実家より多分帰ってる。

「会いたい友達がどこにいるかでいいんじゃない?」

ローカルが欲しい、ということを喋ったらこう答えてくれた友達がいる。
その通りかもしれないな、と思った。

そういった意味では完全になりきれてはいなくても名古屋ローカルなのかもしれないけれど、じゃあ名古屋に転職するかというとそれもまた別の話な気がしてしまう。

結局いつも堂々巡りになってなかなか答えは出ないんだけど、しばらく名古屋のみんなにぶら下がりながらいろいろやりたいな




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?