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(続)可能性ボタンを連打する彼女に興味津々の話

こんにちは!しょこたんです。
前回ブログの続きですが、可能性ボタンを連打する彼女の話は出てきません。笑

セッション3とセッション4のお話。


【前回】

可能性ボタンを連打しまくる彼女に興味津々な話|山中 祥子|note(ノート)


・セッション3 大室医師と愉快な仲間たち


セッション3は、以前のブログにも登場した、
産業医の大室先生をモデレーターとしたトークです。

セッション1が女性二名だったのに対し、こちらは男性四名。
男女の性差ということを踏まえながらのキャリアトークでした。

あの大室先生がモデレーターですので、もちろん想定通りには進まず。笑
何度も他の方から

「今日は優しい人生相談ですよ!」

の声が飛んだり、某プロ経営者をディスったりーなトークになりました。

心に残ったことをいくつか書いていきたいのですが、軽妙なトークの中で、一番印象深かったものから。


  -モヤモヤの解像度をあげる


これはセッションの中盤だったかな?松本さんのソロ状態でした。
松本さんが経営するLiBは、女性のキャリア支援を行っている会社です。

転職市場が活況である一方で、対応する人材会社のキャパの問題があり、女性が後回しにされている現状に課題を感じているようでした。その事業の性質から、「女性が悩む」ということを深く考察されています。


「女性って、なんか “ モヤモヤしてる ” って言うよね。
モヤモヤってなに?なんでみんなモヤモヤしてんの?」


という観点から、社内でそのモヤモヤを研究したそうです。
すごく細かい分析をした図が投影されたのですが、
撮影禁止とのことで、これ ↓ ぐらいしかメモれなかった💦



上下左右に位置する大きな四つの要因があって、それぞれの要因がどのように絡むかによって、問題の性質が異なってきます。

例えば マミートラック は、出産という生物学的な要因と、母親というものに求められる社会的役割との葛藤で生まれるとのことで、色付けした個所に分類されます。

この図を踏まえたうえで松本さんは、「転職は、必ずしも問題解決のソリューションになるわけではない」ということに言及されています。この “ モヤモヤ ” の解像度を上げて、自分自身が何に不満を感じているか、問題の本質を理解しなければなりません。

私自身は、現在 「 モヤモヤ抜けたて 」です。そのモヤモヤを抜ける過程で、モヤモヤを因数分解したと思っています。複雑な要素を少しづつ分けていって、何が残っているのか。そしてその残ったものを、どうとらえるのか。30半ばにして、やっと自分と向き合うことを始められました…この図を見ながら、自分のはどこに該当したのか…なんて見るのも面白いですよ。

ちなみに、先ほどの図の正式なものが、近々Newspicksで公開されるそうです。楽しみ。


  -女性は弱るとシャンパンタワー


これは大室先生が、歌舞伎町で調査された結果報告です。笑
めちゃくちゃ語呂がいい。声に出して読みたい日本語。
ところが実は、結構真面目な話。

日本は男性の自殺率が高いという話から、その理由を分析します。
日本の男性は、調子がいいと銀座のクラブに顔を出すが、調子が悪くなってくると顔を出さなくなる。
それは弱いところを見せたくない、見せられないから。社会的役割意識に苦しんでいる。

一方で女性は、弱るとホストクラブに繰り出し、高価なシャンパンタワー頼んじゃう!



承認欲求が強まるってことなのかな?
男性が内にこもるのに対し、女性は外に出ていくと。そういう側面で、男女の生きにくさは毛色が異なる、という話でした。

弱っても、ホストクラブには行かずスナックで!


  -お前何年入省?


これは、東市長の外務省時代の昔話。
とは言え、ここ10年ぐらいの話のはず。

外務省は入省年次がものを言う世界だそうです。
他部門の人に相談事を持ちかけても、入省年次に差がある場合、話を一切聞いてくれないとか…

じゃあどうするの?と言えば、入省年次が上の人を通して話をもっていくそうで、外務省で働くような頭のいい方たちが、結構そんなバカなことしてんだな、と笑えました。
まぁ逆に、そんな無駄なことやってるのねという絶望もあり。


  -価値観の多様性はいらない


安田さんのお話です。背景の多様性はあってもいいけど、価値観の多様性はいらない。LASHは動物実験反対してるけど、その中に動物実験賛成の人が入っても困るという話でした。

言い換えれば、ビジョン、理念ということでしょうか。近頃の多様性や女性活躍の議論って、それが目的化されてしまって、そこに至る理念が提示されないことが多いですよね。結果、形骸化した制度やら、現場の文句だけが残って、むしろマイナスっている。笑

個人的に、私は多様性を「理解しあう」ということより、「理解し合うことをあきらめる」ということを大事にしたらいいと思っています。

多様すぎてわからないんだから、分かり合えない、そういう人もいる。それを否定するんじゃなくて、そういう生き方もあるんだねって尊重できるとすごくいいのになって思います。


