Prologue

僕には、会社員の間にやってみたかった事がある。
それは、週末弾丸で海外に行く事。
普段は会社員をしていて週末などの休みに海外旅に出るというライフスタイルを送っている『リーマントラベラー』こと東松寛文さん(Instagram:@ryman_traveler)を見て、「俺も同じような旅がしたい」と思うようになった。
彼は、金曜日に仕事が終わったらその日の夜の便で海外に渡航し、週末は海外を楽しみ、翌週月曜日の朝に帰国してそのまま出社するという旅をよく行っていて、毎週末のように海外に行くためにやった事などを綴った本の出版もしている。
僕も彼の本を読んだが、週末弾丸海外旅に限らず、日常生活にも活かせるような事も沢山書いてあり、誇張抜きで目から鱗だった。

彼の書籍はこちらから購入出来るので、気になった方は是非。

という訳で、自分の過去の旅を振り返る"My Travel Archive"の第2弾となる今回は、今年の3月17日から19日にかけて行った”Weekend Korea🇰🇷”を振り返る。

”My Travel Archive”第1弾はこちらから🙌

週末弾丸となった今回の旅の目的地が韓国になったのは、片道2時間弱で行ける、言わずと知れた『お隣さん』だから。

9歳年下の妹の中学校卒業と2歳年下の従兄弟の大学卒業のお祝いを兼ねて、父と合わせて4人での旅行となった。

2018年2月の平昌五輪現地観戦以来5年ぶりとなる韓国訪問は、こうして実現したのだ。

旅の振り返り

ここからは、実際に旅中の様子を初日から順に綴っていく。

初日(2023.3.17)

帰国の便に乗るにあたり、その便の出発時刻までの72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書が必要なため、当日の出発お昼にPCR検査を受けた。
在宅で仕事をしていたため、その後自宅に戻り、夜から始まる旅を楽しみに18時まで仕事。
その後、父と妹と3人でタクシーと電車を乗り継いで羽田空港へ。
一足先に着いていた従兄弟と合流し、出国審査を済ませ、飛行機に搭乗。
従兄弟と一緒に海外に行くのはこの時が初めてだった。

機内では大韓航空で出された機内食を食べたり父が図書館から借りていたガイドブックを読んで過ごしていた。
すると、あっという間に金浦空港(GMP)に到着。

当日夜はかなり遅い時間だったので、ホテルの近くのコンビニで軽食を買うだけで、すぐに寝た。

2日目(2023.3.18)

前日は1週間の仕事終わりなのはもとい、長距離移動の末に夜遅くに到着した事やホテルに着いた後もハングルの勉強やら翌日以降の計画を立てたりで疲れきっていたので、朝はゆっくり爆睡。

この日の活動は、両替所の近くの屋台での軽食と朝昼兼用の食事を摂るところから始まった。

ちなみに、現地通貨である大韓民国ウォン(KRW)と日本円(JPY)のリアルタイムレートはこのようになっている。

腹ごしらえを済ませた後は、お待ちかねのソウル観光。

父が若い頃に留学していた延世大学でお茶した後は、従兄弟と2人で行動した時間もあった。

戦争記念館

国立中央博物館

ハングル博物館
なんとこれら3つの博物館は、全て入場料が無料なのだ。

自分にとってはこの旅での最初で最後の晩御飯は、韓国料理を語る上では欠かせない、焼肉。

南山タワー

土曜の夜とあって激混みだったので、展望台までしか行けず。

3日目(2023.3.19)

3日目であり最終日のこの日も朝は爆睡し、朝ごはんは、『ヘジャンクク』という、酔い覚ましには効果抜群のスープとチヂミを食べた。
※念の為強調してお伝えすると、僕が前日飲んだくれていたという訳ではありません。

