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facebookにポエムを垂れ流したあの日。そして僕はライターになった。

2015年6月20日。

虫混入事件を経たペヤングが販売を再開して12日、選挙権の年齢を20歳以上から18歳以上へと引き下げる「改正公職選挙法」が公布されて1日。そんな何でもない日、20歳の僕は、facebookにある文章を投稿した。

思い返せばその日は、今日までの僕の運命を作り上げるターニングポイントとなる日だった。

まずは恥ずかしながら、20歳の自分が書いた駄文を紹介させてほしい。

20歳の自分著:「克服のための思考と認識」

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words. (思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。)
Be careful of your words, for your words become your deeds.(言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。)
Be careful of your deeds, for your deeds become your habits. (行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。)
Be careful of your habits; for your habits become your character. (習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。)
Be careful of your character, for your character becomes your destiny. (性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。)
――これはマザーテレサの言葉です。この言葉と、僕は一生付き合っていくことになると思います。
思考を言葉にする。これは僕が今までで一番大事にしてきたことです。やりたいことをやり遂げるために、まずは思考を言葉にすることで自分自身の覚悟を形にし、それを敢えて周りの人たちに聞いてもらうことで、「言ったからには、やらざるをえないよね」って環境に身を置くようにしてきました。
少し話は変わりますが、僕はことわざや名言を見るのが好きです。
そうして出会った言葉の中でも、特に気に入ったものは、自分なりの解釈を経て、僕の中で「成長」していきます。
例えば、僕の好きな言葉に「一陽来福(一陽来復)」というものがあります。たしか、小学生だか中学生の頃だか、習字の授業で「好きな言葉を書こう」という回があったんですが、その時になんとなく出会った言葉でした。それ以来、僕はこの言葉を「座右の銘」と位置付けています。
一陽来復:冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。陰の気がきわまって陽の気にかえる意から。(goo辞書引用)
要は、この言葉の意味は、いいことがあれば悪いこともあるよ。悪いことがあってもいいこともあるよ、というもの。ですが、僕は今この言葉を、従来の意味+αで捉えています。それは、「努力は報われる」ってこと。
つまりは、「努力をする」というキツい、不幸な時間を過ごした後には「結果が出る」という幸せなことが起きる。反対に、「サボる」という楽な、幸せな時間を過ごした後には「思っていた結果が出ない」という不幸なことが起きる――ってイメージ。笑
言葉って、多義的なもので受け取る人によって意味が変わってくるものなんだろうなと、と思います。ひとつの言葉に出会ってその意味を知ったところで、そこにどういう解釈を入れ込んで向き合っていくかは、人によって違うのだろうと思うのです。
さて、先ほどのマザーテレサの言葉に戻ります。この言葉を僕なりに解釈してみたときに、「『思考』の前に“もう1フェーズ”足してもいいのではないか」と感じました。それは、「認識には気をつけなさい、それは思考になるから。」という言葉です。
マザーテレサの有名な言葉のように、行動を起こすには、やりたいことを言葉に表すことが必要です。そして、言葉に表すためには、まずはそもそもの「やりたいこと」を思考することが必要です。そこにひとつ付け加えるならば、「そもそも思考を起こすためには、まず問題点を認識する必要があるよね」という話です。
だからこそ、モヤモヤしている感情があるならば、まずはそれを「認識」してあげるといいだろう、と。そして、それをしっかりと「思考」してあげて、そこから「言葉」にするべきだと思うのです。下手くそでもいいから。
そして、それを誰かに聞いてもらう。もしくはそれを文字にして、見てもらう。はじめは誤解されたとしても、理解されなかったとしても、何度も何度も訂正して適切な表現を探していけばいいと思うんです。
そんな自分をいつでも、いつまでも、待ってくれる人がいたら、きっと素敵な運命を作れるんじゃないでしょうか……なんて。いい感じで締めれたので、おしまい。笑

facebookにポエムを垂れ流してた20歳の自分へ

久しぶりに開いたfacebookで、“青くてクサいポエム”を連続で吐き出してる過去の投稿を見て、恥ずかしいったらありゃしないと思った。心から。

でも、同時に、あの頃に投稿した言葉の一つひとつが、今の自分を作っているのだな、とも思う。

そして、この投稿に「いいね」をしてくれる人が“12人も”いた。

「ライター」という肩書で働くようになってからは、WEBメディアに載せた自筆記事が数千、数万のPVをとることは当たり前になった。ツイッターで少しでも真面目なことを呟けば、12個の「いいね」だって簡単に付く。

でも、当時の自分にとっては、“12人も”自分の投稿に「いいね」をしてくれることが本当にうれしかった。かけがえのない数字だった。

中には「その考え方、好き。素敵な投稿をしてくれてありがとう」なんて言ってくれる友達もいた。彼は、投稿を読んだ上で感じた“自分なりの解釈”までコメントしてくれた。それが当時は本当にうれしかったことを思い出して、この投稿をしてから5年後の今、なんだか感動してしまった。