  -自分の中に相手の要素を探す


東市長です。

嫌な人、腹が立つ人がいても、相手の要素は自分の中にもあると思えば、そんなに腹も立たないと。

すごい…


東市長は、副市長を民間から公募しており、2017年にリクルート出身の女性の方を採用したそうです。

副市長のストレスが身体症状に現れている、みたいなお話もあり、変革をするということは、本当に大変なパワーが必要なんだと感じました。東市長の懐の深さと、副市長がのパワーあって、初めて改革できるものがあるんですね。



  -R25は俺が作ったってやつが150人


書きたかっただけなのですが、「自分事化」という話になったときに大室先生が、

「リクルートって会社は、R25は俺が作ったってやつが150人ぐらいいる、自分事化の塊みたいな会社」

という発言が面白かったというだけです。笑

本質的には、リクルートという会社にそういう課題感を自分事化するカルチャーが根付いているということもあるんでしょうね。


  -女性を活用しないことはある意味で理に適っている


大室先生のお話。

事業計画を行う上では、女性を使わない方が不確定要素は軽減できる。それはある意味で、理に適っていること。一方で、多様性の需要は工数がかかることだから、いつかやらなければいけないのであれば、早めにやるに越したことないよね、と。

私は前所属部署が人事でした。時短で復職してくる人の対応をし、扱いに困るという管理職に対応してきました。突然休むから使いにくい、困るという人たちのご意見も、大変よくわかります。それでも私が会社や世の中に思うのは、

育児を経てモチベーションが低くなった社員を、不良債権として雇用継続求められるよりは、少しでもモチベーション高くなるようにした方が、お互い得じゃないの?

というそれだけです。

事業リスクとして認識、対応すること自体は否定しないのですが、そのリスク判定のタームがずいぶん短期だし、視点が偏ってると思うんだよなー


・セッション4 振り返りで反省する人


最終セッションです!ここでは5、6人のグループに分かれ、今日の気づきを発表します。

発表を聞いた人は、共有された気づきに対して、「なぜ?」「それはどういうこと?」なんて深掘りする質問を投げます。それにより、発表者はさらに言語化を進め、気づきを得ていきます。

このセッションでは、「軸がしっかりしていてすごいと思った」というフィードバックをもらい、「モヤモヤ抜けたて感」を満喫しました。笑

ただ個人的なこのセッションのハイライトは、どちらかと言うと閉会後の余談部分だった気がします。きっかけは、20代の女性テーブルメンバーが言った一言でした。


「出産したりしたら、全力を仕事にそそげないから、今のうちに何ができるか…」


冷静な今にして思えば、彼女の立場から素直に出た一言だったんだと思います。セッション1にて、正能さんも同様の発言をされていましたし。

ただ言われた側の私は、「今の自分を否定された」ように感じて、強めに反論してしまいました。こんな反論をしました。


「私自身は、独身時代より、子供を産む前より、はるかにいろんなことを考えて、密度の濃い仕事をしていると思う。出産したら、仕事の質が劣るということが決まっているわけじゃない」


字に起こすと改めて反省します💦

仕方ないんだよね。子供産まなければわからないし、周囲にそういう人がいなければ、不安しか感じないもんねって、終わってから申し訳なく感じました。

この話を帰宅してからも考えていたのですが、結論は、やっぱりHUCの活動ってとても大事!ということでした。私のテーブルにはもう一人女性がいて、今の彼氏と結婚も考えているけれど、結婚後に自身のキャリアについて、共有のビジョンが描けていないと言っていました。

こういったキャリア、生き方の課題って、一個人の問題と扱われてしまうことが多いですが、仕組みと、その仕組みが生む文化の問題も大きいと感じています。

そういった文化を変える一石を投じたい。サードウェーブお母さん(命名:朝倉祐介さん)として、子供たちの世代には、こういう課題を残したくんあいと改めて感じました。


※「サードウェーブお母さん」についてはこちらをご覧ください※


・【番外編】 giveな人の話


お昼休憩中に、突如参加予定じゃないHUCコミュニティマネージャーのなつみっくすが、差し入れを持ってきてくれました!

家が近くても、時間があっても、行けたらいいなーと思ったとしても、自分なら行動に移さなかったと思います。改めてなつみっくすすごいなって思ったり、その気持ちがうれしいなって思ったり。

私も、少しでも人にポジティブなものを与えられるように行動しようって思えました。こういうのが、セッション1で谷本さんが言っていた「リーダーシップ」なんでしょうね。



こんな感じで、とっても有意義で学びの多いイベントでした。

こういう学びを生かすために、サードウェーブお母さんの集まりであるHUCを加速させたい!ということで、クラウドファンディングやってます。

HUCの活動の紹介もあるので、ぜひ共感いただければご支援お願いします。



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