「頑張った」と言い切れる幸せを得るために

昨日ローソンさまに取り上げていただいた記事が公開されました。棋士夫婦の日常、これからの事についてお話ししていますので、ぜひご一読の程をよろしくお願い致します。

記事中で「30代は将棋を頑張ったと思える様にしたい」と言っています。今日はこれについて少し詳しく書いていきます。

棋士である夫と共に生活をしているとよりわかるのですが、勝負の世界は常に勉強していないと勝てません。つまり皆が皆、日々の努力を前提としています。
ただ手なりでする勉強、それなりの努力では「頑張った」と自分を納得させてはくれないのです。

私もそれなりには頑張ってきたつもりです。結果として中学1年で女流棋士、タイトルも保持しましたし、自身が指した将棋を評価していただきました。
しかし自分の努力を自信に繋げられる程、納得の努力は出来ていません。どれ程の努力をすれば自分を満足させられるのか、30代はそれを探しに行こうと思っています。

個人の経験として書きますが、人は大人になると急に強烈な努力はなかなか出来ません。
大人になると、と書いたのは子どもの内はいきなりの強烈な努力が可能だと考えているからです。
大人と違って縛られる物も少なく、環境が許せば時間も多く使うことができます。
なにより昔自分たちがそうであったように、好きなものに対しての子どものエネルギーは努力を努力と認識せずに行える凄さがあります。

では身動きの取りづらい大人はどうするかというと、とりあえずはコツコツと積み上げていくしかありません。今出来る努力が日常となり、そこに少し積み上げた努力をまた日常とする、というものの繰り返しです。

人によって最大値は違いますし、方向性を間違う事もあります。周りも同じ様に生きていれば、その積み上げたものが身を結ぶかも分かりません。
しかし自分が自分の努力を認めてあげられる事はとても幸せな事だと思うのです。

本当は早くやればやるほど良かったのでしょうけど、元々がマイペースなのでしょうがありません。今から始めても、もしかしたら遅いのかもしれませんが「もっと出来たハズ」と思い続けるのは嫌なのです。
30の1の位は0ですから、0から始める気持ちで、目の前の石ころを積み上げてみようと思っています。




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