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2023シーズン浦和レッズ現地参戦振り返り


Prologue

紅海に面したサウジアラビア西部の都市•ジェッダでのCWC(Club World Cup、世界一のクラブを決める大会)の3位決定戦に敗れ世界4位になり、5つの大会で合計60試合を戦い抜いた、浦和レッズの2023シーズンが終了した。
そこで今回は、僕の今年の現地参戦について振り返っていこうと思う。

昨シーズンをもってスペイン人のリカルドロドリゲス監督が退任し、新監督にポーランド人のマチェイ•スコルジャが就任した。
また、昨年8月にACL(AFC Champions League、アジア最強クラブを決める大会)で決勝進出を果たし、今年の5月にホームでの第2戦がある事で、シーズンチケットの対象試合にACL決勝も含まれているという、珍しいシーズンでもあった。

少しだけJリーグ全体に目を向けると、開幕から30周年を迎えた今シーズンは、開幕戦から収容制限なし、3月中旬にはマスク着用の義務が撤廃されるなど、コロナ禍による制限が全てなくなり、コロナ前と同じ元通りの観戦スタイルを取り戻したシーズンでもあった。

現地参戦記録

2月

①2.18 J1-1 vs FC東京(A)
@味の素スタジアム 0-2⚫️ 

個人的には、2020シーズン以来3年ぶりの開幕戦現地参戦となった。
『味スタでのJ1開幕戦』に関しては、レッズが戦うのも自分の現地参戦も2018シーズン以来5年ぶり。

試合は、新監督初陣となったレッズとは対照的に就任2年目の監督が率いる相手に後半に2点を献上し、0-2で敗戦。
2023シーズンは黒星発進となった。
レッズの味スタ及びアウェーFC東京戦の勝率は悪くない筈なのだが、僕が現地参戦した試合ではなぜかいずれも未勝利。
なんだかなぁ…。

②2.25 J1-2 vs 横浜FM(A)
@日産スタジアム 0-2⚫️

埼スタの改修工事の影響か、レッズにとっては珍しく、開幕から2戦続けてアウェーゲーム。
前年の33節も同じカードだったため、4ヶ月ぶりという、年跨ぎでは短い間隔での『アウェーFマリノス戦』となった。

試合は、開幕戦に続いて0-2で敗戦。
スコアこそ前年の同カード(1-4)よりはマシだが。前年王者相手に完成度の違いを見せつけられ、開幕から2戦連続完封負けとなり、この時点での順位は、まさかの最下位となった。

3月

③3.4 J1-3 vs C大阪(H)
@浦和駒場スタジアム 2-1⚪️

最下位に転落してどんよりとした空気と『J1ホーム開幕戦』という高揚感が入り乱れる中で迎えたこの試合は、ホームスタジアムである埼玉スタジアム2〇〇2が芝の張り替えなどの大規模工事中の為、2003シーズン以来20年ぶりに浦和駒場スタジアムで戦ったJ1ホーム開幕戦となった。

試合は、前半にオウンゴールで失点しそのまま0-1で試合を折り返すが、後半にアレクサンダーショルツのPKと安居海渡のJ1初ゴールで逆転し、ようやく今シーズン初勝利。
Jリーグの初期の頃にホームゲームを戦っていて今でも天皇杯初戦を戦う事が多い『聖地』に勝利の凱歌を響き渡らせた。

④3.26 YLC-2 vs 清水(H)
@浦和駒場スタジアム 1-1△

2018年以降コロナ禍の年も含めて毎年参戦出来ている『ホーム清水戦』。
前年に清水がJ2に降格した事でカテゴリーが別れたが、ルヴァン杯で彼らと同じ組になった事で、『連続参戦記録』は継続となった。
また、僕にとっては会社員1年目の最後の現地参戦となったこの日は、埼玉高速鉄道沿線に住んでいる友人との観戦の為いつもとは違う場所から見届けた。

試合は、ブライアンリンセンのレッズ加入後初ゴールで先制するも、後半に追いつかれ、ドロー。
ルヴァン杯のGS(Group Stage)2試合連続の引分となり、天気も気持ちもどんよりとした1日となった。

