イスラエルにきて変わったこと(バレーボール編)

9月からイスラエル🇮🇱のHapoel Kfar Sabaに加入して2020-2021シーズンを戦っていますが、イスラエルに来て良かったこと、変わったこと(バレー編)を書いていこうと思います。

①【実戦経験が積めている】

これは僕が海外移籍を決めた大きな理由です。第一リベロとして試合に出ているため実戦経験が積めていることはバレーボール選手としてかなりプラスに働いています。
僕は練習と試合で結構パフォーマンスに差が出てしまう人間なので、この差を埋めることは自分自身の成長に必要不可欠だと思っています。
試合に出ることでその差を埋められていると実感しています。分かりやすい言い方にすると「試合が上手くなった」という表現が適切かなと思います。

②【良いメンタル状態でプレーができている】

この言い方は賛否両論あると思いますが、イスラエルリーグの中では僕はレシーブがかなり上手い選手に分類されます。逆に言うとサーブやスパイクは日本と比べて少しレベルが落ちます。なので基本的にミスなどのマイナスなプレーが起きにくく基本的にポジティブなメンタルでプレーできています。
良いプレーが出ると調子が上がるし、悪いプレーが続くと調子が落ちやすくなるのはもちろんなので、この差はプレーする上で大きいです。

③【やりやすいシステムやフォーメーションでプレーできている】

②で書いたとおり守備で高い評価をされるています。必然的に守備面に関しては発言力が高くなり自分がやりやすいシステムやフォーメーションで守れるので好プレーに繋がりやすいです。
これはリベロが実質僕1人なのでやりやすい形を練習から作ることができています。もちろん監督ともコミュニケーションを重ねてベストな形を作っています。
守備面での評価が高いと相手との駆け引きの面でも有利に立ちやすいと感じます。
このあたりがサーブレシーブのパーセンテージにも関係していると思います。

③【キャパオーバーをしなくなった】

このチームで強く感じることは責任の所在をかなり明確にしたがることです(包まずに言うと自分の非を認めない)
その良し悪しは置いておいて、今まではリベロだから全てのボールを自分の責任と思っている自分がいました。ここにきてから自分のボールではない時ははっきりと「俺じゃない」と意思を示すようになりました。そうしないと彼らのミスが自分のミスとして通ってしまうからです。ブロックの手間を抜かれて決められたスパイクや明らかにアウトサイドの守備範囲のサーブレシーブなど、自分ではない責任の所在を明確にすることで本来の自分の守備範囲に集中できています。もちろんチームの1点なのでまずはボールを落とさないこと、試合に勝つことが前提です。でもこの感覚を持ってないと精神的にもキツいですし、ミスに繋がるので結果としてチームの勝敗に関わります。できないことをハッキリと「できない」ということで良い効果が得られています。

④【今までよりプレーにフォーカスしている】

イスラエルの選手たちは日本人ほどチームワークやムードを気にしません。上手くいかないと機嫌が悪くなるし良いプレーが出ればすぐに上機嫌になる。そんな感じです。
僕の強みはコミュニケーションやムード作りなのでもちろんそこは全力でやっている前提ですが、はっきり言って全く意味をなさない時があります。そういうときは他を盛り上げることを諦めて自身のプレーに全集中しています。
そうすると不思議と今まで見えていなかった試合中の景色や相手プレーヤーの状態などに気がつくようになりました。これは個人的にかなり大きな気づきで「限られたキャパや時間の中で何に全力を注ぐか」、この視点を持つことができたのはかなりの進歩だと感じます。
わかりやすい言い方をするとプレーでのみ評価され、プレー以外の部分は評価されにくい風土なので、良いプレーをすることが信頼、評価される条件です。
ただ個人的にはコミュニケーションの濃さやムードがプレーに影響を与えると思っているので、そこは全力で続けています。

⑤【カラダと向き合うようになった(トレーニング】

このチームは Vリーグのようにトレーニングの指導をしてくれるトレーナーも身体のケアをしてくれるトレーナーもいません。
トレーニングメニューも基本的には自分で考えています。今まで苦手な種目は嫌々やっていましたが、自分で考えることで必要性を深く理解できて嫌いだった種目もポジティブにトレーニングに取り組めています。
僕のような契約のプロ選手は大きな怪我をするとかなり厳しい状況になるので(最悪クビになることもある)その怪我予防のためにもトレーニングに以前よりしっかり向き合うようになったと感じます。

⑥【カラダと向き合うようになった(ケア)】

トレーニングと同じで、カラダのケアにも前以上に気を使うようになりました。
このチームは練習後や試合後にクールダウンをしないので、練習後は1人で残ってクールダウンをしています。(ルームメイトはたまに「早く帰ろうよ」と言ってきますが譲りません。笑)
また、連戦後などでカラダがキツいときはあまり無理をして練習やトレーニングをしなくなりました。
まず第一に試合で良いプレーを出すためのコンディショニングを意識しています。
このあたりもプロとしてプレーする上で必要なスキルだと感じています。

このあたりがバレーボールの面でざっと思いつく変化や良かった点かなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!


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