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もうそろそろ戻っておいでよ

今日、俳優の小木戸利光さんが行なっているtheater work for conflict resolutionという活動の1Dayプログラムに参加してきました。身体をゆるめていくワークや呼吸を整えるワークを体験します。さらに終盤では即興的に演劇空間をみんなで作り上げていきました。

小木戸さんの活動のWEBページはこちらです。
https://toshimitsukokido.com/archives/category/session

このワークショップの中では多くの人が過去の記憶思いがけない過去の記憶と出会うのだそうです。自分の場合は2年前にやった1月1日〜3日に大阪のお寺さんを会場に開催したワークショップ「3-GANICHI CAMP」を思い出しました。

そのワークショップはサンフランシスコからのデザイン思考のファシリテーターの方を迎え、東京、関西、台湾から参加者が集まったプログラムでした。

この時、自分の予想以上に参加してくれた人が喜んでくれました。「今年一年で一番体験してよかったと言えるプログラムでした!!」と言っていた人もいました。まだ年始なのにね。笑

この時のしっくりきた感じがワークの中で戻ってきたのです。すごく温かい気持ちになりました。

しかし、次の瞬間にそれが灰色にかき消されてしまうように頭の中のイメージがかき乱されました。

「ダサい」

そういう評価の目に晒され、自分でもそういう類のことをやるのが許せなくなりました。

そしてもう一方で、自分もワークショップをしている人たちを軽蔑するようになってしまったのです。価値基準のものさしが自分の中で固定化し、それに引きずられるようになりました。

2年が経ち、多くの苦しみを味わいました。

ただそこからも解放されていくような予感がしています。

小木戸のプログラムで見た過去の心地よい情景をいまからまた形にしていくことを自分に許すことができそうだと感じています。

なによりも自分自身がそれを行うことを自分に許して無かったから、許しの感覚が芽生えたことは今回のプログラムの参加でのありがたい発見でした。

「もうそろそろ戻っておいで」

この言葉が頭の中をただリフレインしています。

過去の心地よい空間を今の瞬間に取り戻していきます。

特に後継者問題についてはこれまでもがき苦しんできたので、逆にその経験を活かして、その葛藤があったからこその活動ができると思う。

過去はいまを制約することではなく、今を最大限に活かしうるものとして活用していきたい。どうしてもその折り合いがつかない時にそれを手放していくことはあるけれどね。

一つ、軽くなりました。小木戸さん、ありがとうございました。

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