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国際教養大学(AIU)・小論文対策【小論文.comの受験情報】  

 国際教養大学(AIU:Akita International University)は、2004年秋田県秋田市に創立した公立大学です。「英語を学ぶ大学」というわけではなく、英語で学び、考え、自らの意見を主張できるグローバルな人材を養成するべく、“国際教養教育”を教学理念とし、グローバル社会におけるリーダーを育成することを使命としています。

 国際教養大学では、世界で活躍し貢献できる人材育成を見据えたグローバルな教育方針を展開しており、100%英語での少人数制の授業、1年間の海外留学の義務付け、多文化共生のキャンパス環境など、学修過程や日々の生活の中で異文化に触れながら未来を切り開くグローバルリーダーとしての素質を高めていくことが可能です。




【1】 入試制度  

 多彩な才能や資質を評価し選抜する目的で、国際教養大学ではさまざまな入試制度を導入しています。特に、合格者には4月から8月末までボランティアやインターンシップなどのギャップイヤー活動をすることが義務付けられている「ギャップイヤー入試」や、「グローバル・ワークショップ」に参加した高校生が同ワークショップでの活動や面接で評価される「グローバル・ワークショップ入試」などは、国際教養大学独自の制度として注目されています。国内外問わず諸問題に対して高い関心を持ち、探求心がある意欲的な人材を選抜したいとの大学側の思いが伺えます。


※各試験の最新情報や詳細は、国際教養大学公式サイトを必ずご確認ください。


【2】 小論文の傾向  

一般選抜試験・A/B日程 「国語」  

 国際教養大学の一般選抜試験の国語は、60分の試験時間の中で長文を読み、その内容に対して200字〜700字程度で要約、批評、説明、問題性の指摘などの記述が課されるといったいわゆる課題文型小論文です。

 国際教養という文化、社会問題、経済、歴史、国際関係、教育などさまざまなテーマが出題され、文章や筆者の主張の要約や自分の意見を主張するような問題が全3問出題されます。


一般選抜試験 「英語」  

 国際教養大学の一般選抜試験の英語は自由英作文となっており、120分の試験時間の中で少なくとも300語以上の英作文を行わなければなりません。長文を読み、その内容に対する自身の考えを展開していくエッセー型の問題が1問出題されます。


一般選抜試験 「英語小論文」  

 C日程の英語小論文では、試験時間90分の中で自身の考えを300字以上で書くといった問題が出題されております。A・B日程ほどの長文読解ではありません。英文を読み、本題文に書かれた細かい条件を満たすよう自分の考えを述べなければなりません。また、出題テーマについても、よく試験で出題されるような有名なトピックから抽象的なトピックまでさまざまです。例えば、2019年には「資本主義と社会主義それぞれの利点と欠点」、2020年には「パレートの法則」など、内容がわかっていなければ回答に苦戦する受験生も多く、多岐にわたるテーマに対応できる対応力を備えておくことが必要です。


特別選抜入試 「英語小論文」  

 一般選抜試験C日程の形式と同じですが、問題文が長くなっている傾向もあります。出題テーマについて、2021年は「人の成長に貢献するものとは何か」が問われ「書籍のような従来からある文字資料なのか、インターネット、テレビ、ソーシャルメディアのような媒体なのか、どのような種類の情報源が学びや成長に貢献するのか」との内容に自分の意見や経験を混ぜながら主張するものでした。2022年においては「盲目と象」に関する物語について言及しながら自身の考えを具体的に述べることが求められました。自由度が高い一方で、英語や構成に至るまで洗練さが求められるため、難易度が高いものと言えるでしょう。


【3】 小論文対策のヒント  

(1) 国語  

 「国語」の試験との扱いでありながら、実質、小論文のような出題形式である国際教養大学の記述問題では、問題文を読み的確に要約する能力の他、自分の意見を論理的に説明する力が求められます。過去問だけではなく、どのような分野でも自分の意見を瞬時に論理性をもって説明できる力を身につけておくことが必要です。

 日頃から社会問題や新しい情報を積極的に情報収集するだけではなく、それに対する自分の考えや意見を言葉にできるように訓練することが大切です。「国語」とはいえ独特な出題傾向なため、国際教養大学に特化した小論文対策が求められるでしょう。


(2) 英語  

 過去問をしっかり解き出題傾向に慣れておく他、TOEFLやIELTSのライティングで練習する、英検1級の面接問題で自分の意見を述べる力を養う練習をしておくなど、レベルの高いもので抽象的な問題に対しても瞬時に自分の意見を300字以上で書ける力を養っておくことが重要でしょう。

 他大学ではあまり見られない独自の出題傾向であるため、A・B日程では特に長文読解を正確に行う力を養い、段落ごとに要約することを意識した多読などの訓練も必要です。限られた時間の中で自分の考えや意見を本文に関連付けて言葉にする力や、論述的に300字以上で書く力、表現力なども合わせて身につけておきたいところです。


【4】 小論文.comでの対策  

  

 小論文.comでは国際教養大学の国語(課題文型小論文)、英語(自由英作文)、英語小論文のすべてについて対策を行なっています。小論文.comでは国際派の添削講師が添削指導を行うため自由英作文・英語小論文についても日本語と同じように添削指導が行われます。特に英語に対する特別な料金もありません。国際教養大学の自由英作文や英語小論文は、高難易度の問題が課されますから是非一緒に対策を進めてまいりましょう。


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