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【1時間雑学トレーニング#11】食品サンプルというアート

こんばんは、しょーま(@shoooomaNOsekai)です。

ここのところ本当に寒すぎて、「…寒い。」としか言えない体になってしまいました。先日大先輩と焼肉に行ったのですが、その帰り道も、お互い寒すぎて話が全く弾まないという悲しいことになりました。寒すぎると、ひととコミュニケーションとるのも一苦労なんて、なんて不便なんだろう。

さて、さっそく今回も1時間雑学トレーニングをはじめていきたいと思います。

1時間雑学トレーニングのルール

①1時間でインプットとアウトプットを完成させること。今回で言えば、インプットを完成させてからnote1記事するまで1時間で完成させるということ。
②目標は1時間で記事執筆を完成させること。目的は少しでも自分が造詣が深くなるきっかけをたくさん作り、多くの人に発信することにチャレンジできる環境を増やすこと。そしてこの記事をきっかけに多くの人に「ちょっと新しいことを知るきっかけ」を創出すること。
③テーマは自由。なるべく自分が聞いたことがある単語で、自分が詳しくない分野を選び、自分の知っている知識の層を厚くできるように心がける。
④情報ソースも自由。最悪wikiだって使う。
⑤文末にチャレンジ時間を記入。
⑥noteに公開後、多くの人の目に届くように、Twitterに流す。扱ったテーマにさらに詳しい人がいれば、積極的に情報を取りに行き、可能であれば後日追記していく。

今回扱っていくテーマ「食品サンプル」

僕の職場は、東京・高田馬場に位置しています。地下鉄もJRも通っているような交通の便がいい場所でありながら、そこまでビジネス臭も強くなく、学生街ということもあって、飲食店の値段が軒並み安いのが嬉しいところです。それこそ新宿とか渋谷なんかに行ってしまうとランチで1000円を超えるのは当たり前の世界ですが、600円とか700円で気持ち悪くなるほどご飯が食べられるところが山ほどあります。

僕が最近好きでよくいくのが「秀永」という中華料理屋。

基本いつ行っても混んでて、お昼休憩のビジネスマンがランチにきたり、地元のおばあちゃんたちが食事会してたり、中華料理屋ならではのせわしなさもありながら、どこか落ち着くような空気があるお店です。ちゃんとした情報はよく知らないけど、テレビか雑誌か何かで取材されたこともあるようなお店です。持ち帰りも対応してくれるので、お近くにきた際はぜひ。お声がけいただければご一緒します。

最近お店の前を通るたびに「食品サンプルからうまそー…」っていつも思っちゃうんです。いろんな料理のサンプルが並んでて、今日はどれ食べようかなーなんて悩むんですが、ふと思ったんです。食品サンプルっていつからできたんだろうって。巷の噂では、外国人の方がお土産に買っていくなんてこともあるぐらい注目されているようですが、海外にはそういう文化がないってことなのか?はたまた違うのか、そんなことを今日はいろいろ調べていきたいと思います。

まずは、食品サンプルの歴史から調べてみようと思います。日本で初めて食品サンプルを事業化した岩崎瀧三氏が設立した「株式会社いわさき」ではこのように書かれています。

食品サンプルの歴史
大正末期から昭和初期に日本で発明されたもの。昭和7年に食材模型を目にした岩崎は、それがロウで作られていることを確信し、種類も少なかった食品サンプルを全国に普及させることを決意する。
(参考:いわさきの歴史/株式会社いわさき

先ほども書いた通り、やっぱり食品サンプルを作って売ろう!というのは日本の発明だったんですね。やっぱり物づくりという観点では世界のトップを直走っているなーということを再認識することができました。岩崎氏は子どもの頃にやった「ロウを水に落とし花のように咲かせる遊び」から考えたようですが、そんな遊びをやったことはもちろん、聞いたこともみたこともないからびっくり。どんなところにも事業化するチャンスは転がっているんだなということを感じさせます。

また、「元祖食品サンプル屋」のページには、当時の食品サンプルの役割について、このように書かれています。

食品サンプルが持つ意味
当時は今のように欲しい情報がすぐには手に入らない時代。“食品サンプル屋”は、時に、食の流行を伝える伝道師の役割も担いました。日本中の飲食店で、「東京の店ではこんな料理が流行っているらしいですよ・・・」「よし、うちでもやってみようか」食品サンプルを見ながらそんな会話がサンプル屋と店主の間で交わされたという昔話があります。
(引用:私たちについて/元祖食品サンプル

昔は料理人になるためにはたくさんの修行をしなければ行けなかったけれども、YouTubeやブログなどで情報はおろか、技術まで簡単に体得できてしまう時代です。当時の食の流行を伝えるために、「どんなものが今食べられているのか」という熱量を、模型という形で外食産業に影響をもたらしてきた功績は多大なものだと考えられます。今ではただ情報を伝達する役割というだけでなく、より消費者に届けるという販売促進の側面を強め、新しい役割を持って現代でも使われていることが分かります。僕もまんまと「秀永」の麻婆豆腐に惹かれて来店するわけですから。

こうして、日本の独自の文化として発展を続けてきた食品サンプルですが、今は外国人にもお土産として買われるほど注目を浴びています。アメリカのラジオネットワークである「ナショナル・パブリック・ラジオ」でも記事として取り上げられており、「まさに芸術だ!」と称賛を浴びています。(この短い時間では正しく文章を読めている自信はないので、ちゃんと一目読んでください。適当なこと言ってたら本当にすいません。)

今回は、調べるところはこのぐらいにして、ちょっと思想の強めなまとめ。
食品サンプルもそうですが、今までたくさん「食」に対しての発展は様々な形で行われてきました。今となっては情報革命が起きて、「知ること」はどんな情報であれ簡単にできます。これ自体は本当に素晴らしいことだし、さらにより食文化が盛んになるような発展が進んでいったら楽しくなりそうだなとも感じています。一方で、その発展ばかりを急ぐあまり、本来の食の楽しみ方だったりが薄くなっていってしまうのは避けなければいけないよなとも思います。食品サンプルは、時間や空間を超えて、新しい食の楽しみを料理人・お客様に届けるための発明であり、それを通じて日々が豊かになっていると思います。これからさらに食文化が多様化していく中で、その影に隠れた情報や革命の刃が「食文化」に大きな傷がつかないことを祈るばかりです。

と、こんなことを書きましたが、本当に食品サンプルばかにならないですね。今では「さんぷるん」という、自宅で簡単に食品サンプルを作ることができるキットなんかも発売しています。僕が一番惹かれたのは、坦々麺かなぁ。そういえば3月誕生日です。念のためお伝えしておきます。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。もしよろしければ、また別の1時間雑学トレーニングでお会いしましょう。


サンプルがアートなら、リアルはなんなんだ。


(執筆時間:52分30秒03)

Photo by Mae Mu on Unsplash

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