朝日杯ひとり感想戦

 本日行われた第12回朝日杯将棋オープン戦は渡辺棋王との決勝戦に勝利した藤井聡太七段の優勝となりました。おめでとうございます!
朝日杯勝率10割での連覇達成。年間勝率は8割5分超え、今期40勝…どれを見ても凄いです。

 私がいた大盤解説会場はとにかく佐藤名人の解説が面白すぎました。
昔から聞き上手な方だという印象がありましたが、ゲストの先生方への聞き手力がハンパない。
人への好奇心と、自分での考察と、それを言語化するスピードが噛み合いすぎてて解説も聞き手も素晴らしい。佐藤天彦解説、佐藤天彦聞き手の大盤解説会聞いてみたいなーなんて思ってしまいました。

 敗者側の話は触れるべきではないのかもしれませんが、大盤解説会に来た直後と振り返りながら悔しさを噛み砕き自分を取り戻していく様子もそれぞれ皆さん心に響くものがありました。
終局後直後に解説会場に来ていただいたので、会場の方々にもその熱がダイレクトに伝わったかと思います。

 優勝された藤井七段ですが、準決勝・決勝共に相手の方が「いつのまにか悪くなった」と仰っていました。その語り口からは「脱帽した」という印象を受けました。
ジリジリとした戦いの中、少しずつ差を広げて勝つというのはとても高度な技術です。それをこの舞台、この対戦相手たちに連続して自然に指している事に恐ろしさを感じました。

 久しぶりに現地での熱に触れて、楽しかったのと同時に、勝負とはこういう場なんだと刺激を受けました。
レベルは違いますが、自分も勝負師である以上、その熱の中に身を置いていきたいと改めて思うのでした。

 

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