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私だけが選ぶ アクション映画 グランドチャンピオン大会 予選 1990~99年

1990年代のアクション映画界、それは、アーノルド・シュワルツェネッガー黄金期であり、シルヴェスター・スタローン暗黒時代でございましたね。

スタローンの失策が続くなか頭角を表したのが、巻き込まれ型を得意とする『泣き眉のケイジ』ことニコラス・ケイジ。『リービング・ラスベガス』で最優秀主演男優賞を受賞した彼は、演技が上手な悲哀系アクションスターとして90年代に入って人気を確立。

王道ゴリ骨格アーノルド・シュワルツェネッガーと口元哀愁系ニコラス・ケイジ。この2人を中心に90年代のアクション映画界は繁栄を築いていきましたが、そのころ我らがジャッキー・チェンは禁断の酔狂拳法の続編『酔拳2』というカンフーアクションの頂点と云える作品を完成させました。

世に云う骨格、哀愁、禁酔、の三国時代到来であります。

90年代のベスト1アクション映画は、この3人の主演作から選ばれるのか、はたまたダークホースの暗黒ヒーロー『ダークマン』
驚愕のアイデア一発ノンストップバス映画『スピード』 
更には、片腕脱臼刑事感動のラストラン『リーサルウェポン4』
じわじわのおジイの貫禄『許されざる者』

栄冠はどの作品に輝くのか、私1人がどのようにして、どういった基準で選ぶのかは全くの未知数だけに、いったい私が何を選ぶのか、とっても気になって私自身も私の胸の高鳴りを抑えきれません。私自身大興奮です。

☆ノミネート作品☆

ダークマン ×
ターミネーター2 ◎
トゥルーライズ ▲
酔拳2 〇
スピード
フェイス/オフ
許されざる者
ザ・ロック △
リーサルウェポン4
ロング・キス・グッドナイト

※ ◎本命 〇対抗 △単穴 ▲連穴 ×大穴

発表の前に各作品をご紹介しましょう

ダークマン

この作品で初めて知ったリーアム・ニーソンという俳優さん。こんな人がアクション映画の主役とは何だか気味悪い、と思ってたら包帯ぐる巻きヒーローに変身してやっぱり気味悪い。でも画面から伝わるエネルギー凄い。 そしてアクションの絵面が格好良い、本気爆破凄い。何だかんだと釘付け。


ターミネーター2

他の奴らなんて知ったこっちゃないよー、なターミネーターらの豪快アクションと、合間の細かなアクションがどれも素敵。どうやったら敵倒せる問題を登場人物らと共に考えたり恐れたりする持ち味がとても楽しく、基本追いかけっこなのがシンプルで強い。この役がシュワルツェネッガーで本当に良かったと感動。


トゥルーライズ

シュワルツェネッガーみたいなもんが、こういう鋭い賢さを持ち合わせた役やれるのかい?と厳しい視線を浴びせるも、鬼のように金がかかったアクションシーンでそんな考えはウヒャーと全部忘れる。そんな豪華なアクションシーンに支えられてか、ボール投げが下手そうなツェネッガーが次第にスマートで粋な感じに見えてくる。不思議超大作。


酔拳2

前半から中盤までかなりダレるという香港カンフー映画の弱点を克服した渾身の逸品。あの酔拳ミュージックが流れ始めた途端、「うわ~酔拳じゃーい」と血沸き肉躍りまくる。中盤の竹棒さばきでギッタンバッタンも凄いが、最後の蹴りまくりボスとの闘いはカンフー映画史上最も大興奮しスカッとした。酔拳3作ってよジャッキー。

スピード

なんだこの男前、坊主頭のくせに凄い男前じゃないか、とまずはビジュアルでハートをガッチリキャッチし、あとは爆弾付きバスを疾走させて観客をパニックに陥れるという90年代の新時代アクション。無理じゃん無理じゃん、バス爆発するじゃん、をスリリングに繰り返す無駄のない傑作。


フェイス/オフ

あんなにも優しいニコラス・ケイジの顔面がジョン・トラボルタみたいなもんに移植され、ニコラスが後半極悪人になってしもうた、というリアル版『君の名は』的な異色ならぬ移植アクション。独特の激しいスローモーションのジョン・ウー アクションがいちいち格好良く、90年代珠玉の名シーンがラストに待っておる。


許されざる者

これはアクション映画なのかね、と疑問が膨らむ程じっとり間を取る大人の為の西部劇。C・イーストウッドとM・フリーマンの二人旅を楽しみながら、ジーン・ハックマンの悪顔にイライラするという何とも贅沢な時間。そして、その辺の者には真似できない至高の西部劇アクションがやっぱり炸裂。タメが凄い。


ザ・ロック

長年監獄にいるお爺さんが元スパイで、しかもそのお爺さんがあのショーン・コネリーですってー?!という涎垂れ流し設定にニコラス・ケイジの存在を忘れる時が多々ある豪勢なアクション大作。熟練の知恵と技で結構お強い敵たちをあたふたさせるS・コネリーに、こんな髭生やしたい、と大絶叫。ニコラス・ケイジも頑張ってる。


リーサル・ウェポン4

リーサルウェポンの世界に生意気顔のジェット・リーが殴り込み、と知った時点で楽しみ倍増。そして、オープニングからハイテンションアクションに、やっぱりダイハードよりリーサルウェポンの方が個人的には好きなんじゃ、と再認識。イライラが爆発したときのメル・ギブソンを見るのが一番楽しい。


ロング・キス・グッドナイト

私の中での元祖アクション女優といえばジーナ・デイビス。180cm超えの身長にゴツい骨格。そりゃ、こんなハードアクションやらせたくなりますよ、と監督さんの気持ちも分かる。動画配信されてないので最近観てないけど、この時代の頂点みたいなアクションの連続だったという記憶は確かに残っている。なので今度Blu-ray買う。Amazonで1500円ぐらいで売ってる。


それでは、発表します。

90年代、ナンバー1アクション映画は、












シュヒ カサカサ パシュ(紙取りだし音)

発表します、90年代アクション映画の頂点に輝いたのは、

『ターミネーター2』、『酔拳2』でもなく、

『ザ・ロック』です。
おめでとうございます、監督マイケル・ベイ、主演のショーン・コネリー、ついでにニコラス・ケイジ。エド・ハリスも素晴らしかった。

伝説のスパイ、ショーン・コネリーが、シュワルツロボと酒ジャッキーを僅かに上回りましたね。

クリント・イーストウッドからも暖かい拍手が贈られております。

いやあ、今回は本当に接戦でした。ダークマン以外どの作品も選ばれる可能性を秘めていましたからね。

だからといって、ダークマンが面白くない訳では無いですよ、勘違いしないで。

私のもう1つの部分は、必死に『酔拳2』を押していたんですが、今回は総合力 プラス、ショーン・コネリーの力が大きかった。あんな派手な映画にお爺さんな年齢の人が主役を務めるのも凄いですし、本当に格好良かった。うきうき感がエンターテイメント。

そして、残念ジャッキー・チェン。もう一押しだった。悔しい。酔拳3作ってジャッキー。2年以内に制作発表が望ましい。

ではまた次回、2000年代アクション映画チャンピオン大会で会いましょう。

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