4月

⑤4.5 YLC-3 vs 川崎(A)
@等々力陸上競技場 0-0△

会社員2年目になって初めての現地参戦であり4月最初の試合は、4年ぶりに参戦した等々力陸上競技場でのアウェーゲーム。
平日の夜、仕事終わりの試合とあってKO直前の到着になり、スタジアムグルメなどを充分に楽しむ事は出来なかったが、久々の『生まれ故郷•川崎』での試合を噛み締めた。

試合は、両チーム共にゴールが生まれず、ルヴァン杯GSでは3試合連続の引分となった。

⑥4.15 J1-8 vs 札幌(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 4-1 ⚪️

昨年11月からの改修工事後初の埼スタでの試合。
クラブは『新•埼スタ開幕ウェルカムデー』と銘打って様々な企画を施し、『2度目のホーム開幕戦』のような空気が流れていた。

試合は、昨年札幌に期限付き移籍していた興梠慎三の『恩返し弾』と今シーズン加入したマリウスホイブラーテンのレッズ加入後初ゴールを含む4得点を奪い、大雨や4月とは思えないほどの寒さを吹き飛ばすほどの快勝を果たし、『新•埼スタ』の『初陣』に花を添えたのであった。

⑦4.19 YLC-4 vs 湘南(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 1-1 △

今シーズンのルヴァン杯では初めての埼スタでの試合。
平日開催の試合では毎度の如く、仕事終わりに駆けつけた。

試合は、開始早々に元レッズユースの山田直輝に先制弾を許す。
その後、レッズユースに在籍する高校3年生•早川隼平のプロ初ゴールで前半のうちに追いつくも、逆転ゴールは奪えず。
ルヴァン杯では負けない戦いをするもどの試合も勝ちきれず、4戦連続の引分となった。

番外編①

4.30(現地時間 4.29) ACL決勝第1戦を埼スタでPV

2017以来のアジア制覇を懸けた、『アジア最終決戦』の相手は、2017年と2019年の決勝でも対戦した、サウジアラビアの首都•リヤドに本拠地を構える、アルヒラルSFC。
2019年の雪辱を期していたこの試合。
敵地•リヤドで行われた第1戦を、『ホーム•埼スタ』から見届けた。
日本時間2:30 KOの試合だったが、クラブの歴史に関わる重要な一戦とあって、クラブがPVを実施してくれた。
普段の試合観戦でこの時間帯にスタジアムに行く事はまずないし、大切な試合を普段共に闘っている仲間と共に見届けたいと思い、迷わず会場に向かった。
また、普段は、ゴール裏での応援に集中する為に成人以降もスタジアムに行く時はお酒を飲まない事にしているが、椅子に座っての観戦となったこの日は、初めて埼スタでお酒を飲んだ。

試合結果に関しては、前半に先制を許すも、ACL日本人最多得点を誇る興梠のゴールで追いつき、そのまま1-1で終了。
『第2戦で負けなければ優勝できる』という条件を手に入れた。
僕は彼の2019シーズンのACL用ユニフォームを持っているが、その時果たせなかった、『慎三のユニフォームと共にACL優勝』へ、一歩近づいた格好になった。

それと同時に、1週間後にこの場所で戦う第2戦に向けて気持ちを引き締めなおしたのであった。

また、スタジアムを出ると、早朝という事で、鳥の囀りが聴きながらスタジアム最寄りの浦和美園駅まで歩くという、QOLの高い朝の時間を過ごせた。

5月

⑧5.6 ACL-F-2 vs Al-Hilal(🇸🇦)(H)
@Saitama Stadium 2〇〇2 1-0⚪️

前述の第1戦を1-1で終え、迎えた第2戦。

この試合で全てが決まる訳だが、
•勝てば文句なしで優勝
•負ければ問答無用で準優勝
•引分の場合は
この大会を最後に撤廃されるアウェーゴールルール(H&A(Home&Away)方式で2戦合計スコアが同点の場合アウェーでの得点が多い方を勝者とするルール)に則り
0-0の場合は優勝
1-1なら延長戦
2点以上取り合った場合は準優勝
という条件だった。