この時が韓国初訪問だった従兄弟は、「こんな美味しいチヂミ食べた事ない」と、本場の味に感激していた。

その後は、世界遺産である『昌徳宮』へ。
世界遺産マニアとしては、ソウルの世界遺産のうち少なくとも一カ所は訪れたかったので、訪れる事が出来て良かった。
日本語のパンフレットや音声ガイドもあるので、昌徳宮を実際に周りながら歴史などについて詳しく知りたい方は是非。

お昼ご飯は、広蔵市場で食べようと思ったのだが、休日の真っ昼間とあって大混雑だったので、近くのお店で食べた。

大のスポーツ好きとして、スポーツに関連する施設は外せない。
という訳で、お腹を満たした後は、タクシーに乗って、1988年のソウル五輪のメインスタジアムであるソウルオリンピック主競技場へ。

スタジアムやその周辺を見学した後は、タクシーで明洞へ。
他の3人はもう1泊して20日の帰国だったのだが、自分は翌日から仕事のため、19日に帰国。
3人とはそこで解散。

お別れ前に、日本で見た事があるチーズハットクなどの韓国名物をあれこれ食べた。

解散後は電車で金浦空港に向かい、空港でPCR検査の陰性証明を見せ、お土産を購入。
『週末弾丸旅』を体感できた充実感と、その舞台となったソウルへの感謝の気持ちを胸に帰国の途に就いた。

無事に行きと同じ羽田空港に到着し、陰性証明の提示と入国審査を終え、その後は電車で帰宅。
翌日からの仕事に備えたのであった。

この旅で得た気づき

マレーシアの時には考えもしなかったのだが、韓国語の文字はアルファベットではない。

韓国の文字であるハングルで書かれた看板の文字が読めないのは、正直もどかしかった。
意味までは完璧に理解できなくとも、読み方だけでもわかればもっと楽しめるのだろうと思った。
今回は父と一緒だったから良かったけど、今後アルファベット以外の文字をメインとして使う国に行く時は、読み方くらいは一通り覚えてから行こうと思った。
ちなみに、この旅を迎えるにあたって、ハングルの読み方は少しだけ勉強してた。
結局旅までに全ての読み方を覚える事は出来ず、看板を見ても読めない事ばかりだったので、今後行く機会があれば、その時は一通り読めるようにしたいと思う。

また、数少ない日本と時差がない国の一つであり、数多くの分野において日本と接点が多いとあって、日本人は沢山いた。
尚且つ、現地の人達に日本語で話しかけられる機会も多く、日本語を聞く機会が多かった。

だが、これは当然、世界中どこの国においても言える事ではない。
日本から離れれば離れるほど、日本人にとって馴染みが無くなれば無くなるほど、日本語の文字を見たり音を聞いたりする機会は少なくなると思う。
その時には、この旅で味わったありがたみに気づかされるだろう。

そして、この旅で最も大きかった気づきとしては、やはり、価値観の変化。

多かれ少なかれ、人間の価値観というのは、数年経てば変わるもの。
海外に行く時は、サッカー観戦やお祭りなどのイベントごとなどがある時以外はなるべく行った事がない国に行きたいと思っているのだが、この旅を機に、過去に行った事がある国や都市でも、この時の韓国みたいに前回訪問時から5年くらい空いている場合は、同じ年だけになってもまた訪れてみるのもありだと思うようになった。
全く同じ街でも、その前に訪問した時とは違った見え方がして、その時には考えもしなかった、また違った楽しみ方が出来るよ。

Epilogue

結果的に、この旅の翌月末に水際対策が撤廃された事で、帰国時のPCR検査を伴う旅はこれが最後になるだろう。
『余計なお金を払わされた感』は今でも残るが、これはこれで、日本国内でもコロナ対策がほぼ撤廃された今では、良き思い出となっている。

この旅から９ヶ月。
結局、この時を最後に一度も海外に行く事が出来ずにいるが、特にここまで読んでくれた皆さんには、僕がまた元通りに日常生活を送れるようになり、また海外に行ってそこでの様子や感じた事を届ける日を楽しみにしていてほしい。

2023.12.27 SHOMA.O