週刊少年マガジン原作大賞 企画書部門企画書「BAN」



キャチコピー

神に愛されなくても、誰かのために戦うことを選んだ。

あらすじ

時は2100年、人類が自然破壊を続けた結果地球は崩壊寸前だった。
それに見かねた、神々は人類に神の力を与えた。
神の力を与えられた人類はその力で自然を再生することに成功した。

そして時は進み現代2400年、すべての人類がの神の力の恩恵を受けた世界力を持たずに生まれ神に愛されなかった青年の物語。

第1話「Judas」

2100年、人類は科学の発展によって大きな進化を遂げていた。
しかし、それと並行して自然環境の破壊も進み人類が地球に住めなくなるのも時間の問題だった。

そこで人類に見かねた神々は人類に自然環境の再生を条件に神の力を人類に授けた。

それから時が進み、2400年、人類が神から力を得てから300年の月日がたった現代

現代ではすべての人々が神から力の恩恵を受け、その力を使って生活をしていた。

しかし、現代では珍しい非能力者の青年がいた。

彼の名前はバン。

彼は心優しい青年だが、彼は能力者差別を受けていた。

彼の住む国バームスの首都インランドはノーム城を中心に二つの巨大な塔がそびえたつ巨大な都だ。

そんなインランドでは今日、才の国テンストとの首脳会談が行われる。

現代では、国同士の争いが絶えず、バームスは典型的な能力主義の好戦国だった。

それに対して、テンストは戦争を好まない国であり神から知の力を与えられた者が多く揃う国だった。

だから、この2国は首脳会談を行うのだ。

バンはバームスの非能力者差別によって両親にも捨てられ、誰からも相手にされずに育ったため、まともな教育も受けられず、この国から出ることもできなかった。

だからこそ今回の二国会談は彼がこの腐りきった国から出るチャンスだと思い首都インランドへ向かう海列車に乗った。

海列車がインランドについたころ、テンストの首脳たちも到着した。

バンはテンストの首脳たちが乗ってきたジェット機の位置を把握したところで宿舎へ向かった。

翌日、二国会談は始まった。

バンはテンストのジェット機に隠れて乗り亡命しようと試みた。

ジェット機に乗ろうとしたときこの国でされた差別や嫌がらせの数々を思い出していた。

その時、バンの頭の上を複数の人影が通過していった。

その人影は二国の首脳たちが会談をしているであろうインランドの中心部ノーム城へ向かった。

すると二つの塔が爆発した。

おそらく二国会談を狙ったテロだろう。

インランド周辺にいた人々は現場から逃げている。

しかし、なぜだかわからないがバンは爆発した塔に引き込まれるように走っていった。

塔に続き周りの建物も爆発している。

そんな時、建物の瓦礫が逃げている少年の頭上に落ちてきた。

バンは気が付いたら体が動いていた。

覚えているのはここまでだ。

第2話「Reincarnation」

ぼんやり光が見える。

バンは死を悟った。

しかし、死ぬにしては光が強すぎる。

次第に視界がはっきりしてきた。

ここは手術台か研究室か、バンが起き上ったら目の前に白衣を着た少年が立っていた。

少年は「ケン」と名のった。

ケンはバンの身になにが起こったのか説明してくれた。

バンは少年をかばった後、右半身に重傷を負って意識不明の重体に陥ったのだ。

そんな時にテロ組織と交戦していたバームスの兵士が重傷のバンを見つけたところ、非能力者のバンの身柄をテンストに引き取ってもらったのだ。

バンのボロボロの右半身をテンストの科学技術によって改造され一命をとりとめたのだ。

バンは今の状況を呑み込めなかったが、その時、一人の男性が部屋に入ってきた。

彼は「ヒュー」と名乗った。

ケンは彼の助手として研究を手伝いをすると同時に彼から学んでいるという。

ヒューは知の国で三本の指に入る天才らしい。

ヒューは人類の力の根源である神の研究をしている。

彼曰く、古代の資料によると神は近いうちに人類を滅ぼす終末戦争「ラグナロク」を起こすという。

人類が生き残るすべはないのかと模索をしていた時、バームスでバンを見つけ彼が神からの恩恵を受けられなかったと知ると、瀕死のバンに興味を持ち引き取ってきたという。

ヒューは、人類の救うカギがバンであると言った。

それを聞いたバンはますます話が理解できなかった。

残念ながらバンは非能力者差別によってまともな教育を受けさせてもらえなかったため頭がよくない。

しかし、バンにだって感情はある。

インランドを亡命しようと思ったのだって、母国に対する恨みに従ったまでだからだ。

だからこそ、ヒューには感謝しているが、神から与えられた力で優劣を見出し、その神の手によって人類が滅ぼされることなんてどうでもいいことだ。

しかし、ヒューはバンの心底には人々を守る正義感が備わっていることに気づいていた。

なぜなら、バンはバームスの中で最も能力者差別の激しい首都インランドの子供を自らを犠牲にしてまで守ったからだ。

ヒューはバンを説得した。

バンはなかなか人類を助ける気にはなれない。

しかし、また元の生活に戻っても非能力者差別を受けることは分かっていたし、同じ状況になったとしてもまた飛び出していると自分でもわかっていた。

だが、今の自分にはテンストの技術によって力が備わっていることに自覚していた。そして今までの自分とは違う自分がうれしかった。

今までの自分とは違う。

科学の力によって、今の自分には力がある。

ヒューは非能力者の自分に可能性を見出してくれている。


バンは葛藤の末、テンストの兵士として世界と、神と戦うことを決めた。


今、神に愛されなかった青年の世界を守る物語が始まった。

#週刊少年マガジン原作大賞
#企画書部門


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