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令和5年第4回大田区議会定例会 一般質問の動画と全文 こどもの遊びと体験を保障する施策について提案

11月29日(水)〜12月8日(金)の会期で開催中の #令和5年第4回大田区議会定例会

11月30日(木)に行いました一般質問の動画が、YouTube「#大田区議会チャンネル」にアップされましたので、ぜひご覧ください(↓)
https://www.youtube.com/watch?v=ob3CyEIW1ME

今年4月の #大田区議会議員選挙 で掲げた重点政策の第一である「#子どもの体験(#こどもの体験)」に関連して、「#遊びの保障」というアイデアを打ち出して質問しました。
1 こどもの遊びと体験を保障する施策について

以下に、私の質問部分の全文を掲載します。

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 立憲民主党大田区議団 庄嶋孝広です。今回は、「遊びの保障」というアイデアを提案し、こどもの遊びと体験を保障する施策について取り上げます。

 現在、2040年ごろの大田区の将来像を描く、新たな大田区基本構想の策定が終盤にさしかかっています。私も委員を務める大田区基本構想審議会は、答申まで残すところあと1回となりました。
 7月から9月には、区民アンケートも実施され、17,000件を超える回答を得ました。区立小中学校の協力を得たこともあり、うち約12,000件は小中学生が回答したものです。その自由記述欄で、小中学生が最も多く使ったワードが「公園」でした。こどもたちにとって、最も身近な公共課題は、やはり「公園」、ひいては、「遊び場」であることがわかります。

 こどもの遊びは、学びと同様に、こどもの成長にとって重要なものであり、公共性のある課題といえます。
 もっとも、教育委員会が中心的な役割を担う学びに比べて、遊びの位置づけは、区政において明確とはいえません。
 保育園や児童館における遊びはこども家庭部、公園などハード面からの遊び場の整備は都市基盤整備部、青少年健全育成事業や遊びがテーマの区民活動は地域力推進部、幼稚園や放課後子ども教室、学校での遊びは教育委員会というように、遊びは、区政において多様な分野、部局にまたがっています。

 そこで、遊びに関する施策をトータルにとらえることで、大田区は、「学びの保障」と並ぶ車の両輪として、「遊びの保障」にも真剣に取り組んでいる区であると打ち出すことができるのではないでしょうか。

 現在進行中の新たな大田区基本構想の策定においても、将来像を実現するためのまちの姿である、4つの基本目標の筆頭に「こども」に関するものを掲げ、「遊ぶ場所」についても言及がなされる方向です。

①そこで伺います。遊びは、こどもの成長において、学びと並んで重要であると考えますが、新たな大田区基本構想の策定も進む中で、区政において、こどもの遊びをどのように捉えていますでしょうか。

 次に、遊びを「体験」にまで広げると、こども・若者の体験を豊かにできるまちであることを、大田区のセールスポイントにするアイデアが生まれます。

 大田区は、東京23区にあって、東京湾に面し、多摩川が流れ、台地と低地を分かつ国分寺崖線や南北崖線があるなど自然の要素が豊富です。また、都内最多の町工場や商店街を営んできた産業のまちでもあります。そして、古代から近代にいたる歴史文化があるほか、お祭りやイベントなど地域コミュニティに支えられた活動も盛んです。加えて、羽田空港があり、空・海・陸が交わるまちです。
 大田区は今年、SDGs未来都市にも選定されましたが、SDGsの3要素、環境・社会・経済の地域資源を生かした様々な体験ができるまちといえます。

 こどもたちや親子が、大田区ならではの様々な遊びや体験を楽しむ様子を、私自身、たくさん見てきました。
 環境清掃部による自然観察会では、夏は、多摩川大師橋干潟で泥に入ってカニをつかまえる、秋は、田園調布せせらぎ公園でどんぐりや落ち葉を拾い集める、冬は、洗足池公園で双眼鏡を使って野鳥を観察するなどしています。
 先日開催されたおおたオープンファクトリーでは町工場の技術を体験でき、くりらぼ多摩川では日常的に町工場の廃材であるSCRAPを使った工作もできます。
 大田区商店街連合会が推奨する、商店街を遊び場に変えるイベント、ストリートキャンピングでは、路上に絵を描くなどの遊びも行われています。
 羽田イノベーションシティでは、先端技術に触れるイベントで、こどもたちがロボットやモビリティなどに夢中になっている様子が見られます。
 夏休みに行われた長期休暇中の子どもの居場所づくり補助事業でも、様々な遊びや体験の活動が行われ、若者サポートセンター「フラットおおた」でも、盆踊りやステージイベントに参加するなどの体験があります。
 学校でも、学校支援地域本部やPTAの運営のもと、地域の団体や企業の協力を得て行う夏休みのサマースクール、おやじの会による様々な遊びや体験の活動なども行われています。

