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第4期白玲戦女流順位戦の展望(A-B級)

第3期白玲戦七番勝負が、里見香奈白玲と西山朋佳女流三冠との間で争われていますが、次期白玲挑戦者を決める女流順位戦が始まります。女流順位戦はA-D級の4クラスに分かれ、最上位のA級優勝者が白玲への挑戦権を獲得します。A級とB級は10名の総当たり、C級とD級は各8局で争われ、棋士の順位戦と同様、昇給と降級を巡る厳しい戦いとなります。本稿ではA級とB級のメンバーを確認しておきたいと思います。

A級

日本将棋連盟HPより引用

甲斐女流五段が引退したため、今期は9名の総当たりで争います。
優勝の最有力候補は、七番勝負の敗者(里見香奈白玲か西山朋佳女流三冠)になると思います。現時点ではこの2人の安定感が突出しています。対抗には加藤桃子女流四段を挙げておきたいと思います。女流王座戦では2期連続で挑戦権を獲得しており、二強に割って入る気持ちは強いと思います。
実力者の伊藤沙恵女流四段、上田初美女流四段、加藤圭女流二段、渡部愛女流三段にも期待していますが、25歳の山根ことみ女流二段、25歳の塚田恵梨花女流二段、24歳の石本さくら女流二段という若手3人の活躍も楽しみです。

B級

日本将棋連盟HPより引用

10名中上位2名が昇級(今期は甲斐女流五段引退のため3名が昇級)し下位3名が陥落するため、ほぼ全員が昇級か残留を争う厳しいクラスです。
3名の昇級候補には、A級復帰を目指す中井広恵女流六段、中村真梨花女流四段、鈴木環那女流三段、若手実力者の北村桂香女流二段、野原未蘭女流初段を挙げたいと思います。女流王将戦挑戦者の香川愛生女流四段、前期C級から昇級を果たした和田あき女流二段、武富礼衣女流初段にも注目しています。

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