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【紡 第四話】ものづくりの奥深さを知る。ワークショップ参加のすゝめ

ものづくりの価値を、職人さんへのインタビューなどで発信している紡ですが、
やっぱり一番は、みなさん自身に体感してもらいたいです。

そして、ものづくりの価値を体感することが、
日々のものの選択肢をどんどん広げるきっかけになると思うのです。

そんなときにぴったりなのが、ワークショップ!
でもなかなか、“行く”きっかけが掴めなかったり、ハードルを感じている方もいるのではないでしょうか。

今回は、1月に3つのワークショップに参加したわたしから、
『ワークショップ参加のすゝめ』をお届けします。

自分でものづくりがしたくなる、魅力をたっぷり詰め込んだ物語です。

1.おきにいり

自分でものを作ってみると、どんなに不格好でも愛着が湧きます。
手間をかけて、お世話をしたこどものような存在に、ワークショップの短い時間でもなってしまうものなんですね。

たとえば、このまえ体験した「注染」という染め方で作ったてぬぐい。
てぬぐいなんて普段は全く使わないけれど、注染というものをやってみたくて参加。

このてぬぐい、体験後帰ってきてから、水で糊を洗い流さなければならず
寒い冬、お風呂の中で水を使って洗うのは正直たいへんでした。

でも、洗い終わって干してみると、まっしろな生地に自分だけの色が染め上がっていて、
手間がかかった分、より愛着が増していました。

普段はあまり使わない道具であったりしても、こうしておきにいりが増えるだけで、
そのもの自体がすきになって、くらしに取り入れてみようって、
また新しい選択肢が広がりますね。

2.みつかる

「ワークショップていっても、わたし細かい作業苦手…」そんな風に思う方もいるかもしれません。わたしもそうでした。

でも、やってみたら意外と、なんてこともあるんです。
この前、「江戸小紋」の型彫り体験に行きました。

こんな細かい柄を4時間近く彫るというので行く前から気が遠くなっていました。
「絶対飽きちゃうだろうなあ」なんて思いながら、体験がスタート。
職人さんが丁寧にやり方を教えてくださって、見よう見まねで作業開始です。
しばらく彫り進めて、ふと時計を見ると…
「え!もう一時間経ってる!」
全くそんな気がしないほど、時間が経つのがあっという間でした。

気がついたら無心で彫り進めている自分がいました。
集中している間は、頭の中が空っぽになっていて終わるころには気分がスッキリしていました。
結局、一つできればいいと思っていたのに、二つの柄を仕上げることができました。

「細かい作業も意外と楽しいし、好きかもしれない」と新しい自分をみつけることができました。
今までやったことのないことだからこそ、みつかる自分かもしれません。

3.おはなし

ワークショップに出かけると、教えてくださる職人さんがいます。
ただやり方を教わるだけではなくて、ぜひ職人さんのものづくりへの想いも聞いてみてください。やり方について質問してみるのもいいかもしれません。

一度でいいから、ふんわりと自分から声をかけてみる。
すると、職人さんはとっても喜んでお話してくれます。
職人さんは、その道のプロであることはもちろんですが、たぶん一番のファンなんだと思います。それくらいの愛を込めてものづくりをしているんです。
自分のすきなものに相手が興味を持ってくれたら嬉しいですよね。
職人さんだからって、難しく考える必要もなくて、
あなたが興味を持ったことをそのまま伝えてみてください。

ワークショップは、気軽に職人さんとおしゃべりができる場所です!

さあ、ワークショップに出かけよう

いかがでしたか。ワークショップの魅力が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
ワークショップでは、自分の「おきにいり」が増え、新しいすきなことやものが「みつかる」、そして、職人さんや同じような趣味を持った参加者と「おはなし」ができる。

そんな普段の生活では体験できないような、素敵な出会いが待っているはずです。

最後にすてきなワークショップに参加できるサイトをいくつか紹介します。
心が動いたら、ぜひ参加してみてくださいね。

それでは、皆さんの明日が小さな光で照らされた穏やかな日でありますように。

・「asoview(アソビュー)」
https://www.asoview.com/
・「にっぽんてならい堂」
 https://www.tenaraido.jp/
・「仕事旅行」
 https://www.shigoto-ryokou.com/
・「モノヒト」
 http://monohito.jp/