お正月飾りいつ飾り、いつ外す?&松竹梅を使ったお正月飾りの作り方

シンプルでモダンな正月リースを作りに挑戦。
[SENBUN/東京・板橋]さんに教えていただきました!

水引とタケの曲線を生かして

伝統的な松竹梅を使った正月飾り。玄関のドアやリビングの壁に水引とタケのフォルムが際立ちます。試験管を使用しているので花を入れ替える楽しさも。

Flower

コケウメ 1本/タケ 1本(65cm)
根引マツ(葉が短いマツで代用可) 1〜2本

Material

水引(赤) 20本/試験管 1本
和紙(5×5cm、色は自由) 18枚
ペップ 20本/#24、26地巻きワイヤー
フローラルテープ(白)

How to make

1.縦に1/4にカットしたタケの内側の節をハサミでカットします。

2.端を10cmほど残して1を半分に割ります。割る時は刃を閉じたハサミを左右に動かすと作業しやすいです。さらに半分に割り、4等分します。

3.割ったタケの側面はハサミの刃を使い、できるだけ滑らかに整えます。丁寧に行うと仕上がりが美しいです。

4.2の4等分したほうを上にして持ち、カットした4本のタケを1本ずつ手に持ち強く曲げるなどしてしならせます。

5.曲げた後は、4本のタケを左右に広がるように手で引っ張り、動きを出すように形作ります。

6.タケを裏返し、4で強く丸めた材を残り3本の材の下をくぐらせて輪を作り、#24地巻きワイヤーで留めつけます。

7.タケの割った部分を下にして表に向け、コケウメに重ねます。タケに沿わせた試験管を上部はコケウメ、下部はタケの丸めた材に#24地巻きワイヤーで留めます。

8.根引マツの葉を写真のように外します。ボリュームのあるものはそのままで、ボリュームのないものは数個まとめワイヤリングします。これを20パーツほど用意します。

9.試験管とコケウメの間に8を差し込みます。試験管よりも高い位置には、マツの葉が曲線を描くように倒しながらコケウメに#24ワイヤーで留めます。

10.水引(赤)を束ね2つ折りにし、#26地巻きワイヤーとフローラルテープでピック状にします。ピック部分を試験管に挿し、水引の半分を丸めタケに添わせます。

11.和紙9枚を重ねてウメの形にカットし、花弁を丸めます。2つ折りにしたペップをピック状にしウメの中心に接着。もう1つ作り試験管に挿して、完成!

Point 
試験管部分には水を入れられるので、和紙で作った花に限らず、好みの生花を挿すなど、シチュエーションに応じて変化を楽しめます。

教えてくれたフローリスト
太田 文子 Ayako Ota

フラワーデザイナー、プロップディレクター。つちやむねよし氏に師事。エクステリアデザインなど建築関連の職種を経て2005年独立。「センブン」主宰。

SENBUN[センブン] 
東京都板橋区大谷口上町27-2石坂ビル1F 
senbun.com
facebook:@senbunhanatodesign
Instagram:@senbunhanatodesign

撮影/三浦希衣子


植物生活編集部コラム

【column】過去に雑誌「フローリスト」に出てきた正月飾り
さて、ここまでモダンなお正月飾りに挑戦してきましたが、昔と比べると、どんな違いがあるのでしょうか?
1990年代はアレンジメントなどで正月の華やかさを表現することが多かったですが、2000年になると壁やドアに飾るような自由な形の正月飾りが現れはじめました。
現在ではインテリアにも合い、正月を過ぎても飾れるような形で制作するフローリストも増えています。

正月飾りはいつ飾り、いつ外す?

・準備
12月26~28日に準備します。遅くとも30日までに飾ります。
※29日は苦立て、二重苦などと言われ、苦に通じ、縁起が悪いので避けます。
31日も葬儀を連想させる一夜飾りとなるので避けます。

・片付け
正月飾りは1月7日(松の内)もしくは、15日(小正月)までに片づけます。
地域によって時期はさまざま。
15日前後に行われるどんど焼き(正月飾りなどを燃やす行事)で燃やします。
煙に乗って年神様が天に帰っていくといいます。
どんど焼きなどを行っていない場合は庭でお焚き上げをするか、新聞紙や包装紙で小さく包んでごみとして処分すれば大丈夫です。

参考/『伊勢丹の最新 儀式110番』(株式会社三越伊勢丹ホールディングス 誠文堂新光社 2016)、『日本のしきたり便利帳』(高田真弓 日本能率協会マネジメントセンター 2015)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?