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実家のWi-Fi環境をほんのり香るぐらいのアップデートを試みた話 (ファーストフィル編)

実家に帰省するや否や、
スマホの事やおうちのWi-Fi環境("1FでゲームしてるとWi-Fiが遅い" "2Fのテレビでインターネットサービスを利用すると、止まるときがある"  等々)についての相談を受ける。
帰省時は実家とはいえ居候の立場となる為、少しでもお役に立てるよう、実家のNW環境を確認し、ほんのり香る(ほんの少しだけの意)くらいのアップデートを遂行してみた。

気軽に人の家のNW環境を触れられる機会はそうはないし、無線素人な自分が試行錯誤?し、知り得た事もあったり、実際やってて面白かった為、記録として残してみた。

現地サーベイ開始

既設ルータ
・Aterm WR8370N STモデル
(後に調べた内容だが、)既設ルータのスペックは、以下の通り。

おうちのルータ設置ポイント
家にはルータ1台あり、その1台で家全体のWi-Fiを一応まかなっていたっぽい。

おうちNW環境のアップデート開始

(どのレベルまでアップデートしてあげるのが最適解かはわからないが、)
ざざっと話を聞き、状況をみてみた結果
・既設WiFi環境にお家の人ご不満
・既設ルータが古めだった(2010年に発売された物だった事が判明)
・WiFiは2.4Ghz帯のみ

もともと1台で運用していたし(OKだったとは言っていない)、お家は木造なので、
"ある程度のレベルのルータと交換すれば、Wi-Fi環境改善するっしょ"くらいの甘い考えで、Amazonでルータ購入を進める。

今回購入したルータ
Aterm WG1200HP3

選定理由はこんな感じ。
・費用面
・機能面(WiFi5使え、ビームフォーミングにも対応)
・同一ベンダ(同一ベンダのルータなら、最悪はメッシュ構成にするのも簡単かな?くらいの感覚)

スペックは以下の感じ。

物理対応① ルータのリプレイス(交換)

ひとまず、あーだこーだいわず、リプレイス対応をしてみた。

<結果>
単純に1Fでの利用デバイスのWiFi本数はそこそこ改善したことを確認。
ただ、2F TVでインターネットサービス利用時、たまに遅くなる事象は変わらなさそうだった。

物理対応② ルータの設置場所変更

ルータの設置場所が悪いかなと考え、2F向けの電波減衰を少しでも和らげようと、既設の設置場所よりも高い位置でルータを再設置。

<結果>
そこまで状況変わらず。変化なし。

物理対応③ メッシュ構成へ変更 〜其の壱〜

それならばと、メッシュ構成(交換した旧ルータを中継機として利用してみよう)にしたろと試みるが、、、
新規ルータ配下に旧ルータを設置する構成は、無線対応はできず、有線LAN接続しか対応できない事が判明。(その逆の構成は実現可能という、とても残念な結果。。)
1Fから2Fに物理的にLANケーブルを這わせることは可能だが、景観を損ねるとのことで却下。

既存ルータ配下に新規ルータのとても残念な構成で、一旦完了。
(事前の下調べしていなかった、なんとかなるさ精神で進めた結果が着々と出てきております。)

<結果>
スマホを使い、WiFi本数を見る限りでは、電波強度の改善は確認できた。
ただ、2F TV側の事象はそこまで変わってないようだ。

物理対応④ メッシュ構成へ変更 〜其の弐〜

このままでは終われない為、以下の中継機を追加で購入し、実家のNW導入。
tp-link AC1200 RE300

選定理由
・コスト面
大した理由はなく、コストそこそこで、チャチャっと解決したいから(笑)

新たにルータや中継機を設置したはいいが、
ふと、何を持って実家NWの環境が改善したのかが曖昧だなと思い始める。

せっかくならば、自身のできる範囲でどこまで改善できたかを、実家に持ってきたデバイス達(と言っても、結局はスマホしか使わなかった)を使い、実際の電波測定し、どれだけの効果があったかを見える化してみた。
(最初からやっておけば、それぞれのパターンで値が計測できたなと反省。。)