試合は、前半はスコアレスで折り返し、後半に相手のオウンゴールで先制。
その1点を守り切り、1-0で勝利。
2戦合計2-1、文句なしで前回王者に勝ちきり、3度目のアジア制覇を果たしたのであった。

⑨5.14 J1-13 vs G大阪(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 3-1⚪️

レッズと同じくJリーグ初年度から加盟している『オリジナル10』であり、1993年5月16日にJリーグでの最初の試合で対戦したG大阪との、『Jリーグ30周年記念マッチ』。
試合前にはレッズOBの福田正博さんとガンバOBの本並賢治さんのトークショーが行われ、場外の南広場には普段キッチンカーが出ている銀だこだけではなくガンバのスポンサーであるくくる(大阪府のたこ焼き屋さん)のキッチンカーも出店し、どこか特別な空気が流れていた。

試合は、先制を許すも、逆転勝ち。
3/26にも一緒に観戦した友人との観戦の為、メインスタンドから試合を見届けたが、その後、僕が普段一緒に試合を観ているサポーター仲間と喜びを分かち合い、今シーズンの中でも特に思い出に残る試合となった。

⑩5.24 YLC-5 vs 川崎(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 2-1⚪️

個人的には、『生まれ故郷』のクラブとのホームゲーム。
この試合の前まではルヴァン杯のGSは4戦連続引分で、この試合に勝たないといよいよGS突破が消滅しかねないという状況だった。

試合は、前半に先制を許すも後半にホセカンテのレッズ加入後初ゴールで特別な想い入れがあるクラブを相手に逆転勝利。
ようやくGS初勝利を挙げ、突破への望みを繋いだ。

⑪5.27 J1-15 vs 京都(A)
@サンガスタジアム by Kyocera 2-0⚪️

自分にとって今シーズン初めての遠征の試合会場は、初訪問となった、サンガスタジアム by KYOCERA。
昨年10月のエディオンスタジアム広島以来の初訪問のスタジアム。
また、スタジアムに向かうまでの道中ではトロッコにも乗るという、遠征やアウェーならではの経験も楽しんだ。

試合は、前半はスコアレスで折り返すも、後半に興梠慎三の先制ゴールとホセカンテのJ1初ゴールが決まり、2-0で勝利。
シーズンを通してFWの人数不足や決定力の低さに嘆いたが、この試合は、『取るべき人』2人のゴールでの勝利を果たした。
昨シーズンの開幕戦の舞台でありその1週間後には三菱重工浦和レッズレディースが皇后杯を制したこの場所で勝点3を掴み取り、京都の夜空に勝利の凱歌を響かせた。

番外編②

6月3日にはレディースのWeリーグ優勝を浦和駒場スタジアム見届けた。

勝てば文句なしでのリーグ初制覇となるこの試合の対戦相手は、同じさいたま市内に本拠地を構える大宮アルディージャVENTUS。

初めて駒場のゴール裏から声援を送ったこの試合は、前半と後半に2点ずつ奪い4-0の快勝。
初めてのWeリーグ優勝に花を添えたのであった。
その後、浦和駅の近くにある『酒蔵力』でサポーター仲間やレディースのコールリーダーの方と共に、勝利の美酒に酔いしれた。
また、結果的には今年唯一となったレディースの現地参戦であった。

6月

⑫6.4 J1-16 vs 鹿島(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 0-0△

前述のレディースの試合から2日連続の現地参戦。
リーグ前半戦最後のホームゲームは、『赤』をチームカラーとする宿敵との一戦。

試合は、両者の堅守が光り得点が生まれず、スコアレスドロー。
2日連続で大声を張り上げて魂を送るも、2日連続の勝利とはならず。
また、鹿島とのリーグ戦の成績は、昨年から3戦連続のドローとなった。

⑬6.7 EC-2 vs 関西大学(N)
@浦和駒場スタジアム 1-0⚪️(Ex)

