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蓋を破った若者たちが持つ圧倒的な可能性 #タレンティズムとセルフイメージの深い関係

平成の終わりから、様々な書籍を読んだり、セミナーに参加する度に令和になると世の中はガラッと変わり、これからはこれまでの延長線上にない。と繰り返し耳にしました。実際、圧倒的なテクノロジーの進化や、スマホの普及によるインターネット環境の大きな変化を感じていたこともあり、リアルに危機感を感じ、令和に改元された一昨年に22年間慣れ親しんだ社名を捨てて、事業ドメインを転換する勢いでリブランディングを行いました。その後、新型コロナによるパンデミックで識者達の予言通り世界は一気にVUCA(不安定、不透明、複雑、曖昧)化し、その状況をみて早めに手を打っておいてよかったと胸を撫で下ろした次第です。

時代を切り開くタレンティズム

会社のドメインを大幅に変更する事業再構築を行うにあたって、最も留意したのは原理原則論への回帰です。外部環境に振り回されないような独自のマーケットを構築するには、目の前のクライアントからの絶対的な信頼を集め続ける必要があり、それを担うのは顧客との接点を担当する大工であり、設計士で、彼ら彼女たちの良心と才能を遺憾無く発揮してもらい、真の顧客満足、そして共にものづくりを進めてくれるステークホルダーからの厚い信頼を勝ち取ってもらうことです。在籍10年以上が大半を占めるメンバー達がこれまで長年培ってきた知識や経験、技術を鑑みてそれが可能だと思っていましたし、持続可能なビジネスモデルの構築にはそれが不可欠だと考えました。
偶然、(と言うより私は必然だと思っていますが)そのような、トップダウン型ではなく幅広い人材の才能を開花させるボトムアップ式への転換こそが価値観が逆転した今の世の中を生き抜いていく組織には適していると最近よく耳にするようになりました。それは、タレンティズム(才能主義)と呼ばれ、これまでの世界で主流だったヒエラルキー型の組織ではなく、末端の実務者がフラットで、偏りのない批判的な姿勢を持ちながら、主体性を持って組織で共有、共感する良き意図に従って事業に取り組む組織運営こそが、これまで解決できなかった課題を解消することができると言われます。人はそれぞれ、誰とも違う素晴らしい才能を持っており、それを開花させることこそ事業にイノベーションをもたらすというのがその文脈です。

才能はセルフイメージが開花させる

私は、自分自身の経験則から、誰しもが持っている才能を開花させるには、まず初めに「自分にはできる」とのセルフイメージを持つことが何より大切だと思っています。私自身が、建築業界に飛び込んで大工になった際、腕に技術をつけて、なりわいに出来るようにしたいとの前向きな気持ちもありましたが、それでもどちらかと言うと消去法でガテン系くらいしか自分には金を稼ぐ術がないと思っていました。そんな私でも、大工として働くうちにお客さんに喜んでもらえたり、若者を育てて一人前に稼げるような大工に成長させたりと、こんな自分でも人様に貢献できることに気づき少しずつセルフイメージを書き換えて、その度に事業を広げてきた覚えがあります。「俺にはまだまだもっと世の中のためにできることがあるのではないか」または「ひょっとしたら、俺にしかできないこともあるかもしれない。」と思ったのが、3つの法人の代表を務めている今につながっているような気がします。

コップの中の蚤

自分の体調の数百倍の跳躍力があると言われるノミをコップの中で飼育すると跳躍するたびに頭を打ち続け、そのうち跳ぶこと自体を諦めてしまいます。その後、跳ぶことを諦めたノミを広い場所に放しても、そのノミはずっと跳びはねることなく地面を這いつくばったままだといいます。私が大工の修行に入った際も、そのノミと同じように自己限定にとらわれて、自分なんかどうせ肉体労働で稼ぐしか能がないと思ってしまっていました。建築業界、特に職人の世界では私と同じように学歴社会に馴染むことができず、ドロップアウトして消去法でこの世界に入ってきた人が少なからずおり、私はたまたま自分が出来たのと同じように、彼らのその自己限定の蓋を外すことができればこの業界を大きく変えることができると思っており、そんな思いを込めて研修事業を主催しています。(画像はネットから拝借)

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可能思考とチャレンジ精神に目覚める研修

先月スタートした第18期職人起業塾では先週末、カリキュラムに組み込まれているアクティブブレインセミナーを開催しました。アクティブブレインセミナーとは平たく言うと記憶術ではありますが、単に覚える方法を教わるだけではなく、正しいやり方を学び、深く理解して、反復して練習すれば絶対にできないと思えるような不可能を可能にすることができる。とのポジティブな可能思考を実体験を通して体感できるプログラムで、自分自身が気づいていなかった大きな才能に気づいてもらう機会になっています。このセルフイメージの書き換えこそが、これからの混迷の社会に立ち向かっていく力であるタレンティズムの入り口であり、旺盛なチャレンジ精神と、強い主体性を持ったメンバーが集まる有機的な組織作りの基礎になると思っています。以下に、今回の講座を受けた感想を転載しますので、時代を切り開く概念、タレンティズの入り口を感じていただければ幸いです。このセルフイメージの書き換えこそが、組織を変え、業界を変え、社会を変えるきっかけになると思うのです。

_________以下転載_______

施工管理・Wさん↓
7月29。30 職人企業塾 2回目3回目
1何を学んだか?
アクティブブレイン
プラス思考、マイナスの考えは使わない
考え方。脳の使い方、自分自身の能力、無限の可能性
2何に気づきどう思ったか?
自分自身の脳、記憶力は考え方によって変わる。
マイナスに思うとそこまで。
プラスに思うと無限の可能性に繋がると思った。
大体わかっているではわかってないと一緒。
集中していろんなことに取り組んでいくこと
3それをどう生かしどんな成果を出すか?
現場での知識や資格の勉強のしかたの覚え方。
イメージ力を鍛えて脳を活性化して知識を増やす
4まず何から始めるか?
2日間やったこと、イメージ、発想、考え方の
行動をとっていく。
また2日間で覚えた単語、200.以上をトレーニングして復習していく。
100日シートに書いて1週間に1回予習をOさんとする
予定入れる

大工・Oさん↓
2021/07/29.30  
職人起業塾 アクティブ・ブレイン・セミナー
1何を学んだか?
記憶力が乏しいから頭が悪いのではなく、正しい脳の使い方をしていないだけ
マイナス言葉を使わない
覚えたいものを頭の中でしっかりとイメージする
大体覚えたは覚えていないのど真ん中 腑に落ちた なるほどと思えるところまで理解する
200個の単語を順番を間違わずに暗記する方法
2何に気づきどう思ったか?
理解・イメージをあやふやにしていたら記憶に残らない
理解・イメージを深めるには物事を興味を持つ 調べる
3それをどう生かしどんな成果を出すか?
物事に興味を持つ 調べることを習慣として理解・イメージが深まった状態を継続 記憶にとどめておく
4まず何から始めるか?
時間がなかったのでまだ200個覚えれていないので、復習も兼ねて1週間に1回Wさんと時間を取って、200個暗記する

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タレンティズに基づいた研修を行っています。

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com











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