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第45期女流王将戦本戦トーナメントの展望

霧島酒造杯女流王将戦は、シード4名と予選を勝ち抜いた12名の16名で本戦トーナメントを戦い、優勝者が西山朋佳女流王将との三番勝負に挑みます。予選・本戦トーナメントは持ち時間が各25分(切れたら一手40秒未満)という早指し棋戦です。今期は既に予選トーナメントが終了し、本戦トーナメント組み合わせが発表されていますので、出場者の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

前期西山女王(当時)との三番勝負に敗れて女流王将を失冠した里見香奈女流五冠のブロックには、岩根忍女流三段、小高佐季子女流初段、頼本奈菜女流初段が入りました。女流王将奪還を目指す里見女流五冠がベスト4の有力候補ですが、若手の小高女流初段にも注目したいと思います。

前期は西山女王と挑戦者決定戦を戦った渡部愛女流三段のブロックには、実力者の甲斐智美女流五段、山根ことみ女流二段、石本さくら女流二段が入る激戦ブロックとなりました。誰が勝ち上がっても不思議ではありませんが、ベスト4の有力候補には山根女流二段を挙げたいと思います。引退を発表している甲斐女流五段にとっては最後の棋戦となる可能性もあり、注目していきたいと思います。

シードされた香川愛生女流四段のブロックには、中井広恵女流六段、室田伊緒女流二段、木村朱里女流1級が入りました。ベスト4の有力候補には第35-36期に女流王将を獲得した経験のある香川女流四段を挙げたいと思いますが、予選で室谷女流三段、中村(真)女流三段(当時)、武富女流初段と実力者3人をなぎ倒して本戦入りした、新鋭の木村女流1級の活躍も楽しみです。

シードされた伊藤沙恵女流四段のブロックには、千葉涼子女流四段、加藤桃子女流三段、脇田菜々子女流初段が入りました。ベスト4の有力候補には女流王位戦五番勝負を戦っている伊藤女流四段を挙げたいと思いますが、勢いに乗れば止められない加藤(桃)女流三段にも期待しています。

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