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お金って何なの? 〜お金を手放し、お金の意味を実験し続けたホームレスが考える お金との関わり方。〜




僕は、お金の価値観に嫌気がさし
2018年4月からお金を持たず、使わず、もらわずに1年間生きた。
(詳しいホームレスになった理由はコチラ↓
https://note.mu/shochan1994/n/n18818478cd9c

実際どう生きてるかはコチラ↓
https://note.mu/shochan1994/n/nc26fb29fdb07


そんな僕が感じた、お金とは何かという。
金の本質を問う疑問を僕なりに分解してみた。


 

★そもそも、ぼくがなぜお金を捨てようと思ったか。

 
 

僕がお金を手放したいと思った理由は2つある。


お金を介した人間関係が嫌だった。

②『お金を稼ぐために自分を消費し、その金を消費して生きていく。』
という閉塞感がとても嫌だった。

 

 
 


 

①お金を介した人間関係が嫌だった。

金欲しさに寄ってくる詐欺師、ネットワークビジネス野郎に騙されかけた。
 
"先輩だから"という理由で、奢ってもらうこと目的で群がる後輩、
奢ってもらうために先輩に媚びる後輩。

"男だから"という理由で、奢ってもらうこと目的でやってくる女もいた。

 
お金を持っているやつが偉い、そんな風潮もとても嫌だった。

 
だから、僕がお金をもたなくなったら
お金が目当てで僕によってくる人間はいなくなる。

そう考えた。

 
 




②『お金を稼ぐために自分を消費し、その金を消費して生きていく。』

という閉塞感がとてもいやだった。

 
 
 
この発想に至った発端はアルバイト。

自分の時間を切り売りし、
自分がその時間内に何を考え、どんなアクションを起こしたとしても

そこではなく、何時間その場所にいたかということだけが評価される。

結果、自分のしたことすべてを1000円という数字に換算されてしまう。
サラリーマンだって結局は時給だ。
 

 
そして、自分の時間つまり"自分の命"を削って得たお金を消費して生きていく。
食事、家賃、カラオケ、飲み会、服。

コンビニなのか飲食店なのか、大きなビルなのか些細な違いはあれど、
生きるために四角い箱に閉じ込められ、飼われる。

まるで、ケージの中で必死で車を回し続けるハムスターのようだと思った。

 
 
これを考えてしまってから、

日々自分がどんどん削られていき、
数値化されて消費され消えていく。

そんな感覚があった。
お金に支配されている感覚もあった。
 
 
そんなことを考えながら生きていると、
僕が生きている意味すらわからなくなっていった。
 
 
  



★実際にお金を持たずどう生きていたのか。

上記の2つのネガティブな思いから、僕はお金を手放した。
 
家を手放したため、当初は路上生活、冬になってからは家に泊まることができる仕事を作っては誰かの家に泊めてもらっていた。
 
食事を得るための独自のサービス
『ホームレスサービス』によってご飯を得たり、
話を聞きに来た人、取材してくれる人、呼ばれたイベントなどでご飯を食べた。
満足に食べることはできず、平均すると2日に1食といったところだろうか。
 
移動は基本的に徒歩。6月に自転車を手に入れてからは自転車がメインの移動手段になり、
遠距離の移動は交通費を出してもらうかヒッチハイクで移動した。
 
電波はフリーWi-Fiを駆使した。携帯ももらった。
 
 


こんなふうに、僕はなんとかほぼお金を使わずに1年生きた。
 
お金なしで生きられるかと聞かれたら、生きられる。
と答えよう。

しかし、お金を持たずに生きたからこそわかる、お金のすばらしさも見えた。
ここからは、お金の良い点5つを紹介していく。

 
 
 

 

★お金の良い点

・持ち運びのしやすさ
・腐らない
・再現性の高さ
・自由度の高さ
・ラク

 

 
 
・持ち運びのしやすさ

例えば僕は、1週間生きなければならないとなった際に、お金を持つことができないので
カップラーメンなど現物で食料をもらい、それを持ち運ばなければならない。

たとえカップラーメンを1日1つしか食べなかったとしても、7個となると、ドンキの大きな袋がパンパンになる量を常に持ち運ばなければならない。

また、それを長期保存するためにはとても大きなスペースを要するため、家を持たないライフスタイルとの相性が非常に悪かった。
 
それに比べてお金は、1週間分の食料であれば1000円札を1枚持っていればよくて
軽いし小さい。

1万円は持ち運ぶとたったの数グラム、
大きさにすると3センチ×8センチしか場所をとらないが、
そのぶんをカップラーメン換算すると約70個ほどにもなる。
 
このようにお金は持ち運びが非常にしやすい。




・腐らない
 

突然だが、みなさんは500円玉が腐った経験をお持ちだろうか?
 
