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毎月X万円マンガに課金し続けている私が選ぶ、オトナにおすすめの"学べる"作品15選📖

マンガ好きって子供のときからがっつり読んでいるような"オタク"な人が多いイメージなのですが、私は逆で年を重ねれば重ねるほど「マンガを読めるだけで日本語ネイティブに生まれてよかった!」と思うくらい情熱が加速しており、合計で見ると毎月恐ろしい額を課金してます。(一ミリの後悔もないですがw)

私はジャンプ的な疑似世界のエンタメ性の高い作品(例: ワンピースやNARUTO)にはあまり惹かれるタイプではなく、「現代社会での人々や実在する一つのトピックを深く掘り下げているもの(=著者が綿密な取材や調査、もしくは自ら体験をしたことがわかるもの)」しか読みません。私にとってマンガはファンタジーの架空の世界を楽しむものというよりも、ジャーナリズムに近い存在なのだと思います。

が、こういったマンガを見つけるコストってめっちゃ高いんですよね..同じような嗜好の人のオススメが知りたいので「まずは自分から!」ということでこのNoteを書きました。下記3ジャンルに分けてオススメ作品を紹介します。

1/ビジネスの面白さを伝えてくれて👉読むと仕事したくなる作品たち
2/そこで生きる人の悩みや葛藤を的確に捉えていて👉読むと現代社会への解像度を上げてくれる作品たち
3/特定トピックを深掘っていて👉読むと趣味の世界を広げてくれる作品たち

またキングダム、インベスターZ、サンクチュアリ(これはギリか?)など「知ってるわ!!」となるスーパーメジャーなものは外したつもりです。またこちらのNoteは書き切りではなく、素晴らしい作品と出会い次第、随時更新していこうと思います📕


1. 読むと仕事したくなる作品たち

王様達のヴァイキング (完結済み)

天才ハッカーと伝説のVCが手を組むという特異な設定ですが、めちゃくちゃストーリー展開がよくできていて、話が進むにつれ日本版24と言ってもいいくらい警察、各国政府、テロリスト…とどんどん壮大になっていくので夢中で読めます。2010年の作品ですが、10年以上経っているとは信じられないくらい"今っぽい"作品です。あと私のようにズボラな人は数々のハッキング手法を知ることで「セキュリティ気をつけよ!!!」と気が引き締まるという意味でも一読の価値があるかとw


左利きのエレン (連載中)

今回紹介する作品の中でもっともメジャーかもしれませんが「もし、もし、まだ読んでない人がいればまずは読んでほしい…!」という思いで紹介します。ここまで熱く"サラリーマン"を描いた作品はないのでは?広告業界という業界の特異性も(どこまで本当なのかは不明ですが)面白いのですが、とにかく登場人物の人間味がすごい。どのキャラクターもめちゃくちゃ濃くて個性的で一度登場したら忘れない&スピンオフの話も多くあるので、どんどん感情移入してしまうという…気に入った人はNoteで最新話が読めるのでそちらもぜひ!(もちろん私も購読しています😊)


HIPなヒップ (完結済み)

今回紹介する中で唯一のWEBマンガ(LINEマンガ限定連載)。女性がヨガウェアブランドを起業して、四苦八苦しながら事業も自分も成長していく話。ありがちといえばありがちなストーリーですが、設定も課題もものすごく今っぽいので感情移入もしやすく、明日も頑張ろうとポジティブな気持ちにさせてくれます。そして韓国マンガって基本的に全カラー+縦読みでスマホに完全に特化しているので、めちゃくちゃ読みやすいのが素晴らしいですよね👏

Real Clothes (完結済み)

百貨店を舞台に主人公が布団内場→婦人服→バイヤー→と活躍していくファッション好き社畜のお話です。笑 主人公も他の登場人物もTHEモーレツ会社員という感じなのですが、2007年初版の作品ということもあって、「女性は仕事と結婚のどちらか選ばなければならない」というシーンなど「??」となるところもありますが、大人たちが好きなことに夢中になりながら、本気目の前の仕事に向き合う姿勢は読んでいるこちら側が熱くなります。そして接客や小売業というものにめちゃくちゃリスペクトが持てるようになります✨



2. 読むと現代社会への解像度を上げてくれる作品たち

明日私は誰かの彼女(連載中)

ドラマ化されたことにより知っている人も多いかもしれませんが、圧倒的な取材量からくる原作の人間描写度(とくに女性の描写度)はぐんを抜いています。パパ活やホスト、レンタル彼女や推し活など名前は知っていても「なぜその選択をするのか」が私は理解できなかったのですが、このマンガを通して文脈は理解できるようになった気がしています。私にとっては現代の日本社会への視野を広げてくれる、"史料"に近い存在の作品です。


ひとりでしにたい(連載中)

前述の"明日カノ"がミクロな視点で現代で生きる人たちへの示唆を与えてくれる作品だとしたら、この作品はマクロな視点で示唆を与えてくれる作品といえます。主人公が叔母の孤独死をきっかけに自分の人生や将来の不安と向き合っていくのですが、ロジカルな同僚の助けを得ながら統計やファクトを通してこれまでの価値観をアンラーンしていくので、読者もそれを追体験することができます。余談ですが、私はヒップホップダンスにハマっている主人公のお母さんの大ファンで彼女が老後のロールモデルです。笑