2年ぶりに現地参戦し、4年ぶりに声出し応援をした、天皇杯。
こちらも4年ぶりに、初戦は大学チームとの対戦となった。
平日の試合では毎度の如く仕事終わりに駆けつけ、前半はバックスタンドから、後半はゴール裏から魂を送った。

試合結果や内容は、『アジア王者と大学生の試合』とは思えないもの。
トーナメントだから延長やPKまで縺れようが勝てば次のステージに進める訳だけど、大学生相手に90分でゴールを奪えず延長まで縺れるというよもやの大苦戦。
一部サポーターからはブーイングも飛んでいた。
勝った試合では異例の出来事で僕も初めて目の当たりにした光景だったが、あのブーイングには、「相手はアマチュアなんだから、プロとして90分で勝ちきってくれ」という意味が込められていたのだと思う。

⑭6.11 J1-17 vs 横浜FC(A)
@ニッパツ三ツ沢球技場 0-0△

J1前半戦最後の舞台は、2週間前に訪れたサンガスタジアム by KYOCERAに続く自身初訪問のスタジアムとなる、ニッパツ三ツ沢球技場。
関東に限れば、2019年8月に天皇杯で参戦したケーズデンキスタジアム水戸以来の初訪問スタジアム。

試合は、残留争いの渦中にいて上位陣が悉く勝利を収めていた相手に勝ちきれず、スコアレスドロー。
勝点2を失った大きな要因としては、シーズンを通して課題に挙げられ続けていたFWの人数の少なさと決定力の低さだけでなく、自分達は4日前に天皇杯を120分間戦った一方、相手はスタジアムの関係で天皇杯は別の週に組み込まれていたため、レッズの選手達に疲労が溜まっていた事が浮き彫りになったように見えた。

現地参戦休止期間について

前述の6/11の試合を最後に、2か月ほどの現地参戦休止期間に入った。
リーグ戦の第17節が終わっただけでなくルヴァン杯のGSも終わり一区切りついた事もあるが、一番大きな理由は、自分自身の人生に集中するため。
シーズン真っ只中でこれから後半戦という状況下での判断に驚いた人も少なくないかもしれない。

また、この期間中の7/1に『ホームタウン•浦和』に引っ越し、埼スタと同じ埼玉県さいたま市緑区に住民票を移した。

8月

⑮8.22 ACL-PO vs Lee Man FC(🇭🇰)(H)
@Saitama Stadium 2〇〇2 3-0⚪️

浦和引っ越し後初めてかつ2ヶ月ぶりの現地参戦は、アジア連覇への初陣。
思い返せば、2016年に初めて埼スタに参戦した時の試合も、ACLだった。
「僕は何かとACLにご縁があるんだな」と改めて感じた。
新居からは自転車で往復出来る距離なのたが、生憎の悪天候だった為、この試合は以前と同様電車での往復となった。

試合は、序盤に2点終盤に1点の合計3点をもぎ取り、快勝。
『前回王者』としての威厳を見せつけ、”24歳”最後の現地参戦を勝利で締め括り、GS進出を果たしたのであった。

9月

⑯9.2 J1-26 vs 新潟(A)
@デンカビッグスワンスタジアム 1-1△

“25歳”初陣の舞台は、京都とニッパツに続いて今年3回目の初訪問スタジアムとなる、デンカビッグスワンスタジアム。
この時期ならではで自身初の試みとして、青春18きっぷを使って片道6時間近くかけて移動した。

試合は、前半にショルツのPKで先制するも後半に追いつかれ、ドロー。
9月初戦は、歯痒い結果となった。

⑰9.10 YLC-QF-2 vs G大阪(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 3-0⚪️

天候に恵まれ、初めて埼スタと自宅を自転車で往復した、25歳になって初めてのホームゲーム。
自分自身への『誕生日プレゼント』の意味も込めて、この試合のチケットはファンクラブで貯めてきたポイントと引き換えた。

