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第31期銀河戦本戦トーナメントの展望

銀河戦本戦トーナメントは、全棋士と女流棋士2名とアマ4名が8つのブロックに分かれ、パラマス方式の本戦トーナメントを行います。ブロックの最終勝ち残り者と最多勝ち抜き者各2名の計16名は、更に決勝トーナメントを戦います。実力者が最後の方に登場してくるため最終勝ち残り者になりやすいですが、最多勝ち抜き者は下の山から出場した方が狙いやすい仕組みになっています。
前期は藤井竜王が2回目の優勝を飾りましたが、今期は既に本戦トーナメントが開始され4回戦まで放映されていますので、状況を確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

Aブロック

最後に登場する第29期準優勝の渡辺明名人や、第29期優勝の菅井竜也八段、前期準優勝の高見泰地七段が入る激戦ブロックとなっています。最終勝ち残り者の有力候補には、叡王戦で挑戦者になるなど好調の菅井八段を挙げておきます。最多勝ち抜き者は、昨年度の勝率が8割りを超えた斎藤明日斗五段が既に3人抜きをしており、どこまで勝ち抜けるか楽しみにしたいと思います。

Bブロック

斎藤慎太郎八段が最後に登場しますが、1つ前に登場する昨年度NHK杯準優勝の佐々木勇気八段を、最終勝ち残り者の有力候補に挙げておきたいと思います。最多勝ち抜き者は、4回戦から登場した若手実力者の伊藤匠五段に期待しています。

Cブロック

最後に登場する豊島将之九段が、最終勝ち残り者の有力候補です。佐藤康光九段や澤田真吾七段にも十分チャンスがありそうです。最多勝ち抜き者は、既に2人抜きの本田奎五段、5回戦に登場する黒田堯之五段に期待したいと思います。

Dブロック

最後に登場する第28期準優勝の糸谷哲郎八段が、最終勝ち残り者の有力候補です。屋敷伸之九段、丸山忠久九段、松尾歩八段らベテラン勢にも注目しています。期待の若手が数多く入るブロックでしたが、服部五段や古賀五段が既に敗れており、最多勝ち抜き者は、渡辺和史六段と出口若武六段に期待しています。

Eブロック

永瀬拓矢王座、A級の稲葉陽八段、中村太地八段、B級1組に昇級したばかりの増田康宏七段、大橋貴洸七段が入る激戦ブロックになっています。最終勝ち残り者の有力候補には、最後に登場する永瀬王座を挙げておきます。連勝が難しそうなブロックであり、既に3人抜きしている西川和宏六段が、このまま最多勝ち抜き者となるかもしれません。

Fブロック

最後に登場する広瀬章人八段が、最終勝ち残り者の有力候補です。山崎隆之八段や近藤誠也七段にも十分チャンスがありそうです。最多勝ち抜き者は、4回戦から登場した西田拓也五段に期待しています。

Gブロック

最後に登場する佐藤天彦九段が、最終勝ち残り者の有力候補です。1つ前に登場する千田翔太七段にも期待したいと思います。最多勝ち抜き者は、既に矢倉規広七段が4人抜きをしており有力です。5回戦に登場する青嶋六段がどこまで迫れるか楽しみにしています。

Hブロック

最後に登場する前期優勝者の藤井聡太銀河が、最終勝ち残り者の有力候補です。1つ前に登場する王将戦で激闘を繰り広げた羽生九段との再戦が実現するのか、楽しみにしたいと思います。最多勝ち抜き者は、石井健太郎六段に期待したいと思います。

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