AV女優ちゃん(連載中)

これもドメジャーでは…?と思ったんですが、もし読んでない人がいれば…!という思いで紹介します。作者の峰なゆかさんのすごいところはAV業界というタブー視されたり炎上しやすいテーマの中で、淡々と起きた出来事やそこにいる人物たちを書いてどう思うかを完全に読者の解釈に委ねるところ。とくにサイン会に来るファンが身体障害者のファンを馬鹿にし、その身体障害者がAV女優を馬鹿にするシーン、そしてそこから自身の過去のエピソードにつながるくだりは秀逸で、コミカルなイラストに対して上質な小説を読んでいるかのようなストーリー展開が特徴です。


正直不動産(連載中)

情報格差が大きい買い物っていくつかありますが、その中でも不動産は群を抜いている気がしませんか?不動産トップセールスだった主人公が急に嘘が言えなくなったという設定で、業界の闇をこれでもかと描いている作品です。私のようなド素人は学ぶことだらけなので得るものは大きいですが、近々不動産売買をする予定の人やすでにした人などは失うものも大きいかもしれません…笑 個人的には不動産業界で働いている人たちがこの作品をどう思うのか聞いてみたいです👼

カルト村で生まれました。(完結済み)

カルト、と聞くと多額の献金の強制や犯罪行為などが思い浮かびますが、そういったいわゆる世の中で認知されているカルトではなく、でも一般社会とはかなり異なる、断絶した世界で育った筆者が過去を回顧した作品です。続編もいくつかあり、それまでお金というものに触れてこなかった筆者がだんだん概念を理解していく「お金さまいらっしゃい!」も素晴らしい作品です。こういった稀有な体験をした人がマンガを書く能力も培っている、というのは奇跡としか言いようがなく、軽い感動を覚えます。

喰う寝るふたり住むふたり(完結済み)

この作品は解像度を上げてくれるというよりは「ほっこりする」に近いかもしれませんが、ラベルや肩書だけで見れば「めちゃくちゃ普通」なカップルの日常を丁寧に描くことで、人生の素晴らしさを教えてくれます。1つのエピソードが男女両方の視点で描かれていて、他の人の生活を覗き見させてもらっているような、そんな面白さがあります。本編の5年後を描いた続編もあるので、気に入った方はそちらもどうぞ!



3. 読むと趣味の世界を広げてくれる作品たち

神の雫(完結済み)

英語では「Drop of God」というタイトルでドラマ化されていて、今世界中で話題になっているシリーズの原作です。(が、マンガとドラマはかなり違う設定&ストーリーです)設定が甘いところや辻褄が合わないところはちらほらあるのですが笑、神の雫のすごいところは数あるワインマンガの中でも圧倒的に変態度が高い!! エチケットは模写レベルで描かれているし、登場する産地は写真か?と思うくらい再現性が高いし、ワインの味の表現描写は絵画レベル。フランス人のパートナーもフランス語版を読んで感銘を受け、両親や友人に原作をプレゼントしていましたw


絢爛たるグランドセーヌ(連載中)

バレエに焦点を当てたマンガで、スポ根というジャンルに当てはまるくらい、本当に主人公はずっとバレエばっかりしています。笑 私は自分でもダンスをしていたので鑑賞するのも好きなのですが、クラシックバレエだけは何度見ても眠くなっていたのが、この作品のおかげで少し理解できるようになり、Youtube等で動画を見て楽しめるようになりました。まさに趣味の世界を広げてくれた作品で、歌舞伎や能もマンガがあれば楽しめるようになるのかなーと考えている最近です。笑


八百森のエリー (連載中)

卸=中間業者=時代遅れの社会悪というイメージがありませんか?少なくとも私はありましたが、このマンガにいかに野菜市場の中で卸が不可欠な存在であり価値を生み出しているか、というのを教えてもらいました。またそういった業界構造だけでなく、旬の野菜やおすすめ料理法などTipsも盛りだくさんなので読むと日常がちょっとだけ豊かになります。私が住んでいるシンガポールでは多くの野菜は空輸なので、日本の新鮮な野菜がとても恋しくなります….🥺


だから私はメイクする(完結済み)

タイトルはメイクですが、メイクだけでなく、ファッション全般に関して多くの知識とときめきを提供してくれるマンガです。読むと「わかる〜」と「へぇ〜」が交互に来る女性が多いのではないでしょうか?身だしなみという文脈でも語られることの多いメイクですが、「いやメイクって自分のためにするものだよね!」というメッセージが一貫していて読んでいて気持ちがいいです。心が疲れたときの息抜きとしてもどうぞ。

おひとり様ホテル (連載中)

20代の頃は旅行してもホテルには寝るだけだったので、快適であれば何でもよかったのですが、アラサーになってからホテルや場というものにインスピレーションを受けることが増えている私にぶっ刺さったマンガです。笑
元々はとあるインスタのアカウントから始まっているのですが、様々な「おひとりさま」が日本のいろんなホテルに止まって自分だけの時間をゆっくり過ごす様子は呼んでいるこちら側まで癒やされます。これを読んでいて今度の一時帰国で泊まりたいホテルが増えました!


以上がおすすめの15作品でした!
海外在住のためKindle専門ですが、コメントやDMで皆さんのオススメを教えていただければ嬉しいです😊ノールックで買います!笑

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