 この間(かん)、区議会や基本構想審議会において、大田区の子育て世帯の人口の転出超過、とりわけ、0歳から4歳の人口の転出超過が、平成30年、2018年から5年続けて、23区ワースト1となっていることが大きな課題と捉えられてきました。

②そこで伺います。このように大田区には、地域資源を生かした様々な遊びや体験活動がありますが、これらを子育て世帯などに向けたシティプロモーションに、より一層つなげるべきと考えますがいかがでしょうか。

 こども時代の体験は、人生の選択の幅を広げる効果があります。
 おおた子ども生活応援プランでも、学力のみならず、様々な経験の格差に注目しています。家庭の経済格差の是正は、地方自治体だけでは難しい面もありますが、体験格差を縮小することは、地域力も活用して、地方自治体としてできることは多いと考えます。

 大田区では、様々な青少年健全育成事業に取り組んでいます。
 とりわけ、区は、18地区にある青少年対策地区委員会に事業委託をして、地域で様々な体験活動を提供しています。例えば、私が副会長を務める新井宿青少対では、春の田植えと秋の稲刈りなど、千葉県南房総市に出かけての農業体験を小学生向けに行っています。
 また、子どもガーデンパーティーは補助金、小学生対象のリーダー講習会は委託により、青少対が担っています。

 こども・若者を取り巻く環境は、たえず変化しており、どのような体験活動を提供するかも、常に工夫が求められるところです。長年、同じようなメンバーで活動を続けていると、何のために活動しているのかを確認しないまま、例年と同じような活動内容を繰り返す、といったことにもなりかねません。
 青少対は、各地区の青少年に関わる団体等の連合体です。現役の子育て世代である小中学校のPTA、おやじの会の声やマンパワー、また、専門性をもつNPOのノウハウなどを積極的に取り入れて、家庭だけでは行いにくい体験活動につなげることも必要と考えます。

③そこで伺います。区の青少年健全育成事業は、こども・若者を取り巻く環境が変化する中、こども・若者の体験を充実させる視点を常に持って取り組むよう、意識づけを行っていくことが必要と考えますがいかがでしょうか。

 最後に、こどもの遊びや体験を充実させるうえでは、何よりこどもの主体性、自己決定が大事です。

 公園づくりへのこどもの参加については、私の令和4年第1回定例会での一般質問や令和5年決算特別委員会での総括質疑で前向きな答弁をいただいたので、今回伺うのはこどもに関わる事業全般についてです。

夏休みに、長期休暇中の子どもの居場所づくり補助事業を現地見学したところ、実施団体がこどもたちの意見を取り入れながら、プログラムを柔軟に変更する様子が見られました。
 また、私の地元の小学校の放課後ひろばでは、こども会議を定期的に行い、行事やクラブ活動の内容、購入するおもちゃなどについて、児童の意見を聴きながら運営しています。

 今年4月からこども基本法も施行され、第11条では、こどもの意見を聴いて、こども施策を進めることを国や地方自治体に義務付けています。
 法の趣旨・規定を具現化しながら、区の事業も進めていくことが必要です。

④最後に伺います。こどもに関わる区の事業において、こどもたちがどのような遊びや体験を求めているか、大人の視点ではなく、こどもが意見表明できる機会を設けることが必要と考えますがいかがでしょうか。

 我が会派の代表質問にもありましたが、先日、議員数名とともに、川崎市子ども夢パークを視察してきましたが、不登校状態にあるこどもたちが自主性をもち、仲間と関わり合いながらプレーパークやフリースペースで過ごす姿を見て、遊びや体験の持つ力を実感したところでした。
 遊びと体験の保障を通じて、子育て世帯に選ばれる大田区、そして何より、こどもの生きる力が育つ大田区をめざして、私の質問を終わります。

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#チクメン #一所懸命 #とことん現場主義
#あなたと共に政策実現
#大田区議会議員 #庄嶋たかひろ #庄嶋孝広


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