試合は、3-0の快勝。
1-0で勝利した第1戦の結果を受けて、『負けなければ突破出来る』この試合に危なげなく勝利し、3年連続の準決勝進出を果たした。

⑱9.29 J1-29 vs 横浜FC(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 1-1△

9月最終戦は、自身初参戦となる、『ホーム横浜FC戦』。

試合は、前半に先制されるも後半に追いつき、そのままドロー。
最終的には最下位でJ2に降格するチームに勝ちきれず、下位相手の取りこぼしが目立った9月を象徴する試合となってしまった。

10月

⑲10.4 ACL-GS-2 vs Hanoi FC(🇻🇳)(H)
@Saitama Stadium 2〇〇2 6-0⚪️

23-24シーズンのACLのGSでは初めてのホームゲームとなった10月初陣は、前述のPO同様雨が降り頻る中での試合となった。

試合は、6-0でベトナム王者を攻守共に圧倒。
初戦のアウェーでの引分と合わせて勝点4となり、アジア連覇に向けてまずまずのスタートを切ったのであった。

⑳10.15 YLC-2 vs 横浜FM(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 2-1⚪️

埼スタでカップを掲げた2016年以来の決勝進出をかけたこの試合。
11日に日産スタジアムで行われた第1戦の結果(0-1)を受けて
•2点差以上での勝利なら決勝進出
•90分で勝ちきれない場合は敗退
•1点差での勝利なら延長戦に突入
という条件だった。

試合は前半をスコアレスで折り返し、後半にショルツのPK2発で2-0の勝利。
『逆転勝ち』で決勝進出。
7年ぶりの優勝に王手をかけたのであった。

㉑10.24 ACL-GS-3 vs Pohang Steelers(🇰🇷)(H)
@Saitama Stadium 2〇〇2 0-2 ⚫️

2016年以来の対戦となった、ポハンスティーラース。
グループ首位のチームとの試合で、勝てば逆転で首位に躍り出てGSを折り返せるという大一番。

試合は、0-2の完敗。
GSの大一番かつ『日韓戦』という事で普段のACLの試合以上に気合が入っていたが、空回りしてしまう格好になった。
自分が現地参戦して敗戦するのは、前述の2/25以来。
詳しくは後ほど綴るが、まさかこの試合が23-24シーズンのACLにおける最後の現地参戦になってしまうとは…。
今振り返ると、複数の意味で悔いが残る試合となった。

11月

㉒11.4 YLC-F vs 福岡(N)
@国立競技場 1-2⚫️

11月最初の試合の舞台は、建て替え前も含めて自身初の現地参戦となった、国立競技場。
7年ぶり3度目の大会制覇を懸けたこの試合の相手は、初の決勝進出となったアビスパ福岡。

試合は、前半の序盤と終了間際に失点を喫してしまう。
後半に1点を返すも、その後は福岡の堅守を崩せず、そのままタイムアップ。
本格的に現地参戦するようになってから7年目でようやく現地参戦が叶った『国立決勝』は、悔しい結果になってしまった。

㉓11.25 J1-33 vs 福岡(H)
@埼玉スタジアム2〇〇2 2-3⚫️

前述のルヴァン杯など、シーズン終盤に複数の大会をこなしていく中で疲労が溜まり、11月の公式戦はこの試合を迎えた時点で3戦全敗。
心身共に大変な状況下で迎えたリーグ戦の最後のホームゲームは、この4日前に退任が発表されたマチェイ監督との最後のホームゲーム。
相手は、昨年のリーグホーム最終戦と同じアビスパ福岡。
この3週間前にルヴァン杯決勝で敗れた相手。

試合は、先制するも逆転負け。
2週間のオフを挟んでリフレッシュ出来たと思ったのだが、『返り討ち』を喰らって公式戦4連敗。
重たい空気が流れる中でマチェイ監督の退任セレモニーを迎える事に。

また、この試合以降は国内外問わず全試合現地参戦する予定だったのだが、結果的には、今年最後の現地参戦になってしまったのであった…。

現地参戦した試合の戦績(トップチームのみ)

