マガジンのカバー画像

はなうた食堂ごはん日記

53
はなうた食堂(大阪・中崎町のコモンカフェにて毎週金曜日営業)の、主に料理に関するノート。
運営しているクリエイター

#レシピと文化

第一回電鍋教室開催しました

第一回電鍋教室開催しました

去る7月22日、はなうた食堂電鍋教室を開催しました。
初めての開催でしたが、大勢の方に参加いただき、お陰様で楽しい教室にになりました。ありがとうございました。

台湾好きの方にはすっかりおなじみの電鍋。レトロな外観や、昔懐かしいシンプルなしくみが人気の一つですが、それもそのはず、デザインもしくみも、1950年代半ばに東芝が発売した炊飯電気釜そのものなのです。東芝と台湾のメーカー大同が技術提携してい

もっとみる
口いっぱいの幸せ

口いっぱいの幸せ

今日のランチには、万願寺唐辛子の肉詰めを作った。(普段は、小さな会社の社員食堂で、お昼ご飯をつくる仕事をしています。)
毎日のランチは、撮影してインスタなどにアップしているので、作りながら、このメニューの名前は何かなと、ぼんやり考えていた。
元ネタは、台湾(台湾以外にもあるかもしれないけど)の角椒鑲肉とか辣椒鑲肉とか呼ばれる料理で、直訳してもそのまんま、唐辛子の肉詰めとなる。ただし、台湾のこの料理

もっとみる
炊き込みご飯に救われる

炊き込みご飯に救われる

仕事や寝不足で疲れてる上に、家の近くのスーパーは、普段仕事用の食材を買う下町の市場に比べて、ぐっと値段が高くて、夕飯の準備どころか、買い物する気持ちさえ消えてしまう。もう今日は、買っておいた瓶詰めのソースのパスタでいいか。そんな気分の日。
冷蔵庫に春キャベツはあった。スープを取るために茹でた鶏肉とスープの残りもある…と、頭の中で段取りしながら家路を急ぐ。

職場と、週一回担当しているカフェと、自宅

もっとみる
レシピの向こうの、大海原

レシピの向こうの、大海原

日常的に料理をはじめる前から、レシピ本が好きだった。記憶にある、一番早いレシピ(文字で説明された作り方)との出会いは、10才頃、学級文庫の本の中にあった「上等な目玉焼きの作り方」。本のタイトルも全体のテーマも忘れてしまったのだけど、黄身の上にうっすらと白身が膜を張って、ピンクに見えるものを、「上等」と定めたそのレシピに興味を持ち、暗記して自宅で試したところ、見事「上等な目玉焼き」が完成したことに感

もっとみる