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0017-170725 Startup Hub Tokyo

スタートアップ支援系企業のお友達に誘われて、門外漢ながら参加してきました。Peatixで申し込んだのだけど、開始時間16時半は受付開始時間で、もう少しゆっくり来てもよかった。
場所は明治安田生命ビルの1階コワーキングスペース。ここはアカウントを登録すると無料で使えるそうで、東京駅周辺に用事があるときはいいかも。早速登録してみました。起業の種になりそうなことを考えるときに使おう。今回のイベントは2部制で、前半は日本語、後半は英語でした。

運営は東京創業ステーション。1階は東京都が運営している。2階は東京都中小企業振興公社が運営。起業したいと思っている段階の人を支援する施設だそうです。起業したいけどどうすればいいのかわからないという人は創業コンシェルジュに相談できる。予約不要で、その場で申し込みすればOK。小さな疑問から事業計画まで相談できる。話し込んでいる方もいらっしゃいました。
ラウンジは前述の通り登録制だけど無料で、企業関連図書が読める。セミナー、イベントは月20回以上開催。
会員制度には3種類あって、メンバーは、企業に関心があって、情報蒐集段階の人。すでに動き出した人はプレアントレメンバーにグレードアップ。具体的な準備に入った人はプロジェクトメンバーになれる。

日本での起業を取り巻く問題は4つあって、製造業の大企業偏重(量産化の壁)、スタートアップへの理解不足(開発資金の壁)、ガラパゴス化、大都市偏重。Amazonのローンチパッドが日本進出するらしく、こういうアメリカ企業が日本の文化を変えるのかもしれない。ただ、ハードウェアのスタートアップが厳しいのは世界共通で、日本の課題は世界の課題。これを解決するために彼らはハードウェアカップ(アイデアを出して競い合い、資金が得られる)を企画したそう。日本特有の問題は、アイデアがあってもスタートアップにしようという発想がないところ。
そんな状況を打開すべく、日本をハブとする国際的な活動を推進しようというのが、モノづくり企業推進協議会。現状、アメリカと取引をするのは中国であって、日本との関係は薄くなっていて、もっと日本でモノづくりしようよ、ということらしい。2016年9月に発足、牧野さんが会長(Darma Tech Labs)。
今年のHardware Cup 2017は2月に大阪で開催されました。選ばれた8社が参加。優勝チーム(網膜照射の宮内さん)はピッツバーグの世界大会に出場。世界大会の参加者はカナダ、インド、イスラエル、韓国、アメリカ、日本で、合計12チーム。審査は3時間だけど翌日ビジネスマッチングが開かれ、資金を得るチャンスがあったみたい。2018は来年2月27日、大阪。
ニューヨークメトロエリアは関西と同じ規模(2000万人)。ちなみに東京は3500万人。ニューヨークでの投資額は60億ドルで、スタートアップへの投資規模はシリコンバレーに続いて2位。ピッツバーグは全米63位の都市で、人口30万人。その割にVC投資は2.3億ドルと多い。ちなみに日本全体のVC投資は1500億円くらい。ピッツバーグのような小さな都市でも大きな額の投資が行われている。もともと鉄鋼の町だが、うまく脱工業化した町で、医療や金融に強いので、若い人が集まっている。UBERが自動運転の実験をしているのがピッツバーグ。新しいテクノロジーが使われている町のようです。日本にもこの規模の町はたくさんあるけど、ベンチャーを生かした町おこしに成功した例はないのでは。ピッツバーグの起業エコシステムの一例として、信号のリニューアルに応募できる企業がスタートアップ限定だったりした。

Hoplite Power
モバイルバッテリーの自動販売機。ニューヨークに10台が設置されている。スマホのバッテリーには悩まされている人が多くて、45%のアメリカ人は1日に2回充電するそう。Hopliteは小さいのでどこにでも設置できるのが売りで、1回2.99ドル、月額サブスクリプションだと9.99ドル。日本なら自販機と相性が良さそう。学会会場で貸し出してくれてもいいかも。クレカで借りるので、返すのを忘れたら延滞料をとることができるらしい。充電器本体は40ドルくらいなので、例えばアメリカで借りて返すのを忘れたまま帰国してしまったら、買い取ることもできる。

感想
東京でスタートアップ系のイベントに参加するのは初めてだったけど、なかなか楽しめました。作っている人と大企業の人が多いのでネットワーキングの時間は辛いですが、何人か話しかけてくれる方がいて、いろいろ教えていただきました。素人なりのアイデアも真面目に聞いてくれて、みんないい人。

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