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ベルリン移住1周年。

ちょうど1年前の2015年10月21日、東京からベルリンに移住しました。

去年の今頃は夜にベルリンに着いて、興奮と時差ボケで5時くらいに目が覚めて、そのまま翌日9時に出勤したのを覚えています。

↑昨年初ベルリン出社の時の写真。それより、デスクトップのカオスっぷりが気になる。

自分でもびっくりするくらい1年いた実感がありません。というのも、日本には仕事で1月から4月半ばまでいたので、かれこれベルリンには8か月半いたことになります。あっという間でしたね。こうやって、すぐ老いていくんですかね。

去年書いたブログはこちら。

広島のド田舎から東京、ベルリンへと移住した理由

でも振り返ってみると、確実にこの1年「翔子」という人間は、かなり進化したことと思います。何かいろいろありましたね、それなりに。


進化1: 「日本人」としての武器を習得

日本人は外国に出ると「英語があんま喋れない」を理由にすぐ全部萎縮しがちだと思います。わかります。言語はコミュニケーションの基本ですからね。私も来た時言語に捉われていました。思ったことを喋れないのは辛いし。けど、英語なんてただの1つの手段でしかなくて、英語が喋れないだけで、あなたの価値が下がったりすることはありません。英語が多少喋れなくても、つたなくても、我々日本人にはオモロイ日本文化を持ってたり、欧米にはない特殊な価値観を持ってるので、外国に出ても、それに誇りを持って堂々としてればいいんです。私たちが持ってる日本人としての価値観は、外国では大きな財産であるし、武器です。みんな日本のことを尊敬してるし、日本人は結構礼儀正しい民族として初回から好意的です。日本文化を一方的に押し付けるのはよくないし、確かに外国に住むとなると、郷に入れば郷に従えですけど、日本ってこうなんだよ、とか日本ってこんなことが今流行ってるよ、とか、自分たちが普通なことでも、他の国の人に伝えると、それが相手にはすごく貴重な情報になります。

昔は、私は帰国子女でもないし、ハーフでもないし、がっつり日本育ちの純日本人が嫌だったけど、今はそれが良かったなと思っています。日本育ちの純日本人だからこそ、日本のことがよく分かるし、日本語の細かいニュアンスも、日本人の感性もわかります。これは、私の長所です。


進化2: 食に対するDIY精神

料理は普通に好きだったけど、ベルリンに来る前は、鍋で米を炊けなくて、米が無事異国で食べられるか不安でいっぱいでした。今は、週の半分くらいは鍋で米を炊いています。米を鍋で炊くことは、もはや日常になりました。美味しいおにぎりも普通に握れます。そして、食べたいものが売ってなかったりすると、じゃあ作ろうか、という食に対するDIY精神がすごく芽生えました。

先日も、餃子の皮が売ってないので、餃子の皮から餃子を仕込んだり、ラーメンを一から作ったり。

↑こんなめんどくさいこと、多分日本にいたらやらない。仕込みから実食まで、5時間かかった。

↑トライしたら作れた味噌ラーメン。ただし、麺は購入。

私はもはや何屋なんだろう、とたまに思うときがあるけど、貪欲に自分の食べたいもの、美味しいものを作るっていう力はかなり身につきました。主婦力すごい。ベルリンに来てから、食材が安いのと、キッチンが広くなったので、今では、料理がかなり趣味です。


進化3: 海外の面倒くさい手続きをこなした

住むとなるといろいろやらなきゃいけないんですが、何気に友達の手を借りながらも

- 銀行口座開設
- 住民票の登録
- 携帯番号取得
- 家探し
- インターネット開設
- 確定申告
- 仕事面接
- 家の保険加入
- フリーランスの手続き
- 歯医者に通院

等々、日本語でも鬼めんどくさい手続きを異国でも無事こなしました。

ただ、ドイツのめんどくさいこと2倍なのは、当たり前だけど、すべての公共書類がドイツ語で、英語じゃないので、結構最初から最後まで1人でこなすのはまだできないです。でも、最初からフルフルがんばらなくてもいいと思うので、とりあえずこの1年間はよくやったと思います。

進化4: 不毛なことを話せる友達 

来た時は、会社以外のつながりの友達ってほぼいなくて、結構孤独だったんですが、最近では、仕事以外の友達もそれなりに増え、英語でも、どうでもいい、かなり不毛トークができる友達もできて嬉しい次第です。そして、一緒に泣いてくれたり、ご飯食べたり、相談に乗ってくれたり、ありがたいです。

今後1年の課題は、

- いい加減ドイツ語の基本を習得する(いま全然喋れない)
- もっとベルリンのコミュニティに入る、ベルリンを満喫する
- もっと旅行する
- 自分のアイデアを外国の友達と実装する

かな。

でもこうやってベルリンで生きているのも、いろんな人の支えがあってのことなので、みんなに感謝しています。

来年もっと進化してるといいな。

表紙は、ベルリンのカフェのソファーでゴロゴロしながらこのブログを書いた時の写真。

#海外 #海外生活 #ベルリン #エッセイ

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