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日本の継承にまつわる智慧を世界に届けることに可能性を見出したーオランダ滞在を経て考えたことー

こんにちは。伝統文化の継承をテーマに活動している三浦祥敬です。

突然なのですが、継承することってどういうことなのでしょうか? 

私は昨年から、「継承するってどういうこと?」という質問をたくさんの人にしてきました。それぞれ思い思いの回答が返ってきます。

昔から続いてきているものを変えない方がいいのだ」という立場の人もいますし、「伝統は革新だ」という立場の人もいます。

さまざまな継承への想いがあることはとても美しいことですね。
生き生きと継ぐことへの思いを語る人の話は、すっと心に染み渡ります。

日本の継承の智慧は世界で活きる 6月のオランダ訪問で見えてきたこと 

6月中旬から6月中旬にかけて、オランダに行ってきました。

持続可能な社会への移行(トランジション)についてリサーチするのが訪問の目的でした。オランダではサステナビリティ(持続可能性)についての議論や地球環境に配慮した経済や社会のあり方が先進的に模索されていて、現地の人の関心の強さに心から驚きました。

アムステルダムで開催された WeMakeThe.Cityというイベントに参加

幸運にも今回のリサーチトリップでは、社会を変革していく新しいチャレンジを起こす前向きな方々にたくさんお会いすることできました。日本の伝統文化の継承のあり方にとても興味をもってもらえます。

オランダでは何人もの方にお話を伺う機会をいただきました

さまざまなプログラムに参加しました

皇位継承について、100年以上継続しているファミリービジネス(家業)が世界で一番多いことについて、さらには◯◯道と道が付く領域が形を変えながら現代まで続いていることは、他の国の人たちから見ると特徴的なことです。

本当にすごいことだし、私たちは継承という切り口からも、海外の方々に貢献することができる素地を持っているのだと思います。1000年を超える繋がりの中で文化を紡いできたことは、とても尊いことだと思います。

何を継承していくのか、ということももちろん大事です。ですが、ここではそれぞれの人次第だとして、私は深掘りしていきたいと思っているテーマは「文化の持続可能性を考え、大切にしたいことを継承していくための思想・方法論」です。 

たとえば、経営者は経営の仕方を学びますが、それと同じように継承の仕方について学ぶような機会があってもいいのではと考えています。

もう少し具体的には、「何が物事を長く続けていくこと / 継承していくことに資する思想なのか」を特定し、「具体的に生活や仕事に活かしうる継承技術を改めて掘り起こしていく」取り組みを行なっていきます。それをアーカイブしていき、皆さんの具体的な継承の現場に資する蓄積をつくっていきたいと思っています。

たとえば、仏教はさまざまな解釈とともに、多くのお経が作られてきたり、多くのお坊さんの仏教研究や実践のおかげで、現代でも2500年にも渡る時を超えて、その情報に触れることができます。もはや、その文化は独占的に誰かが牛耳るものではなく、むしろ地球に住む私たちの共有文化資源なのではないでしょうか?

これらの知と生きた実践の蓄積は、改めて今後も継続していくことできるのかの岐路に立たされている伝統文化の領域の方々が、どのように次の世代に持続可能な形で文化を継承していくのかを考える助けになるのではないかと考えています。私たちの足元にすでに埋まっているものの中に多くの宝物が埋まっています。

(1)継承の知恵を蓄積していくアーカイブWEBプラットフォーム
  
(2)伝統文化の継承者、継承候補者、および伝統文化を伝えていく立場にある方のコミュニティおよび継承の技術を学ぶ国内外でのプログラム
  
今後、この二つを作っていくべく、動いていこうと思います。

海外の様々な国と比較しても、日本の継承文化は世界の持続可能な社会を作っていく上でとても重要な思想と技術として活用されるポテンシャルがあります。地球環境の持続可能性を考えていくのも重要ですが、それと同時に文化の持続可能性を考えていくこともまた重要なことだと感じています。

オランダの社会に2週間だけ飛び込んだだけでも、日本でもサステナビリティの話題が極めて重要になってくるのを実感するのに十分でした。オランダでサステナビリティについて考えることは、もはや文化になりつつあります。

私もこれからサステナビリティを、文化的側面から扱うことによって、伝統文化領域の活性化にチャレンジしていこうと思います。

お布施のお願い

そこで皆さんにお願いです。

実は今、「継承」にまつわるテーマにさらに打ち込んでいくために、活動資金を募るクラウドファンディングをおこなっています。

https://camp-fire.jp/mypage/projects/163098

オランダからの学びを日本の伝統文化領域の発展に活かすべく、複数回のオランダへのリサーチトリップを予定しており、来年には文化継承者・後継者・担い手向けのオランダ開催カルチュラル・サステナビリティツアーを実施したいと思っています。        
   
また、(1)のアーカイブWEBプラットフォームの開発のため、秋以降はプログラミングスクールに缶詰になりながら、開発のためのチームビルディングを進めて行く予定です。
   
開発資金やリサーチの資金などを集めながらも、その中で出てきた発見や気づきを伝統文化に関わる皆さんに随時、イベントや文章で還元していければと思います。応援してくださる方はぜひクラウドファンディングのページを覗いてみてください。
     
どうぞご支援をご検討いただけますと幸いです。
https://camp-fire.jp/mypage/projects/163098

おわり。

頂いたサポートは、生活と創作(本執筆)のために、ありがたく使わせて頂きます!