見出し画像

Zoomを使い、友達の結婚式をリアルタイム配信してみた

持っているデバイスたちを駆使し、友達(新郎)の挙式及び披露宴の内容をZoom配信してみて、得られた事や感じた事をまとめてみた。
ITに疎い全くの初心者でも、簡単にZoom配信はできると思うので、誰かの役に立つような内容であれば良いなと思い、書き留めてみました。

きっかけ

コロナ感染者数が日に日に増加している状況で、結婚式に参加できない友達が多くいる事を、友達(新郎)と話をしている中で知る。
結婚式前日、  ”じゃあ、結婚式をZoom配信してみるか” というノリになり、
(シンプルで単純なネーミングだが)Zoom作戦決行する事が決まった。


事前準備について

せっかくZoom作戦を実行するのであれば、新郎新婦や結婚式に参加できない人達の期待を裏切りたくないというサービス精神が湧き出てくる。
Zoom作戦を成功させるべく、ひとり頭の中で作戦を練り始めてみた。

ざっと以下のような準備が必要そう。
・結婚式当日のZoom作戦の中身を検討
・Zoomの有料アカウント契約
・Zoom作戦を実行する上で発生しそうな課題への対策と検討

(事前準備1) Zoom作戦の中身を検討

より多くの人に気軽に見てもらえるように、リアルタイム配信とアーカイブ配信ができるようにしたいと考える。
Zoomは有料アカウント(Zoom Pro)であれば、やりたい事はできそうだ。

- リアルタイム配信 -

新郎新婦の晴れ姿をリアルタイムで見たい人用。
結婚式の場面によってデバイスを使い分け、柔軟に配信対応する事で実現できるかなと考える。
ちなみに基本的には以下のスタンスでデバイスの使い分けをした。
・挙式:スマホ(Pixel4)でZoom配信
・披露宴:PC(Macbook pro)でZoom配信

また参加者側が見れる準備として、事前にZoom配信しているURLの情報を公開。新郎経由で新郎の友達に伝えてもらった。
結婚式の開始タイミングに合わせ、公開したURLをクリックする事で実現できる。

- アーカイブ配信 -
リアルタイムでは参加できないけど、あとから見たい人用。
Zoom配信中はレコーディングする事ができ、リアルタイム配信完了後でも、結婚式の様子を視聴する事ができる。
データはクラウド上でも、PC等のローカルにもデータ保存可。
これも展開できそうなので、問題なし。
※4時間ぶっ続けで配信した結果、クラウドには1.2GのMP4 Videoファイルが爆誕。

(事前準備2) Zoomの有料アカウント契約

以下URLから、Zoomの有料アカウント契約する事ができるので、自分に合ったプランを選択。
https://zoom.us/pricing

費用についても年契約なのか月契約かを選択でき、
今回は一時的なZoom利用だった為、月額を選択致しました。
費用感としては、以下の感じでした。
・Zoom Pro : ¥2,000/月額

ちなみに、少しでもコストを抑えたい人は、こんなTipsもあるので載せておきます。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20200512-00178048/

(事前準備3) Zoom作戦にて感じた課題への対策、検討

友達(新郎)に ”Zoom配信しよう!” と安易に言ってしまったのは良いが、よくよく冷静に考えてみると、ざっと以下のような課題を感じた。

・課題1:リアルタイム配信で、どれくらいデータを消費するのか
・課題2:会場には電源がない為、持参した端末(スマホ及びPC)のバッテリーが耐えられるのか

→ 課題1,2に対して考えた事
共に試した事なければ、自分と同じ環境でテストした人のブログも見つけられない為、未知数。
会場にてWi-Fiを提供して頂ける所もあると思うが、配信中にインターネット接続ができない等のトラブルを避ける為、自身のスマホを利用することを選択。
Zoom開始前に、 ”バッテリーが切れたらごめん” 位の周知が必要そう。
また、モバイルバッテリー持参を検討。

・課題3:披露宴中、PCを設置する場所はあるだろうか
→ 課題3について考えた事
コロナ禍の状況なので、ある程度スペースがあるのではないかと勝手に想定(PCくらいは設置できるのではないか)。
場所問題としての対策はなし(笑)。

また、アクリル板とかで机が仕切られて、映像としても見えづらかったりする可能性も合った為、外付けのカメラを用意。
目線と同じくらいの高さで撮影したかった為、PCスタンド持参も検討。

・課題4:Zoom参加者の中でZoom含めてIT初心者もいる為、その人たちへのレクチャーが必要ではないか
→ 課題4について考えた事
事前にZoom初心者向けにテスト配信及びレクチャーを検討。
Zoom接続から配信の視聴までを説明し、あとはちょっとしたTipsを共有すれば、初心者の方でも安心して当日は楽しめそうだ。

