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『最新論文』教室での生徒同士のヒエラルキーのバランスがクラスの学びに影響を与える!

子供たちが効率的に学習するにはまず、子供たちの心理的安全性(Psychological Safety)の確保が第一だ、という論調が教育会での今ホットなもののようだ。

信頼できる仲間と、信頼できる先生がいることは生徒一人一人にとって非常に重要なことであるのは想像に易い。どんな意見を言っても否定されない、そういう安心感があってこそ個々人が自由に振る舞えるのだ。

今回の論文(Classroom Popularity Hierarchy Predicts Prosocial and Aggressive Popularity Across the School Year)では、クラスの生徒間の力関係が生徒の攻撃性(Aggressiveness)や慈善的行動(Prosocial Behavior)に大きく影響を及ぼすということが証明された。

この実験は2843名の中学二年生を対象に行われた。研究者は子供たちの生徒間の力関係(ヒエラルキー)、攻撃的行動、慈善的行動を一年にわたって数値化した。そして、実験は生徒のヒエラルキーがピラミッド型なほど生徒たちの攻撃的行動はあがり、慈善的行動が下がることを発見した。

先生がクラスを決める際にうまくクラスの生徒間のバランスをとってきた大切さがこの実験では証明された形になった。この実験対象は思春期真っ只中の中学2年生であったわけだが、小学生、高校生となれば、ヒエラルキーの重要度も上下し、結果も変わってくるのかもしれない。

こういった研究を踏まえ、今後、バランスのとれたクラスを形成する際はパーソナリティテストなどから個人を分析し、クラスを編成するシステムが生まれてくるだろう。

References
            Laninga-Wijnen, L., Harakeh, Z., Garandeau, C. F., Dijkstra, J. K., Veenstra, R., & Vollebergh, W. A. (2019). Classroom Popularity Hierarchy Predicts Prosocial and Aggressive Popularity Norms Across the School Year. Child Development. doi:10.1111/cdev.13228