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【ひとりドラフト】戦力編成・指名方針の考察【オリックス編】

どうもどうも。早くも「ひとりドラフト」2回目の更新です。
実際のドラフト会議まで残り約1か月半。ひとりドラフトをそれまでに行うことを考えると週2本ペースで記事を上げねばならないので、プライベートの時間を削りに削っています。仕事ですり減った心と体に鞭を入れて書き上げた文章、楽しんでいただければ幸いです。
今回はオリックス編。各リーグ6位から順に書き進めていく予定でしたが、日本ハム編をそこそこ書いたところで、まあまあのゲーム差でオリックスが最下位だったことに気付きました。勝手に最下位脱出して勝手に戻ってくるんじゃねえよ()

現有戦力の分析

先発投手
今季開幕投手を務めた山岡泰輔は、防御率4点台ですが規定に到達し初の2桁勝利。イニングとK/BBは自己最高を記録し、先発の柱に成長しました。満を持しての先発再転向となった山本由伸は防御率1点台、WHIPも1.0を下回る活躍。怪我で離脱した影響で規定到達は微妙な状況で、勝ち星にも恵まれていませんが、間違いなく未来のオリックスを背負って立つ逸材です。いや、日本を背負って立つために移籍しましょう。また、K-鈴木は100イニングを投げ、榊原翼は80%を超えるQS率を記録。ローテーションの一角を担った時期もありました。そのほか、竹安大知田嶋大樹らもいて、若手の先発投手が非常に充実していると言えます。西勇輝と金子千尋の移籍でイニングを埋めることすらままならないかと思われましたが、若手を積極的に起用することで今後に活かせる1年にできたのではないでしょうか。使わざるをえなかった、と言ったほうがいいかもしれませんが。
2軍では育成枠の東晃平が最多のイニングを投げました。数少ない地元出身の選手、これからに期待です。5年目を迎えた鈴木優は先発として結果を残しました。1軍でのチャンスが与えられないのが不思議なほどの好成績です。怪我から復帰した本田仁海は、筆者も現地で見ましたがすごいです(語彙力)。あれは山本由伸2世になります。来年まずは中継ぎとして1軍デビューでしょうか。その他、異例の”投手転向”を果たした張奕などもいて、2軍も若手の先発が充実しています。

中継ぎ投手
リリーフは頭数は揃っているものの、質が良くないのかリリーフ防御率4点台半ばと成績がよくありません。クローザーだった増井浩俊は5点近い防御率で憎井酷俊になってしまいました。実績がある近藤大亮比嘉幹貴吉田一将らも総じて打たれています。ここ数年の酷使でパフォーマンスが落ちてしまったのでしょうか。福良と西なんとかを許してはいけない。ディクソンの抑え転向がハマったり、海田智行が50試合以上で防御率1点台で復活を果たしたり、山﨑福也がロングリリーフで頑張ったりと、多少は明るい話題もありましたが。総じてリリーフの扱いが雑なこのチーム。選手の入れ替えよりも首脳陣の入れ替えと再教育のほうが効果が大きいのでは?
2軍はリリーフの登板数が分散しており、そのあたり考えて起用してるのかもしれません。もしくは1・2軍の入れ替えが激しすぎて登板の増えようがなかったか。最多登板は育成ルーキーの漆原大晟。20以上のセーブを記録しており、来年には支配下を勝ち取れるでしょうか。高卒4年目の吉田凌はこれまで先発として起用されていましたが、今季は全試合でリリーフ。この転向がうまくハマり、防御率1点台を記録しています。このまま1軍定着を期待しても…? そのほか齋藤綱記がしっかり抑えていたり、神戸文也もいい成長曲線を描いています。良い選手が育ってきている一方で、1・2軍ともにやや右に偏っている印象。実際、右投手29人に対し左投手は9人なのですが。

捕手
若月健矢を追放せよ。OPS.500を割る絶望的な打力で300打席以上与えられている意味が筆者には分かりません。某捕手を干して放出して使い続けた選手がこれでは、某選手も浮かばれません。しかも重用して成長するどころか、昨年比でOPSが.100も落ちています。この打力なら盗塁阻止率7割で暴投・捕逸0でも足りません。今すぐに手を入れるべきポイント。プラチナ会員になってる場合じゃねえよ。こんな選手が「主力」なのに、競争相手がいないというのも大きな問題。何か政治的な力が働いているのでしょうか? 伏見寅威が大怪我をしてしまい、山崎勝己ももうアレで、某捕手を放出してまで獲得してきた高城俊人は2軍ですら使ってもらえていません。松井雅人をトレード獲得したもののMMたるところを見せつけただけです。若月とかいう限りなく低い壁も越えられないようでは。
2軍では稲富宏樹が捕手では最多の打席を与えられ昨年より打率を1割近く上げていますが、1軍・支配下はまだ遠いです。