合計参戦数:60試合中23試合
Home:27試合中15試合
Away:26試合中6試合
Neutral:7試合中2試合

23試合中11勝7分5敗

海外遠征への想い

僕がレッズサポとして特にやり残したと思っている事で、このままレッズサポを辞めたらやらずに後悔するだろうなと思っている事が、『レッズと共に海外遠征』。

10月末に会社を退職していた事もあり、自分自身に対する『会社員お疲れ様』の意味を込めて、会社員をしながらでは難しく、ずっと念願だった『レッズと共に海外遠征』を実現させて、気持ちよくサポーター活動に区切りをつけようと思っていた。
だが、11/28の夜にさいたま市内の自宅の近くで交通事故に遭ってしまい、その後入院生活が始まった事でその計画は実行に移す事なく断念する形になった。

交通事故については詳しくはこちらのnoteで綴ってあるので、あわせて読んでもらえたら嬉しい。

無念だし、悔しいし、悲しい。

上記のnoteに綴った通り、僕がレッズを応援するようになったそもそものキッカケがCWCという国際試合だから、ACLやCWCといった国際試合への想いや海外遠征への憧れは、自分で言うのもなんだが、レッズサポの中でも人一倍強い方だと思っている。
だからこそ、今月、ハノイでのACLとジェッダでのCWCに現地参戦出来なかった事は残念でならない。
ACLに関しては、自分が入院している間に敗退が決まり、5月にアジアを制して以降ずっと意識していた『アジア連覇』への道が絶たれてしまったので、尚更無念。

先月の交通事故を経て、『レッズと共に海外遠征』は『念願』から『悲願』に変わった。
別に、レッズが今後一切国際大会に出られない訳ではないし、僕が海外遠征に一生行けないってなった訳ではない。
レッズが海外で戦う機会及び自分がその会場で共闘出来る機会は、2025年のCWCを含めてまだある。
レディースを含めたら、試合会場などの細かいレギュレーションはこの投稿する2023年12月23日時点では発表されていないが、来年には、AWCC(AFC Women's Club Championship、女子のアジア最強クラブを決める大会)の決勝がある。
トップチームに関しては、残念にながら24-25シーズンはアジアの舞台に立つ事は出来ないが、来シーズン国内で結果を出して、25-26シーズンは必ずアジアの舞台に返り咲きたい。

いつどんな形になるかわからないけど、『レッズと共に海外遠征』は必ず実現させる。
今月見る事が出来なかった景色は、いつか何かしらの形で必ず見に行く。

国内ではこれまで10箇所以上遠征に行ってきたけど、海外の遠征では、国内のそれでは感じる事が出来ない空気が流れていて、比べ物にならないくらいお金は飛ぶだろうけど、それ相応の物凄い経験が出来るんだろうな…。

『海外遠征に行けずに味わった無念さは、海外遠征に行かない事には晴らせない』と強く思っている。

自分でこんな事を書くのもなんだけど、やっぱり俺は少なくとも1度は海外遠征に参戦するべき存在だと思うし、それを実現させない事にはサポーター活動に踏ん切りをつけようにもつけられないな!

来シーズン以降の現地参戦について

本来ならば、前述の通り、今シーズンをもって現地参戦に区切りをつける予定だった。
ただ、交通事故に遭ってしまい、その『予定』は大きく狂ってしまうかもしれない。

現在も入院中で、ゴール裏で飛び跳ねる事はもとい、自分で普通に歩く事や走る事すら出来ない。
時が流れリハビリを重ねる中で少しずつ回復しているが、負傷した日から全治3ヶ月なので、来シーズンのJ1開幕戦までに間に合うかどうかといった所だ。

先程、「特にやり残した事は海外遠征」という事を綴ったが、国内では何もやり残した事やまだ行きたい場所がないのかと言ったら、そうではない。
特に、参戦した事がないスタジアムやカードは、何が何でも来年とは言わず、レッズのサポーターとして活動していく中で必ず一度は訪問したいと思う。
遠征に関しては、来シーズンのJ1クラブの本拠地のうち、今月行く筈だった札幌ドームは勿論、鳥栖の駅前不動産スタジアム、来年開業するエディオンピースウィング広島、レッズのサポーターとしてちゃんと訪れた事はないヨドコウ桜スタジアムでの現地参戦は行った事がない。
また、町田と東京ヴェルディとの試合はH&A共に参戦した事がないので、来年以降参戦したいと思っている。