クッサいクッサいポエムを垂れ流してくれてありがとう、あの頃の自分。そのポエム、5年後の自分を感動させることになるよ。

ターニングポイントなんて自分次第

さて、そんな僕だが、飽きもせずnoteにポエムを垂れ流している。facebookからnoteへと、場所を変えてポエム爆弾を仕掛け続けている。過去のnoteやfacebookで、自分の書いた文章をもう一度読むことがむずがゆくて仕方がない。

ましてやそれを「こんなこと書きました」といってツイートするなんて正気の沙汰じゃない、とまで思う。でも僕は気を抜けばそんなことをやってしまう。本当に損な習性だ!!! 変態的だ!!!

でもたまに、そんな自分が書いた言葉に救われるときがある。それは過去の自分がモヤモヤとした感情を「認識」し、「思考」し、「言葉」にしてくれているからだ。

以前、noteで

自分で決めてしまえば、どんな経験だって「ターニングポイント」になる。

って話を書いたことを思い出す。僕が書いたnoteの中でも、トップクラスで“恥ずかしくて読み返したくない”文章だ。読み返すと、顔から火が出そうになる、というか出た。

以下、記事の一部を抜粋する。

自分で決めてしまえば、どんな経験だって「ターニングポイント」になる。「人はそんなにあなたに興味がないから」。なんて簡単で、冷たい結論で終わる気はないよ。だって、僕はそれでピンと来なかったから。
「考え方が変われば、生き方が変わる」。なんて簡単で、ありふれた言葉で納得して欲しいとは思ってないよ。だって、そんなに人生簡単じゃないから。それが正しいなら、自己啓発本読んだ人は全員が幸せな人生を送れているハズだ。
でも少しだけ、「こんな考え方で、頭のモヤモヤがなくなる人がいいな」なんてことを思ってるんだ。何より、僕はこの考え方で、少し人生が楽になるような気がしているから。

あああああああああああああああああああ、クサい!!!!!!!!そもそもなんなんだよその口調!!!!!!!!!

「映画『LIFE!』がキッカケで、インドア派からアウトドア派になった」。この前、本屋さんで見つけた素敵な写真集のプロフ欄で、こんな文章に出会ったんだ。「そんなんアリかよ」って驚いて、笑っちゃった。彼女は、南極で素敵な写真をいっぱい撮っていた。
そのちょっと前には、「UVERworldのライブがキッカケで、世界中を旅するようになった」ってツイートにも出会った。これにも、「すげー行動力だな」って驚いた。彼は、自転車一つで楽しそうにいろんな所に行っていた。
「LIFE!」も「UVERworld」も、僕が大好きなものだったし、それがキッカケになって旅を好きになったし、価値観も少しは変わった。でも、それが「ターニングポイントだ」なんて言えなかった。
うーん、実際には考えた事もなかったんだけど。それって、なんだかスゴい言葉だと思ってたんだ。もっと、母子家庭で育ったとか、出会った事のない妹がいるとか。そんな自分が体験してない、「それは苦労しただろうな」ってことが、その人の人生を位置付けるものだと思っていた。

うーん、とか言うな!!!! 文章なんだから、別に口ごもることはないだろ!!!!! 別にいらないから!!! カットしろ!!!

でも、上の2人を見て思ったんだ。「ターニングポイントなんて、自分で決めてしまえばいいんだな」って。

あーー。嫌いじゃない、この言葉。(自分に甘い)

今から書く言葉は、わざわざ誰かに公開するまでもなく、自分の中に押しとどめておけばよいのだろうけど、如何せん、

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words. (思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。)

この言葉が好きで、

Be careful of your words, for your words become your deeds.(言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。)

これまでの行動のほとんどは、言葉に起こしたからこそつながったものだという自負があるので、

Be careful of your deeds, for your deeds become your habits. 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

そこから起こした行動が、人に誇れる習慣になってきたのは間違いなくて、

Be careful of your habits; for your habits become your character. 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

その習慣の積み重ねで形成された自分自身の性格が好きで、

Be careful of your character, for your character becomes your destiny.性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

それが自分を、素敵な運命へと導いてくれると知っているので、ひとまずこの場には、こんな言葉を書いて、その言葉と僕は一生付き合っていくことにしたい。

僕はあの日を「ターニングポイント」にする

12人にクサい文章を褒めてもらえて、それ以来まったく会っていないアイツに「その考え方、好き」と言われて、文章を書くことが大好きになったあの日、

「言葉が好き」という思考を言葉にし、それを発信という行動につなげたあの日、

SNSへのヘタクソな文章の投稿が習慣になるキッカケになったあの日、

facebookにポエムを垂れ流したあの日、

そんな何でもない日は、今日のライターとしての僕を作るターニングポイントとなる日だった。


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