内野手
一三塁は打撃の良い選手を置くのがセオリーとされる中、フロントや首脳陣がこのポジションをどうしていきたいのか、ここ数年見えてきませんでした。今年こそ、今年こそと思っていましたが…
開幕後間もなくはマレーロT-岡田を使っていましたが、調子が悪かったり守備が悪いと言ってすぐ落してしまいました。平常運転すぎて何も思いません。若月は我慢できるのにどうして彼らは我慢できないのか。交流戦中はルーキーの中川圭太を起用して首位打者になる活躍。その後はモヤを獲得して固定しました。サードは頓宮裕真で開幕し、ようやく文明が開化したかと思いましたが不振でいなくなり、その後は小島脩平西野真弘。ああもう無茶苦茶や。
2軍では基本はとかだやマレーロの調整に使われ、ラオウ杉本裕太郎が守ることもありました。打って1軍に行ってくれたら誰でもいいよ()三塁は比屋根彰人が多く使われましたがまだまだです。
二塁には福田周平が定着。打率はそこそこですが、出塁の好記録を残すなど1番打者の働きはある程度果たせたのではないでしょうか。今まで固定できなかったポジションで1年間出場してくれたことは大きいです。出来ればもう少しOPSが上がる打撃を。遊撃は大城滉二が攻守に成長を見せていましたが、調子落としてるなあと思っていたらいつの間にか2軍へ。それでも今までで一番いい成績でした。安達了一は病気でフル出場できませんし、それ以外はアレなので、大城にかかる期待は大きいです。というかなぜ中堅年齢の二遊間の数があんなに多いのでしょうか。
2軍では太田椋宜保翔廣澤伸哉が多く起用されています。特に太田と宜保は高卒ルーキーとは思えない好成績を残しており、1軍も近いかもしれません。

外野手
この球団に1軍の外野手は吉田正尚ロメロだけしかいないようです。吉田は初の30本塁打が間近であり首位打者も射程に入れています。ロメロは怪我で幾度も離脱しましたが過去最高の打率でした。二人ともとにかく怪我に気を付けて。シーズン途中には中川圭太がライトを守った時期もありました。慣れないポジションでようやっとる。そしてこのチームはセンターの弱さが尋常ではありません。後藤駿太西浦颯大宗佑磨小田裕也佐野皓大。同じタイプの人がいっぱいいます。この中なら駿太はだいぶましですが。これでハイレベルな争いをしているならいいですが、誰も決め手がありません。しかも2軍に期待の若手がいるわけでもありません。杉本は良い数字を残していますが、センターではありませんしそもそも若くありませんし。

補強ポイントの整理

ひとりドラフト年齢オリ

投手は先発も中継ぎもそれなりにいるので、少人数の指名でいいのではないでしょうか。高卒3,4年目ぐらいで2軍で結果を残せている投手を、先発中継ぎどちらにせよ1軍に出荷してしまいましょう。空いた分の2軍のイニングを任せる若手を2~4位で取りましょう。ただ、来年においても将来においても、クローザーを任せられる・任せたい投手がいません。クローザーポテンシャルを持った投手であれば上位を割いて指名したいです。
捕手は最重要な補強ポイントと言ってもいいでしょう。筆者に若月をdisらせたら止まりません。交流戦前ごろに「捕手を取りたい」と某GMが言っていたとの報道がありましたし、その後に伏見の怪我もあって捕手の指名はほぼ確実。1,2軍ともに1人ずつ取るぐらいのことはしてもいいと思います。
内野で言うと、筆者は一塁手・頓宮、三塁手・中川推しです。頓宮は守備負担を減らして打力を覚醒させ、中川は不慣れな外野から内野に戻してやりたいのです。モヤはDHでもいいでしょう。もしこの布陣が実現すれば即戦力の補強は不要と言えます。が、そこまでしてくれるでしょうか… 二遊間の選手は26~30歳の層の厚さが異常。「俊足巧打」タイプの大卒社会人を取り続けた結果はどんぐりーずが出来上がっただけです。弱いポジションではありますが、間違っても「即戦力」の社会人を取るべきではないと思います。まだしばらくは福田・大城とどんぐりーずで回していき、将来は太田・宜保を見たいです。
外野の両翼はしばらく固いので、とにかくセンター候補が問題です。センターをちゃんと守れて駿太・宗・小田らと差別化を図れる選手が都合よくいてくれると…
野手の補強について言えることは、結局のところ以下に収束します。打線を強くしてもっと投手に勝ちつけてあげて!