いざ、電波測定へ

取得時間帯によって、データの値も変化すると思う為、電波測定を適当に時間を変えて取得してみる。(完全に暇人)
交換前、交換後の値を比較するにあたり、計測する時間帯を決め、事前にデータ取得すればよかったのだが、、、最初からその情熱がなく、データの取得していない、取得していたとしてもいつ取得したのかも忘れてしまった。。。

今回、対応測定の項目は以下3つとした。
①Wi-Fiリンク速度
②インターネットの速度
③電波強度

1.Wi-Fiリンク速度
デバイスのリンクスピードは、スマホのWi-Fi設定にて確認することができた為、後で何かの紐付けになるかもと思い、一応logとして残す。
スマホ上では以下の箇所を確認。

送信/受信のリンクスピードをチェええええック!

2.インターネット速度
インターネット速度は、FAST(スマホ アプリケーション)を利用し、ダウンロードの速度を調べ、インターネットサービス(例えば動画等)を利用時の快適さを計測。
実際にNETFLIXのSV向けに対し通信し、その速度を計測。
アプリケーション上で以下のように計測。
※スマホ-RT-SV間の通信となる為、おうちのNW以外(インターネット側)の要因で速度が遅くなる可能性もある。

コンテンツ利用時のインターネット速度をチェええええック!!

3.電波強度
Wi-Fiのシグナルアンテナの本数だけでは少し不十分かなと感じ、フリーのアプリケーション WiFi Analyzerを使用し、電波強度を測定。
アプリケーション上で以下のように計測。
※注意:今回、上記アプリケーションを利用し調査していますが、電波強度の精度はよくわかっていないです。利用する際は、(色んな面で)自己責任でお願いします。

WiFi Analyzerにて電波強度をチェック①
WiFi Analyzerにて電波強度をチェック②

おうちの電波測定ポイント

以下の図に示したニコちゃんマーク(死語?)が、実際に測定したポイント。
ある程度、人がスマホとかPCとか使う場所で測定してみた。


ルータ交換前の測定値

測定時間帯:不明

ルータ交換後の測定値

①測定時間帯:7:00

②測定時間帯:15:00

③測定時間帯:21:00

アプリケーションで計測した値は、どの程度の信頼性があるのかが不明だが、ひとまず値としてまとめてみた。

<結果>
メッシュ構成にした結果、以前よりも電波強度もインターネットの速度に対しても改善できたことがデータからは確認できた。
また、データ上で気になる箇所は、色付けしてみた。(計測した値で"やや危険"と判断したものは黄色、"危ういぞ"と判断したものは赤色にぬりぬり)
夜間帯は昼間よりはデータが悪くなり、少し居間奥の値もそこまでよいとは言えない事がわかった。
次回、帰省したタイミングで強化するかどうかを検討してみよう。

まとめ

素人的なやり方だが、
今回の電波測定を体験し、見えなかったものが見えるようになったり、自分の知らない世界をほんの少しだけ知れたような、わかったような気になれたのは、なかなか面白かった。

5Ghz帯と2.4Ghz帯の電波が届く距離の違いはほんの少しだけ事前知識としてあったが、実際にデータ取得し、(APとデバイス間の距離が離れれば離れる程、5Ghz帯の電波強度が弱くなる事を)値で確認し、実感できた。
また、勝手に木造はそこまで電波強度は減衰しないと思っていたが、結構影響受けることも知り得た。

上記の計測データは、WiFi使っている人がいればその影響や電波干渉を受け、また違った結果が出てくると思うので、再度、実家帰ったタイミングで値を見てみたくなった。
結構計測も簡単ではないので、もう少し簡単に見えたらいいなとも思ったり。

何よりも、なんとかなるでしょの感覚で物事を進める事は良い部分もあるけれど、試行錯誤せず、スムーズにやるという意味でも、もう少し事前準備を行ってから対応するべきだったなと反省した今回のGWでした。

ちなみにタイトルにもある"ファーストフィル"とは、ウィスキーの熟成時にしようする樽の話であり、ウィスキーの熟成樽として初めて使用する樽のことを呼びます。
今回、WiFiについてまったくわからない状態から走り始めたので、今回のブログのタイトルにファーストフィルをつけました笑


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