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野生絶滅したコウノトリの復活!

一度絶滅したコウノトリの野生復帰に尽力したという兵庫県豊岡市にあるコウノトリの郷公園にいってみたところ、人と自然に関する興味深い知識の数々が。

赤ちゃんを運んでくるというコウノトリは人間による営み(生息環境の悪化)の犠牲者だったようだけど、豊岡市の弛まぬ努力のおかげで嬉しい復活を果たしてきてることがわかって安心😊

加えて嬉しいことに、その地に行くと約2mもある翼を広げてわたしを迎えてくれました😊😊


コウノトリ絶滅まで

明治10年(1877年)まで日本全国で見ることができたというコウノトリ。
巣を作る環境が無くなり農薬に含まれる水銀により減少、
昭和31年(1956年)特別天然記念物に指定されたが、
昭和41年(1966年)ごろには兵庫県豊岡市でしか確認できなくなり、
昭和46年(1971年)には豊岡市で最後の一羽を保護して遂に野生のコウノトリは絶滅


コウノトリ野生復帰まで

コウノトリの絶滅の主な原因は、コウノトリが巣を作る赤松などの伐採による減少、生息場所の減少、水銀を含む農薬など。
豊岡市は、
昭和40年(1965年)から保護活動に取組んだものの水銀の影響によりヒナが育たず困っていたが、24年後にようやく初めて飼育コウノトリが生まれたという。
そのようやく生まれたコウノトリの生息環境を整備するため、
平成3年(1991年)、農業者有志が減農薬・無農薬農業の取組み等を開始
平成15年(2005年)、飼育コウノトリを野外に放鳥
平成17年(2007年)には野外コウノトリがつがいになり野外繁殖に初めて成功した。


豊岡市の野生コウノトリ復帰取組みの狙い

一度消滅した野生動物をかつての生息地であった人里へ帰していくというのは世界に例のない壮大なプロジェクト。
コウノトリと共に生きる。
その思いで膨大な時間と費用と労力を続けてきた狙いは3つあるという。

  1. コウノトリとの‘’約束‘’を果たす

  2. 種の保存に関し、国際的な貢献を行う

  3. コウノトリ住める豊かな環境を創造する


豊岡市とサントリーの取組み

豊岡市が目指す「命が循環する豊岡の里」

食べたり食べられたりする食物連鎖の中で、様々な命が重なり合い、つながっている。「豊かな人里」にこそ、コウノトリが舞うことができる。

サントリーの「愛鳥活動」『-未来への糸- Line of Life Project』

水辺の生態系の頂点にいるコウノトリ、彼らが生き残れる自然を取り戻そうとする取組みを3分33秒の動画に収めてます。


今ならまだ間に合う

サントリーの動画にある「今ならまだ間に合う」という言葉。
かつての自然環境や生態系を取戻すことの重要性は、豊岡市でコウノトリを知ることでわたしは更に強い思いを持った。
そして同時に、一度は絶滅したコウノトリも今では約400羽に増やすことに成功。行動すれば思いは叶う。
赤ちゃんを運んできてくれるコウノトリが増えたことで、日本の出生率低下も歯止めがかかるかな(笑)


コウノトリQ&A

Q1.鶴との違いは?

A1.かつて鶴とよく間違われたコウノトリだけど、実際は随分違います
コウノトリエサは水辺の動物(魚類,両生類,甲殻類,昆虫,など)、巣は木の上、鳴かない、飛ぶときはふわっと舞い上がる
・鶴:エサは雑食、巣は地上、大きな声で鳴く、飛ぶときは助走する

丹頂鶴


Q2.赤ちゃんを運んでくるという言い伝えは?

A2.ヨーロッパのコウノトリ朱嘴鸛シュバシコウ)は、家の屋根や煙突や塔に巣を作り卵を産み大切に育てることが多いことからその繁殖力に「コウノトリが来ると幸せが訪れる、赤ちゃんを運んでくる」といわれている。

ヨーロッパのコウノトリは、嘴が朱色で目の周りが黒


Q3.鳴かないコウノトリはどうやってコミュニケーションをとるの?

A3.コウノトリは鳴く代わりにくちばしを叩き合わせて「カタカタカタ」と音を出してコミュニケーションをとってます。


Q4.コウノトリは一日でどのぐらい移動できるの?

A4.コウノトリは一日約400㎞移動できるといいます。


Q5.コウノトリの巣はどんなの?

A5.コウノトリは集団で繁殖する習性がなく、つがいで赤松などの強い枝を利用して木の上に直径約2mの大きな巣を作ります。
近頃は巣作りに必要な大木がないため、人工巣塔で繁殖しています。

人工巣塔でヒナを育てている様子
コウノトリの巣の様子の模型


おまけ(画像)

コウノトリの郷入口
コウノトリが幸せとともに郵便物を運んでくれるかも
アオサギの巣 コウノトリ文化館では公開飼育ゲージ内のコウノトリを観察できるが、そこからアオサギの集団営巣地(コロニー)も見ることができる
豊岡市出身の書家川尾朋子さんのコウノトリの書

最後までお読みいただきありがとうございました。

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