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出演者紹介:Moon In June【nevv you Act.04】

こんにちは。ZINE『nelll you』編集長、及びイベント『nevv you』主催の對馬です。今回は2024年3月2日(土)に下北沢THREEで開催される『nevv you Act.04』の出演者を、エピソードなどを交えながらタイムテーブル順に紹介していきます。

Moon In June(19:35-)

2018年結成、東京を拠点に活動するドリームポップ・バンド。サウンドの影響源は国内外のオルタナティヴ・ロック、インディー・ロック、ドリームポップ、シューゲイズなど。現在はヴォーカル/ギターのmihoさんを中心とした5人編成。ライブ活動もかなり精力的です。

今回のオファーの経緯としては、昨年、確か新代田FEVERでexloversを観た後にmihoさんを見つけて、その場で声をかけました。「アルバムめっちゃ良いよな〜」と思っていたところだったので、無事決まって嬉しいです。

そもそもMoon In Juneとの出会いは、2020年にリリースされた1st EP『海鳴り』でした。当時私はディスクユニオンで働いており、主に邦楽CDの担当だったのですが、リリース当時に入荷してきまして。「なんか東京の良さげなシューゲイズが入ってきたっぽいな」と思い、サンプルCDを店頭で流してみると、即「うわ、すげえ! 好きなやつだ!」状態になりました。

ギターの質感とか、ぼやけた音像が完全に好みのやつ。ミックスはお馴染みのKensei Ogataさんということで納得。極め付きは「Eurasia dead spark」のアルペジオですね。あれは良すぎる。

ただ、その後mihoさん以外のメンバーが入れ替わってるんですよね。なので、1stとそれ以降では割と毛色が異なっています(ミックスも2nd以降はTriple Time Studio)。未聴の方は是非聴いてみてください。たまに1stの曲もライブでやってます。

そして、2022年にはメンバー・チェンジを経て5人体制となって初めての音源となる2nd EP『evergreen』をリリース。初めて聴いた時、びっくりしました。1stはかなり内省的なイメージだったのに対し、2ndはドリーミーな質感を残しつつ、メロディの強い解放的なインディー・ポップに化けていた。冒頭の「hikari」を再生した時の瞬間風速は1stを軽々と超えました。この辺りからmihoさんの趣味というか、直接的なバックグラウンドであるGalileo Galileiやスピッツの影響がかなり出てきている印象です。

そのベクトルでさらにMoon In Juneなりのドリームポップ/シューゲイズを追求したのが、2023年リリースの1stアルバム『ロマンと水色の街』でしょうか。スピッツ、スーパーカー、ナンバーガール、Galileo Galilei、さらにはSlowdiveといったレジェンドや、文学、映画などの影響/オマージュを、歌詞、コード、フレーズなど様々な形で提示しつつ、5人ならではの豊かなアレンジで聴かせる仕上がりに。まさに現体制の集大成。アートワークがイラストというのも新鮮です。

ジャンル的に、どちらかといえばサウンドに耳が行きがちですが、今作は特に歌詞にも注目したいです。ちょっとキザな感じで句読点を多用するスタイルは初期スーパーカーのジュンジ的だし、言葉の選び方も面白い。「Head for München」の “閾値を捉えて、負のシーケンサー見据えて、超自我待つよ。” という歌詞を見た時「かっこよ!」と思いました。リード・ギターのフレーズも好きです。ライブだと間奏でベースのキャイさんがピート・タウンゼントばりに腕をぶん回す様を見られます。

一方で “彼女はピクシーズのレコードを「キレイ」と笑いながら、日差しの角度がちょうど良くて、とてもとてもキレイな衝動だー” と歌う「閃光少女」は、曲名含めあまりにもナンバーガールすぎて良かったです。しかも私は10代の頃より疾走感に取り憑かれているものですから、アルバムの中だとこの曲が一番テンション上がります。疾走感への憧憬とでも言いましょうか。この感情ってなんなんですかね。多分、疾走するほど振り解きたいものがたくさんあるんだと思います。なんの話ですか?

何より、メンバーがほぼ総入れ替えとなる危機を乗り越えて1stアルバムのリリースまで漕ぎ着けた、という事実はとても尊いものだと思います。そんな簡単な道のりではなかったはずなので。

さて、今回Moon In Juneには2番手を務めていただきます。元々『nevv you』発足当初からMoon In Juneの名前は出ており、ついに時は満ちた! といった心境です。re:lapseとはレーベルメイトだし、エイプリルブルー(特に管さん)とは以前より交流があるし、もちろんallureとの親和性もバッチリだろうし。さながらハッピーセットみたいな夜になることでしょう!

(※なお、ギターのGoukoさんは現在お休み中のため、代わりにBeachside talksのRyoさんをサポートに迎えた編成となります!)

[SNS]
X:@mooninjunetyo
Instagram:@moon_in_june.band


nevv you Act.04
“re:lapse III.ep” Release Party

2024/03/02 (sat)
下北沢THREE

design: tokyo zuan

[act]
re:lapse
エイプリルブルー
Moon In June
allure

[food]
Renny Curry

open/start 18:15/18:45
adv/door ¥2,800+D
学割 ¥2,000+D (*要学生証提示)

予約:
https://forms.gle/yJeaTumwdVgzzwTu9
or 各バンド取置

ライブイベント『nevv you』第4弾は、re:lapseの3rd EP『re:lapse III.ep』のリリース・パーティー。ライブは約1年ぶりとなるre:lapseを筆頭に、同じDREAMWAVESのレーベルメイトであるMoon In June、2組ともに関わりの深いエイプリルブルー、そして札幌からはallureを迎えて開催。

[タイムテーブル] *予定
18:45-19:20 allure
19:35-20:10 Moon In June
20:25-21:00 エイプリルブルー
21:15-22:00 re:lapse

[企画・運営]
主催:對馬拓(Sleep like a pillow / nelll you)
デザイン:tokyo zuan / seisui(re:lapse)

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