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出演者紹介:re:lapse【nevv you Act.04】

こんにちは。ZINE『nelll you』編集長、及びイベント『nevv you』主催の對馬です。今回は2024年3月2日(土)に下北沢THREEで開催される『nevv you Act.04』の出演者を、エピソードなどを交えながらタイムテーブル順に紹介していきます。

re:lapse(21:15-)

seisui(Vo. Gt.)
yokoyama(Gt.)
kurage(Vo. Ba.)

東京を拠点に活動するシューゲイズ/ドリームポップ・バンド。メイン・コンポーザーのseisuiこと清水さんによるmabatakiを事実上の前身として、後にre:lapseへ改名。2021年に1st EP『re:lapse.ep』、2022年に2nd EP『re:lapse Ⅱ.ep』、そして2024年2月に3rd EP『re:lapse III.ep』をそれぞれDREAMWAVESからリリース(1st EPはレーベル第1弾作品)。当初は4人組でしたが現在の正規メンバーは3人。3rd EPのドラムのレコーディングには宮澤純一郎さん(17歳とベルリンの壁/エイプリルブルー)が参加、今回のライブにもサポートで出演していただきます。

オリジナル・シューゲイズの影響が色濃く感じられつつ、アンビエントやオルタナティヴ・ロックの成分も多く含み、絶妙なバランスで現代的にアップデートされたサウンドを鳴らすバンドだと思います。淡々としたフィメール・ヴォーカルと、徹底的なミニマリズムを軸とした楽曲展開が生む中毒性はre:lapseならではです。

re:lapseについては『nevv you Act.01』に出演した際にも紹介記事を書いたので、詳しくはそちらも是非ご一読ください。ライブはそれ以来、約1年ぶりとなります。今回はリリースされたばかりの『re:lapse III.ep』について書きます。

そもそも『re:lapse.ep』『re:lapse Ⅱ.ep』『re:lapse III.ep』は三部作となっており、今作『re:lapse III.ep』は最終章として位置付けられています。その内容は、これまでとの地続きを感じさせつつもさらに踏み込んだ、集大成的なものと言えるのではないでしょうか。また、1stから一貫してTriple Time Studioがミックスを手掛けており、3枚のEPを通して聴くことで、透徹されたre:lapseの世界を感じられるものと思います。

re:lapse III.ep アートワーク

まず、サウンドとも呼応した、大胆かつミニマルなアートワークが目を引きます。デザインはこれまで同様、グラフィック・デザイナーでZINE『nelll you』のデザインも担当している清水さんが自ら制作。フィジカル(CD)だとヴィヴィッドな黄色の帯が付いて、それがめちゃくちゃかっこいい。

そして、EPのリリースに先駆けてMVが公開されていた「angelo」が素晴らしいです。脱色されたヴォーカルの、どこにも属さないからこその心地良さ。曲後半の大部分を占める、情感の洪水のようなギター・ソロ。決して平坦ではなく、深みのある音像。様々な音のレイヤーを感じさせる、re:lapseが追求してきたシューゲイズの極致と言えるサウンドだと思います。

1曲目の「emotion」はどこかアジアっぽい感触のシンセ・フレーズが新鮮で、終盤に向かってギターの轟音やドラムが盛り上がっていく展開がアツいです。まさに最終章の幕開けに相応しい。「i hate you」はそのタイトルとは裏腹に、ポップで浮き足立ったようなアレンジが面白くて新境地を感じるし、ラストはベッドルーム・ポップ的な「perfect world」で水のようにさらっと終わるあたりもre:lapseらしい。全体的にミニマルなアレンジも磨きがかかっている印象です。今作のシンセについてはギターのyokoyamaさんの力も発揮されているようなので、そのあたりも聴きどころです。

各曲の表情の違いを楽しみつつ、1枚としてのまとまりも感じられる優れたEPかと思います。ライブで聴くのが楽しみです。

ちなみに、各曲の詳しい解説は、CD初回特典のインタビューZINEで語られているので是非読んでほしいです。手前味噌で恐縮ですが、私が聞き手を担当しており、かなり読み応えがあるのでおすすめです。今作のみならず1st EPと2nd EPも含めた全曲解説になっているので、re:lapseの世界を俯瞰できるようになっています。

そんなre:lapseですが、『nevv you Act.04』をもってしばらく活動休止となることが先日発表されました。

活動再開の時期は未定となっているため、もし音源を聴いて少しでも気になったのだとしたら、ライブを観て損をすることはないと思います。

Moon In JuneはDREAMWAVESのレーベルメイトという点で、今回の出演は特に楽しみにしていました。エイプリルブルーはre:lapseの1st EPのシンセ・アレンジで参加した管さん、そしてre:lapseと対バン経験のあるI Saw You Yesterdayのムラカミさんが在籍。そして札幌から遥々来てくれる若手のallureは、互いに活動休止前のタイミングでの対バンが実現。それぞれ縁のある出会いで今回のイベントが成立しています。

我々のために少しでも時間を作っていただける皆様には感謝しかありません。当日、下北沢THREEにてお待ちしております!


nevv you Act.04
“re:lapse III.ep” Release Party

2024/03/02 (sat)
下北沢THREE

design: tokyo zuan

[act]
re:lapse
エイプリルブルー
Moon In June
allure

[food]
Renny Curry

open/start 18:15/18:45
adv/door ¥2,800+D
学割 ¥2,000+D (*要学生証提示)

予約:
https://forms.gle/yJeaTumwdVgzzwTu9
or 各バンド取置

ライブイベント『nevv you』第4弾は、re:lapseの3rd EP『re:lapse III.ep』のリリース・パーティー。ライブは約1年ぶりとなるre:lapseを筆頭に、同じDREAMWAVESのレーベルメイトであるMoon In June、2組ともに関わりの深いエイプリルブルー、そして札幌からはallureを迎えて開催。

[タイムテーブル] *予定
18:45-19:20 allure
19:35-20:10 Moon In June
20:25-21:00 エイプリルブルー
21:15-22:00 re:lapse

[企画・運営]
主催:對馬拓(Sleep like a pillow / nelll you)
デザイン:tokyo zuan / seisui(re:lapse)

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