ないだろう。
これは意外と重要で、
お金は経年劣化をしづらい。

例えば食料。数日で劣化して価値がなくなってしまうものが多い。カップラーメンのように日持ちするものだとしても、破損するリスクがありこれも含めて劣化しづらい。
 
シャンプーだって、自転車だって劣化する。
家もだ。
モノは劣化する。日用品の劣化スピードはとても早い。
その点、お金はなかなか劣化しない。
 
これはとても便利だ。


・再現性の高さ
 
同じ貨幣を使っている文化圏であれば、どこでもほぼ同じように価値交換ができる。

日本国内であれば、よほど高い店に行かない限り 1000円あればどこでだってご飯が食べられる。
お風呂にも入れる。
アイスは150円くらいあれば食べられる。
 
このように、お金の価値交換はほぼ同じようにできる。
 
 
その他の場合だと、
『遠距離の人にご飯を食べさせてもらうという場合』
どちらかが移動費または膨大な時間と労力をかけてどちらかのもとへ行って食べさせるか、 

お金と、時間をかけて郵送するしかない。
カップラーメン一個を郵送するのに、それ以上のお金が生じてしまい、更に3日ほどの時間も要する。
食料の内容によっては腐ってしまうものもある。
(というか、そもそも輸送する時点でお金を使ってしまっている。)
 
 
お金を使える場合だと、銀行を利用し
お互いがその場を動くことなく相手にお金を渡すことができる。
そうして、そのお金を使って食料を買う。
 
 

日本円であれば、日本国内で
それ以外の国ではそれ以外の通貨があり、
再現性が高い。
 
 

 
 
 
・自由度の高さ

人間として生きるために、お風呂、食事、移動、洗濯などが必要不可欠になってくる。
 
僕はそれらをすべて物々交換で行うため、
お風呂のために〇〇をする。
食事のために〇〇をするといったように、
手に入れたいものによって手段を毎回変えなければならない。これはとても大変だ。
 
その点、お金はスーパーで使えば食料に、
温泉で使えば入浴に、ホテルで使えば宿泊にと形を自由自在に変えられる。
何にでもなることができることもお金の利点である。
 

 

 
 
・ラク

価値交換時に思考や交渉をする必要がない。
ということ。

資本主義で貨幣が浸透している日本において、
人はお金→モノやサービスの価値交換がほとんどで
モノやサービス→モノやサービス
という価値交換をほとんど行っていない。


だから、いちいち
『僕はこれがしてほしい。変わりに僕ができることはこれです』と説明をする必要があり、
とても手間がかかるうえに、理解されずに交渉の場が与えられないことも多い。

以上5点がお金の利点である。







★これからの僕とお金の関わり方。

 





お金を持っているデメリットとして、

・お金を介した相手を利用してやろうというウザい人間関係は嫌。

・お金を持つことで盗まれたりもする。

・お金のために生きているという閉塞感。

というものは依然として強く感じており、


お金を持たないことにより、

・相手とのコミュニケーションが促進される

・お金以外の価値交換はおもしろい



という気づきがあったため

今後も基本的にはお金を持たずにお金以外の価値交換を続けていきます。

 

 

 

しかし、今までのように全くお金を介さずに生きるのではなく
上記のお金の嫌な部分とは触れ合わないように、お金のいい部分だけを取り入れられそうなので、

部分的にお金と関わりはじめよう思います。

 

具体的に言うと、

①携帯電話を契約する。

お金を全く使わないルールでは携帯電波は契約できなかった。

しかし、僕のスタイルを突き通すために発信は不可欠、かついつでも連絡をとれなければ生きていくことがとても難しい。

そこで、お金を『持たず・もらわず・使わず』
というルールのうち、使わずを変更して
月3500円ほどで携帯を契約します。

 

②文章、企画、動画に集中するためお金をもらう。

ホームレス開始時は、とりあえずお金から離れて生きられればそれでよかったが、
1年間続けてみて、伝えたいメッセージや、表現したいことがたくさん出てきたので今までよりもっと表現(文章、動画、歌、企画)に力を入れていきたい。

そのために、ご飯を確保するためのライスワークを減らし、企画に集中できる時間をつくりたい。

なので、近場の人には食料をいただき、
食料を貰いづらい遠隔の人からはお金をいただいてご飯を食べ、より企画に集中しようと思う。

更には、上記で携帯の契約を決めたため、
月に3500円程度は稼がなくてはいけない。

 


具体的な方法を言うと、noteやポルカなどで支援を募ります。

僕の動画や企画、文章に価値を感じてくれたらぜひ、ご支援よろしくお願いします。

あとは有料のサービスをいくつか作ります。
(ま、ほとんど無料のままだけどね 笑)

→noteの支援をする
→ポルカの毎月支援
→その他、バーテンダーや動画などの依頼

これら引き受けているので、ぜひお待ちしています!

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