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組織を融解させたらクリエイティブの未来が見えてくる。 さよなら2018年(的人々)。

組織という枠組みを融解させ、人々の創造性とビジョンを自由意志によって接続していく。それはクリエイティブチームからプラットフォームへと舵を切る301が現在推進している大切なテーマのひとつである。

301では、今年の後半から各案件において、そのプロジェクトのビジョンに共感できるメンバーを301の内外から集めたハイモチベーションチームを結成するように意識し始めた。「仕事だからやっている」という人や、「自分は◯◯のプロフェッショナルだからやっている」という人々をチーム内になるべく生まないようにしている。すべてのプロジェクトメンバーが、プロジェクトが目指すビジョンそのものに共感している状態をつくること。それが301においてプロジェクトディレクターを担う人の大切な役割である。その仕事の仕方や価値観に共感できない人は301にはいない。

この状態は当たり前のように思えるかもしれないけれど、それを実現するためには、「プロジェクト単位での利益率にとらわれない」というクリエイティブ・ビジネスのセオリーに反する姿勢を貫く必要がある。意匠性や芸術性のためではなく自分たちが信じる価値観のために貫くのである。僕たちのような小規模のチームであれば、なおさら大きなリスクを負うことになる。でもリスクを負わずにチャレンジはできない。違うと思ったらすぐに軌道修正すればいい。その意思決定とタイミングが、経営者としての自分の役割である。リスクを負うからこそ現実に対して鋭敏になれるし、リスクを負わずに生きていると現実に対して相当鈍感になるが故に、そのほうが逆にリスクなのではないかと思ったりもする。

そんな訳で、僕たちは、301に持ち込まれるあらゆる種類のプロジェクトに関わってもらえる仲間を広く募集していく。現在特に探しているのは、プロジェクトの立ち上げをガシガシ進めていける、プランニングやコンセプト設計の経験を積んでいる人。

301が関わるプロジェクトの基準はシンプルである。そのプロジェクトのビジョンに自分たちの人生の貴重な時間を掛ける価値があると思えるかどうか。それだけ。同様に301が求める人の基準もシンプルである。そうした価値観に合うかどうか。それだけ。フリーランスだろうが会社員だろうが関係ない。その人が持っている肩書なんてどうでもいい。大切なのは、その人のやりたいことがプロジェクトのビジョンに合うかどうか。仕事の仕方が301の価値観に合うかどうか。これから一年間で50人くらいのクリエイティブ・コミュニティをつくっていくつもりでいる。301では年間で大小70程度のプロジェクトが動いているので無理ではないと思っている。

人々が自分の興味や関心の追求の中で人や知に出会い、ともに食事をしたり飲みに行ったりする中からプロジェクトが生まれ、それを社会の中で実現することを通してより多くの人や知とつながり、そこからまた新しい何かが生み出されていく。そういうことだけに自分の人生を100%懸けて生きていくことができる。

そんな「当たり前のようなこと」を現実にするのが、自分が今やっているひとつひとつの仕事の先に見ているビジョンである。これに共感してくれる仲間を、来年から本気で増やして行きたいと思っている。そのために、まだどこもやっていないような改革を、小さい組織だからこそ、ガンガン実験していこうと思う。持ち込み企画も大歓迎。来年の夏までにはオフィスという概念も破壊してしまう。HPの概念も破壊してしまう。ビジネスモデルも破壊しようとしている。そして来年に向けて新しい取り組みも既にたくさん仕込んでいる。

ピンときた方は、年末年始にお茶やお酒のお誘いなどお待ちしています。

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