入院生活で感じた事

「レッズが勝とうが負けようが、自分の命に比べたら微々たるもの」
これは、入院中に実際に父から届いたメッセージの一部。
それは何も間違った事なんかじゃない。
思い返せば、交通事故に遭った日の翌日は埼スタでのホーム最終戦に現地参戦する筈だったのだが、前日の夜に交通事故に遭い、何とか命拾いしたものの、意識が朦朧としたままベッドで寝たきりの状態になり、リアルタイムで試合の行方を確認するどころではなかった。
また、「あなたはレッズの為なら死んでも良いですか?」と聞かれたら、迷わず、「流石に死ぬのは嫌だ」と答える。
極論になってしまったが、これはレッズに限らず全てのチームに当てはまる話。
シーズンチケット会員や毎試合現地参戦するほどの熱狂的なサポーターなど、どんなに自分の愛するチームに自分の人生を懸けているという人でも、誰しもが同じように答えると思う。

「”人生”を懸ける」と「”命”を懸ける」は全く別物。
これは、サッカーの応援に限らず、というか、全ての物事において言える事。
前者の場合は、失敗しても、誰かに迷惑をかけたり悲しませたり自分のキャリアに悪い影響を与える事はあるかもしれないが、別に死ぬ訳ではない。
ただ、後者の場合は、失敗したら、命そのものを失い、死に至る事になるだろう。

”人生”の中でやりたかった事をやる機会は損失してしまったが、”命”や日常生活を送る上での基本的な身体機能は失わずに済んだ。
今もなお搬送された病院で過ごす中で、自分自身も同じように感じている。

浦和レッズへの想い

その一方で、こうしてレッズに対する想いを綴ったり、病床でレッズの写真や参戦する筈だった試合の動画、他のサポーターの方々(特に行く計画を立てていた遠征に参戦している方々)の発信などを見ている中で強く思うのは、『やっぱり俺はレッズが大好きなんだな』という事。
「今お前はそんな事気にしてる場合なの?」って思う人もいるかもしれないし、僕自身も入院中は従来ほどレッズに対して熱量を注げていなかったが、浦和レッズは僕の人生の一部なんだなという気持ちは今でも変わっていない。

我ながら、そこに意識を向けられるまでに回復した証拠だとも思っている。
前述の通り、怪我した直後は現地参戦はおろかリアルタイムで試合の行方を追う事すら出来ていなかったのだから。
また、入院生活を送りながら愛するクラブがアジアや世界を相手に戦っている姿や海外遠征に現地参戦している人達を見て誇らしさや羨ましさを感じる反面、自分も同じ舞台で舞台で共闘する筈だったのに全てが幻と消えた無念さを感じている。
嬉しいような、悔しいような、本当に複雑な気持ちだった。
行く筈だった遠征に突然行けなくなり、参戦する筈だった試合に突然参戦できなくなり、僕にとって如何にレッズが大切な存在なのかという事を改めて強く感じている。

Epilogue

やっぱり浦和レッズは、アジアや世界の舞台で輝いてこそ。
アジアや世界の舞台に輝き続ける為には、そもそもCWCやACLと言ったその舞台に立ち続けなければいけない。
アジアや世界の舞台に立ち続ける為には、J1や天皇杯と言った、日本の舞台でそれ相応の結果を出し続けなければいけない。
そして、日本の舞台で結果を出し続ける為には、選手達の頑張りだけでは不十分で、我々サポーターの応援が不可欠。

来シーズン以降どのくらい現地参戦出来るかわからないけど、僕がレッズのサポーターを辞めるという訳ではない。
来シーズン以降も、スタジアムに行けない時でも、レッズの試合がある時は、『浦和』の誇りを胸に闘う選手達に魂を送り続けたい。

We are REDS!

2023.12.23 SHOMA.O

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