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はたらくとは何か?

私が代表を務めている建築と地域コミュニティ事業を行なっている株式会社四方継では現在、5年後の運営スタッフ5名への事業承継に向けて毎月組織改革のプロジェクトmtgを行っています。元大工でマーケティング担当でもあった創業者の私が5年後にいなくなる事を踏まえ、新たな組織を創りあげる、会社が生まれ変わり、次の20年継続させる為のプロジェクトです。

DXO

関係性の質は情報の透明性から

大幅な、かつ根本的な組織の改変を行うにあたり、以前から興味を持って参加していた自然経営のコミュニティからのご縁で「手放す経営ラボ」がオープンソースとして公開、配布しているDXOなる自立分散型組織への組織変革の指南書を使ってワークショップ形式のmtgを重ねています。テキストに沿ってメンバー間で問いを持ち、共通認識を醸成しつつ、方向性や価値観、コミュニティとしての在り方を整えている中で、先日、まず一つ目の取り組みとして、関係性の質を向上させる重要性を共有しました。そして関係性を良くする為の一環で、情報の透明性を高めるべく「はたらくとは何か?」について話し合いました。私たちの普段の生活は働くこととセットになっていますし、社会人とは働くことが前提になっている中、なかなか改めて考えることが無い「はたらく」の定義について、一瞬怯みながらもメンバーそれぞれの世界観で言葉にしていました。

恩返しと次世代に継ぐこと

事業承継メンバーの集まりという事もあってか、皆の意見を端的かつ乱暴に集約すると、恩返しと次世代に良い世界を継ぐ。となっていました。それぞれがそれなりに想いを持って働くと言う日常に向き合っているのだと再確認させてもらう良い時間となりました。私は平素から耳に馴染んだ普段よく使う言葉の再定義をする癖というか、自分自身の価値観や世界観で言葉が持つ意味を再確認するように意識していますが、自分からの発信は頻繁に行っていても、スタッフに対して改めて定義を問いかけるタイミングはあまりなく、今回はとても良い機会になりました。

未来への不安の払拭

ちなみに、私の働くの定義は、起業してから一貫して「未来への不安を払拭する事」です。ただ、その対象はフェーズによって刻々と変わり続けてきましたし、今も変態を続けています。未来への不安をなくすと言うのは、安心して穏やかな暮らしを営める「安穏」を手に入れることであり、あまり大きな志とは言えませんが、自分自身の将来が全く見えず、もがき続けた若い頃の原体験から、いつも怯え、焦り、閉塞感から未来を考えることに目を背ける状態から抜け出すことが何よりも1番初めに重要だと思ってきました。元は自分自身、次に家族ができ、事業所を立ち上げてスタッフが増え、ご縁のあるお客様が増えて、協力してくれる取引先、そして共に学ぶ建築業界の仲間たちと少しずつその対象の輪が広がって行き、現在は日本全国の職人や学歴社会からドロップアウトした若者にまず安穏な暮らしを手に入れるところまでをサポートしたいと思い、一般社団法人職人起業塾を立ち上げて教育事業、人事制度改革、キャリアプラン構築のお手伝いをする事業を行っています。

機能を生み出す機関の構築

働くと言う言葉は一般的に仕事をする、労働こととすると認識されておりますが、もう一つ、「機能する」と言う意味があります。私が原理原則型のマーケティングマネジメントの始祖だと尊敬して止まない上杉鷹山公は自らのことを機関だと述べられました。機関とはすなわち、機能を提供するものであり、それこそが働きであり「はたらくこと」になると思っています。現在行っている事業を次世代に継ぐことも、学歴マイノリティーの若者に生きがいを持って働けるチャンスを与えることも、職人の社会的地位向上も全て機関と言う仕組みが機能して実現することではないかと思うのです。仕組みを精査して持続可能な機関を整えること、それこそが働き、働くことの本質ではないかと思うのです。

ちなみに、このような根源的な問いを共有するところから関係性の質を高め、自律循環型組織への移行を図る指南書、DXOは誰もが無料でダウンロードできるオープンソースとして公開されています。新しい世界に適応できる新しい組織を目指す方には強くお勧めします。

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建築実務者に生きがいを持って働ける思考とスキルを提供しています。

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