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2015.12.01訪問「学芸出版社」(京都市下京区)

株式会社 学芸出版社は、京都駅から徒歩ですぐの場所にあります。建築・まちづくり・デザイン分野を得意とした本づくりを手がける京都の出版社を訪問したのは、陽が落ちた夕刻でした。建築やデザインが専門の出版社らしく、打ちっぱなしコンクリートの外観が目をひきます。

1階は大きなガラス張りのショールームとなっており、植栽の緑越しに通りからも中の様子がうかがえます。棚には同社から出版された本が並べられ、一覧することができます。この部屋で編集のMさんにお話をうかがいました。

まず「スタンダード 一級建築士 2016年版」「改訂版 イラストでわかる一級建築士用語集」「一級建築士受験 合格者たちの勉強法」といった参考書や問題集、勉強法の本が目に入ります。
一級建築士だけでなく、二級建築士、インテリアコーディネーター、建築設備士、消防設備士など建築関連の資格は多岐に渡り、同社は、これらの資格の取得を目指す人のための本を多数発行しています。

また、「狭小地3・4・5階建て住宅の設計法」「緑のプレゼンテクニック」「マンション建替えがわかる本」といったラインナップがうかがわせるように、学生だけでなく、建築関連業界の実務者が頼りとする出版社です。

さらには「未来に選ばれる会社CSRから始まるソーシャル・ブランディング」「アジア・アフリカの都市コミュニティ」「地域おこし協力隊」「なぜドイツではエネルギーシフトが進むのか」「美味しい田舎のつくりかた」「幸福な田舎のつくりかた」など、環境や街づくりの視点からのものもあり、建築から都市、環境、社会にまでテーマが及び、本の世界がいっそう広がっています。

個人的には、『KOHEI NAWA | SANDWICH -CREATIVE PLATFORM FOR CONTEMPORARY ART』に興味を持ちました。これは、アーティストの名和晃平さんのコンテンツをもとに、後藤繁雄さんがエディトリアルディレクションをご担当された本です。

3階の大会議室では著者による出版記念講演会が度々催されます。当会会員の金丸弘美さんも、同社から刊行した次の2冊について出版記念講演会を開催し、たいへん活発な交流の機会となりました。

株式会社 学芸出版社
〒600-8216 京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
http://www.gakugei-pub.jp

取材・文:水崎真智子(会員no.309)撮影:凛福子(会員no.151)編集:小口達也(会員no.43)


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