・課題5:Zoom参加者の声が結婚式の妨げになるのではないか
→ 課題5について考えた事
結婚式中はデバイスにイヤホンを刺したり、PC側はミュートにすれば問題ないと想定。


対策になっているかどうかはわからないが、ひとまず課題を洗い出し、ある程度想定できた為、いざZoom作戦決行。



実際にやってわかった事、気づいた事

画像1

データ量の消費について(課題1)
外出自粛期間によりスマホを使用していなかった為、データの残量が多くあり、結婚式当日は思う存分にスマホを活用。
PC使用時はスマホのテザリングを使い、インターネット接続。
ざっくりですが、消費したデータ量は以下の通りでした。
・挙式(1時間) : 約0.5G Byte程度
・披露宴(3時間) : 約 2G Byte程度

デバイスのバッテリーについて(課題2)

結婚式終了後、各デバイスの残バッテリーは以下の通りでした。
・スマホ:約50%
・PC:約50%
最近購入したスマホであった事もあり、なんとか最後まで耐える事ができた。

披露宴時のPC設置について(課題3)

当たり前だが、PCを設置するスペースはテーブル上にはない事が判明。
普通に考えれば、料理を食べるためのテーブルだし、自分の都合良いように考えていた部分があった。
会場のスタッフさんに相談し、急遽、机を用意して頂いた。
また、テーブルにはアクリルスタンドはなかった為、配信しづらい見えづらい等の問題が発生しなかった。

本来であれば、料理の配膳や通路の妨げになる為、事前に会場のスタッフに相談するべきだったと反省した。
会場によっては、本当に迷惑をかけてしまう。

少し話からは外れてしまうが、披露宴の場でPCを触っていると、
皆興味がある為なのか自分の背後に回り、PCで何をしているのかを見てくる人もいれば、奇妙な目で見られる場面もございました(笑)

Zoom初心者へのフォローについて(課題4)

前日に参加者へテスト配信し、実際にZoomを触ってもらった。
以下はレクチャーした内容
・Zoomの簡単な説明
・画面設定の仕方
・ミュートの仕方
・当日のスケジュール共有 (タイムスケジュールとどのように配信するか等)

リアルタイム配信時は複数の人が参加することを想定し、Zoomの画面設定を変更できる旨を参加者へレクチャー実施。
結婚式の映像のみを見たい人は、画面設定をスピーカービュー(喋っている人が画面に映る設定)から、配信者の画面をロックするよう伝えた。

Zoom参加者の音について(課題5)

音漏れを気にし、初めはずっとイヤホンをスマホやPCに挿入していたが、試しにイヤホンを外してみたら、特に音問題は結婚式を邪魔する程度のものではない事に気づいた。
会場の他参加者たちの雑談する声や会場のBGMがあり、Zoom参加者と談笑しても周囲へ迷惑をかけるレベルの音漏れではなかった。
静かにするべきタイミングでは、PC側をミュートにすれば問題なし。


まとめ

結婚式の前日で思いついたジャストアイディアから、なんだかんだでやりきる事ができた。
結婚式に参加できなかった新郎の友人が、リアルタイムに二人の結婚式の様子を見守れた事、その時に新郎新婦へお祝いのコメントができた事は、本当にZoom作戦を決行して良かったと感じた。
Zoom配信させる事で、物理的な問題を取っ払う事ができたので、1アカウント分の費用を支払う以上の価値を産み出せたと感じました。

また、想定していなかったZoomの楽しみ方を見つける事もできた。
挙式と披露宴の間に、新郎新婦がZoomに参加してきたのは、なかなか面白い絵だったし、新鮮だった。

定点カメラで当日配信した事で、配信していた自分も結婚式自体やお料理を一緒に楽しめたのは良かった。
ただ、結婚式を楽しみすぎてしまうと、配信している画面には新郎新婦が写ってなかったりもしてしまうので注意が必要(笑)
常に新郎新婦を追えるようなカメラがあれば、かなり楽だと感じた。
技術的にはできそうな気がしますが、自分は知り得ていない為、あったら良いな程度で書いておきます。

新郎に当日レコーディングした内容を展開し、
結婚式後に、Zoom参加者含め当日を振り返る事ができたとのコメントももらいました。

改めて、
結婚式楽しかった!インターネット最高!!と思える一日でした。

もし同じ事をやろうかなと考える人がいるのであれば、ある程度、チームを組んで実行する事をお勧めします(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?