補強ポイントの整理
・打てる即戦力の捕手でチームに革命を
・投手はクローザーポテンシャルと2軍の新ローテ要員
・CFにも革命を。俊足巧打の左打者はいっぱいいる。
・二遊間はどんぐりーずの整理を待って
・野手を指名する時は打力を、重視とまでは言わないからちゃんと見て

指名方針

ひとりドラフト5年指名オリ

最終的に後藤駿太を指名したあの年のくじ引き惨敗以降、1位では競合を避けて一本釣りを狙う傾向にあります。順位が低迷して2巡目が早かったことで1位クラスの評価を受けた選手を指名できており、満足度の高い指名はできています(なお結果)。また社会人、特に大卒社会人の指名が他球団に比べてめちゃくちゃ多いのも特徴です。完全に編成部の好みです。
筆者は春先から言い続けています。オリックスは佐藤都志也(東洋大)を1位指名すべきだと。今年の候補捕手の中で最も打撃で期待ができます。守備面での不安が囁かれていますが、若月の打撃によるマイナスよりは遥かにマシでしょう。オリックスを変えるにはこれしかありません。得意の一本釣りを狙いましょう。前述のように投手が充実しているからこそできる勝負の一手です。万が一佐藤を指名できなかった時は海野隆司(東海大)という可能性もあります。同大OBの伏見とポジションが被るので指名できないというのが通説ですが、伏見は選手生命の危機に瀕するという特殊事情なので、海野もナシではないかもと思っています。また、即戦力とかいうレベルではありませんが、個人的に推している捕手として出雲亮冴(大阪体育大)も挙げておきます。
2位では残っている中で一番良い投手、出来ればクローザーポテンシャルな投手にいきましょう。北山比呂(日本体育大)はパワー溢れる投球が魅力で、津森宥紀(東北福祉大)は代表チームでもクローザーを務めるリリーフのスペシャリストです。仲良しのJR東日本に在籍する太田龍は先発起用が多いものの、持っているパワーやフォークのキレを考えれば中継ぎでも面白いかもしれません。高卒社会人というのもオリックスが好みそうなポイント。
2軍に置いて育てたい投手としては西純矢(創志学園)を推したかったのですが、代表戦で活躍したために評価が上がってしまい2位以下では残りそうにありません。であれば浅田将汰(有明)、前佑囲斗(津田学園)、鈴木寛人(霞ヶ浦)、落合秀市(和歌山東)あたりから1人取れると嬉しいです。左がやや不足していることから宮城大弥(興南)もいいですね。
外野手なら佐藤直樹(JR西日本)。これしかありません。地元・兵庫の報徳学園出身の3年目。抜群の強肩とパンチ力ある打撃、そしてセンターを守れるスピードを併せ持つ右打者は、既存の外野手と差別化を図ることができます。筆者の推しアマ選手の1人。抜群の俊足とパンチ力を秘めた打撃と言うならば、舩曳海(法政大)も兵庫出身であり筆者の激推し選手。オリックスが法政から指名するイメージはあまりありませんが。左打ちでタイプも被ってしまいますし。入団したらユニフォーム買うんですが。
2軍で起用したい捕手としては東妻純平(智弁和歌山)が最も打ててオススメですが上位で消えてしまうでしょう。藤田健斗(中京学院大中京)や渡部雅也(日大山形)も打力あるタイプです。
また、ここまで言っておいてなんですが、去年の楽天のように、多少のポジションかぶりは気にせず弱いところを重点的に補強していくという方法も有効な作戦として考えられます。ならば即戦力の二遊間・サードを指名する可能性もあります。仲良しのJR東日本でショートを守る糸野雄星は、高校時代もドラフト候補に挙がった選手で今年が解禁の年。福田や大城より打てるなら欲しいですね。二遊間で一番の即戦力は小深田大翔(大阪ガス)ですが、あまりにもタイプ被りが過ぎますね。頓宮・中川と若い右のスラッガーがいるので、左のスラッガー候補として勝俣翔貴(国際武道大)という可能性も…

いかがだったでしょうか。何だかんだ見ることが多いオリックスなので、日ごろの不平不満がここぞとばかりに噴出してしまった、グチグチうるせえよと感じられそうな文章になってしまいました。愛ゆえの厳しい意見ということにしておいてください。いや、とんだヤンデレじゃねえか。

それでは次回の投稿でお会いしましょう!

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