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ドッシリとした空模様。
ふわふわの綿菓子の上には
新しい国が出来上がっている
そんなことを想像させてしまう
雲の彼方に想いを馳せる

お盆明けの空に
ドッカリと居座って

君は何を想う?

私は、
夏を生きていることを思い出す
 
それは はかなさへの一方通行の小径
それは 夏を生きてきた命たちの名残

お盆明けの空に
今年も夏が過ぎていくことの安堵が広が

お盆にだけ帰ってくる
亡き者たち

彼らは何を想う?

そんなこと聞かれても
僕にはさっぱり わからない

私は、
夏が生きてきたことを知る

私は何を想う?

私は、
終わりが近づいてきてもなお
生きたいと願う

私が出会ってきた命が
少しずつ形を変えて 終わってゆく

私もまた、終わってゆく
ひぐらしが鳴かずとも
終わりゆくことを いつしか知っている

あぁ、もう少しだけ
あの存在感のある雲のように
空に居座らせてもらえないか
それが刻々と変わる 

命のあり方であったとしても

それが刻々と変わる
命の終わりであったとしても

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