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キリンビール横浜工場の見学レポート

今回は、キリンビール横浜工場見学についてレポートします。工場見学には予約が必要です。平日は直前でも比較的予約可能ですが、土日は3か月先まで埋まっている状況です。
場所は、京浜急行線「生麦駅」より徒歩約10分、JR京浜東北線「新子安駅」より徒歩約20分というロケーションです。「ウェスカムゲート」から建物に入ります。

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シアターでキリンビールの歴史を学ぶ

まずは、シアターでキリンビールの歴史を学びます。正面の大型スクリーンで、迫力のある映像を楽しめます。キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニー設立から始まり、「キリンビール」発売、麒麟麦酒株式会社創立と話が進んでいきます。1923年に起こった関東大震災で、横浜山手工場は壊滅的な被害を受けます。1926年に現在のキリンビール横浜工場のある横浜の生麦に最新設備を備えた新工場を完成、震災から復興を果たします。第二次世界大戦を乗り越え、現在のキリンビールに至るという流れを10分ほどで学びます。その後に、工場見学に進みます。

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ビールの原材料、水・麦・ホップ

ビールの原材料について、キリンのこだわりを学びます。素材となる麦は、厳選された二条大麦が使われます。そのこだわりの麦を試食させてもらいました。麦をかみしめると、香ばしい風味が口に広がりました。ビールのおつまみに食べたくなるような素朴な味でした。

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続いて、乾燥したホップの実を割って、そのなかの黄色いつぶの匂いを嗅いでみました。ビール特有のツンとした香りがしました。これがビールの苦みを作るのだそうです。

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麦汁を搾る巨大なタンクを見学

続いて、ビールのもとになる麦汁を搾るタンクを見学しました。順番としては、まず大麦にお湯を混ぜて、かくはん機の中で麦汁を作ります。次いで、それをろ過します。麦汁を煮沸釜に移し、ホップを加えます。麦汁沈殿槽に移し、ホップの粕を取り除くという過程になっています。

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ガイドのひとの説明を一通り聞いた後、巨大のタンクが並ぶ部屋が急に暗くなりました。プロジェクションマッピングによる立体的な映像がスタートします。タンクが輪切りになった映像が登場し、それぞれの釜の中の工程を学びました。

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続いて、麦汁を試飲です。これは、工場見学でのみ体験できる特別なものだそうです。一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の違いを舌で実感しました。二番搾り麦汁は、色が透き通っており、ほんのりした甘味がしました。一番搾り麦汁は、ドロッとした濃い茶色で、シロップのような濃厚な甘みがしました。砂糖などの甘味料は全く入っていない、純粋な麦汁の味なのだそうです。

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発酵・貯蔵

続いて、黄色い部屋に入りました。冷やした麦汁に酵母を加えて発酵(約1週間)させるようすの映像を見学します。

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その後、部屋の真ん中にあるテーブルに移動しました。
両手でしずくの形の影を作ると、その影から酵母が誕生するという映像体験ができます。できた酵母は、糖を食べて発酵が進みます。そして、若ビールができていきます。ミクロの世界で活動する酵母や糖のようすがアニメーションでユーモラスに描画されていました。

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さらに、できた若ビールを約0度で貯蔵(約1~2カ月)して、ビールが完成します。

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パッケージングは目にもとまらぬ速さで高速処理

キリンビール横浜工場は、缶ビール、樽詰めビール、あとペットボトルのビールを作っているそうです。機械がものすごい速さでパッケージングをしていきます。工場のラインで商品が流れるのを見ていても、目にもとまらぬ速さで動いているので、何をしているかはわかりません。モニターに投影されたビデオのスローモーション再生をみることで、賞味期限の印字をしているとか、ビールを缶に詰めているとかがようやく分かるというレベル。すごい技術が濃縮されたラインだと思いました。

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最後はお楽しみビール試飲

工場の見学が終わると、最後はお楽しみのビール試飲。出来立ての一番搾りをいただくことができます。工場のスタッフの人が、ビールサーバーで注いだビールを提供してくれます。

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泡の加減が絶妙、ビールにあわせて作られたグラスで冷えたビールをいただきます。新鮮なビールの味は格別でした。

キリンビール横浜工場、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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