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家づくり冒険の書【番外編】「2024年版こどもエコ住まい事業」

フリーランスWebデザイナーのなしょです。
デザインのことは全然書いていませんが、先日発表された「こどもエコ住まい事業」について解説?していこうと思います。

家を建てるにあたって、ありがたい補助金制度をご存知でしょうか?
その補助金制度こそ「こどもエコ住まい事業」です。
この制度は「注文住宅」「分譲住宅」「リフォーム住宅」の3分野に分けられていて、そのうちの「注文住宅」について調べたりハウスメーカーから教えてもらったことをまとめていきます。


こどもエコ住まい事業とは?

2024年版は概要が発表されただけで、公式サイトはまだないようですが、参考までに2023年版の公式サイトがこちらです。

子育て世代の住環境を整備を後押しするために始まった事業で、要件を満たせば最大100万円の補助金がもらいるという素晴らしい制度です。
期限は2023年版であれば2022年11月1日以降に着工している住宅が対象で、予算がなくなるまで受付をしていました。
2024年版もほぼ同じような内容になるようです。

「子育て世帯を応援する」と言っているだけあって、対象は若い夫婦(いずれかが1982年4月以降に生まれた夫婦)もしくは子供がいる夫婦(2004年以降に生まれた子供がいる)ことが条件になります。

また、建てる家が新築だったら全部対象というわけではありません。
このご時世なので、環境にやさしい家である必要があります。
環境にやさしい家とはなんぞや?という話ですが、最近よく聞くZEH(Zero Energy House、ゼッチ)がまさに基準になります。
じゃあZEHってなんだよっていう話ですが、ざっくりいうと家で使うエネルギーを自分で賄うことができる家のことを指します。具体的には家で使う電気の消費量を発電する電気が上回る必要があります。さらには消費電力を抑える高機密・高断熱であることが求められます。
このZEH基準以上の家が対象になります。

2023年版のこどもエコ住まい事業ではZEH基準をクリアさえしていれば、100万円の補助金がもらえましたが、2024年版では長期優良住宅で最大100万円ZEH住宅で最大80万円が支給されます。

おっとここで長期優良住宅というワードが急に出てきましたね。
ここでざっくり説明すると、ZEH基準よりも高い基準で高機密・高断熱かつ長持ちする家のことを指します。
ZEHと何が違うんだ?と思うかもしれませんが、ZEHがウン十年長持ちするものと思ってもらうといいかもしれません。

どっちが狙いめ?

結論、ZEH住宅がお得!

2024年版では長期優良住宅で最大100万円ZEH住宅で最大80万円が支給されますと先ほど書きましたが、じゃあ長期優良住宅狙ったほうがいいじゃん!となりますよね。自分も思ってました。
結論から言うと、自分が建てようとしているハウスメーカー(=アイ工務店)の場合ですが、ZEH住宅を狙ったほうがお得になります。

えっ!!???と思う方も多いでしょう。
なぜなら、長期優良住宅・ZEH住宅ともに申請費用がかかるんです。
ハウスメーカーによっては、最初から申請費用込みの場合もあるかもしれません。その場合は長期優良住宅を狙うのもアリかもしれません。
さらには長期優良住宅の場合、構造計算の書類が必要になったり、家を建てた後に強制的にハウスメーカーの有償保証に入ってメンテナンスを受けたことを国に報告する必要があります。
ZEH住宅の場合、この辺りは不要です。

長期優良住宅の場合

長期優良住宅の認定をとって100万円貰えたとしても、その認定を取るために50万円程度かかり、構造計算の書類に十数万かかり、手元に残るのは30数万円くらい。さらにはその認定を受けるのに2〜3ヶ月は掛かってしまいます。そこから有償保証に入るお金やメンテナンスを報告する手間だったり…かなり負担が大きいですよね。

ZEH住宅の場合

一方ZEHの場合、認定受けて80万円貰えたとして、認定にかかる費用は30万円弱くらいに収まるようです。それ以外にかかる費用は特になく、認定自体も1ヶ月弱くらいで通るそうで、手間もかからず、手元に残る金額も50万円ちょっと。こちらの方がお得になるというカラクリです。

まとめ

自分で調べても貰える補助金の額しか出てこないことが多いので、認定にかかる費用だったり認定受けた後にかかる費用の部分は見落としがちです。
(自分もまさにそうでした)
ハウスメーカーによって申請にかかる費用など変わる部分があると思うので、一度ご自分の営業担当の方に聞いてみるといいと思います!
まだ細かい要件が発表されていない部分も多いため、金額含め2023年版と変わる部分がさらに増えるかもしれませんが、大きくは変わらないだろうと言われているので、参考にしていただけると嬉しいです。

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