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新潟医療福祉大学からプロ野球の世界へ

10月に開催された2021年プロ野球ドラフト会議で、NSGグループの新潟医療福祉大学硬式野球部 桐敷拓馬投手が阪神タイガースから3位で指名され、同じく佐藤琢磨投手が福岡ソフトバンクホークスより育成13位で指名されました。
また、その桐敷拓馬投手は、ドラフトで指名された数日後に行われた関甲新学生野球連盟の試合に先発出場し、リーグ史上初となる完全試合と1試合19奪三振という新記録を達成し、プロ入りに向けて更にメディアから大きく取り上げていただきました。

創部9年目で計4名のNPBプロ野球選手を輩出

ソフトバンク_佐藤選手

新潟医療福祉大学の硬式野球部は2013年に創部して間もないまだ歴史の浅いチームですが、これまでに一期生の笠原祥太郎投手が中日ドラゴンズから4位の指名を受け、3期生の漆原大晟投手はオリックスバファローズから育成1位で指名されています。そして来春に卒業となる予定の6期生の桐敷投手と佐藤投手の二人が指名を受けました。新潟医療福祉大学硬式野球部はこの短い期間で4人もの選手をプロの世界に送り出し、新興勢力として注目を集めています。
4名はそれぞれ大器としての可能性はあったのだと思いますが、高校時代までは全国レベルで活躍した実績はなく、新潟医療福祉大学入学後に成長し、その素質が開花したという皆さんです。夢を持ち続けて野球に打ち込み成長した皆さんの努力に、そして、指導者である監督やコーチの皆さんをはじめ関わるスタッフの皆さんのサポートに心より敬意を表します。

トップアスリートを支える充実したサポート体制

全国や世界のレベルで活躍するアスリートは、選手の努力はもちろんですが、監督やコーチの指導をはじめ、トレーニングやメンタル、栄養面など選手が最大のパフォーマンスを発揮するためのサポート体制も大切な要素だと言われています。新潟医療福祉大学は医療専門職を目指す学部やスポーツ・健康について専門的に学ぶ学部があり、それらの分野の全国トップクラスの教授陣が揃っています。新潟医療福祉大学は、文部科学省の科学研究費助成事業(科研費)の「スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野」において、令和2年度は筑波大学、順天堂大学、東京大学に続き4番目に採択件数が多い機関となりました。この分野の研究が盛んに行われている大学である事がそうしたデータにも現れています。優れた監督やコーチ陣の指導に加え、各分野の最先端のノウハウに基づくサポートを受けることができる環境はこの大学の強みだと思います。
今年の夏に東京オリンピックに出場し、男子400Mメドレーリレーにおいて日本新記録で6位入賞に輝いた水沼尚輝選手(同大学職員)も高校時代までは無名の選手でしたが、新潟医療福祉大学入学後に大きく成長を遂げました。硬式野球や水泳に限らず新潟医療福祉大学はサッカー、バスケットボール、陸上、バレーボール、ダンス、卓球、テニスを強化指定クラブに指定して取り組んでいますが、それぞれの競技の躍進の背景にはこうした大学の特色が生かされています。

東京五輪水泳競技_水沼選手

大きな舞台で活躍し子どもたちに夢や希望を

今年のドラフト会議では、新潟医療福祉大学の2名以外にも、新潟県出身者3名の方が育成ドラフトでNPBの球団から指名されています。新潟県からこれだけ多くの方がNPBに挑戦する事ができるのは、県内の野球少年たちに大きな夢を与えてくれる事となったでしょう。プロの世界で活躍する選手が遠い世界の話ではなく、自分の身近な存在として感じる事ができれば、精一杯頑張ればいつかは自分もプロになれるかもしれないと希望を持つことができるようになると思います。
また、新潟医療福祉大学出身の漆原大晟投手は今年、オリックスバファローズの25年ぶりの優勝に貢献しました。これから始まる日本シリーズへの出場にも期待しています。日本一を決めるシリーズで活躍するシーンが見られるのではないかと思うと期待で胸が膨らみます。
新潟県にゆかりのあるプロスポーツ選手や学生スポーツの選手の大きな舞台での活躍は子供に夢や希望を与えるだけでなく、社会全体に明るい話題を提供し、さあ自分も頑張ろうと活力を与え、地域全体を元気にしてくれる力があると思います。
これからも、プロスポーツや学生スポーツの振興に取り組んで行きたいと思います。

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