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休めない人が休む方法

頑張り”過ぎて”しまう人のための積極的休息の工夫

この記事は、後半に有料部分を含みますが、お伝えしたい、広めたい内容は無料部分に記載しています。

仕事柄あるいは性格上、休めない人・休まない人って多いと思います。私も以前はそうでした。仕事中毒というかワーカホリックというか、「バリバリ仕事するのが最上!」なんて思っていた時期があります。恥ずかしながら。

でも、そういう性格の人、あるいは、そういう環境に置かれている人というのは、往々にして無自覚に頑張り”過ぎて”しまう傾向にあるように思います。これが、知らず知らずのうちに精神・肉体を疲弊させ、場合によっては悲劇を起こしてしまうというのは、本当に痛ましく、何とかしたいと心から思います。

厄介なのは、本人が無自覚という点で、本人の回復可能範囲を超えて、ついつい頑張り”過ぎて”しまう。しかも、本人がSOSを発しないからなかなか周りが気づけない、あるいは、SOSのサインがあっても周りも擦り減っていて気づける余地がないという点です。何とかならないものか。

今回は、個人でもできる積極的休息のちょっとしたコツについてお伝えしたいと思います。マネジメント層にも是非読んでもらいたいし、実行してほしいと切に願います

自衛隊に学ぶ積極的休息の方法

下園壮太さんの「自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術」によれば、自衛隊では、スケジュール(「業務予定表」と呼ばれる。)の管理の工夫として、疲労回復の時間を”あらかじめ”確保しておくそうです。すなわち、仕事として休息することを計画しておく。こうすることで、頑張り”過ぎ”ないよう工夫されているのです。素晴らしい発想の転換ですよね。業務ではなく、休みを計画する。

肉体を使う仕事では、比較的休むということが仕事として取り入れられているように思います。そういえば、プロ野球選手のピッチャーも中何日と休みの期間が定められていますよね。肉体を使う仕事では、頑張り”過ぎ”るとその弊害が目に見えるので、休みを積極的に取り入れやすいという側面があると思います。

でも、疲労が見えにくい精神を使う仕事では、休みが仕事として取り入れられていることってほとんどないような気がします。精神だって肉体と同様回復が必要です。むしろ、肉体はケガをしても比較的治りやすいのに対し、精神の場合、一度故障してしまうと、治るのにかなり時間がかかってしまいます。

なので、これは本当にわかってほしいことなのですが、休むことは仕事なんです。皆さん、ちゃんと休んでください。そして、あなたがきちんと休まないと休めない、休みづらい人がいることに気づいてください。適切に休まないことは仕事をさぼっているのに等しいということに、気づいてください。

偉そうにかく言う私も、休まない人でした。”寝てない自慢”に陥ってしまうような、そんな人でした。でも今は、ちゃんと休まない弁護士って悪だと私は思うのです。

私は、弁護士とタクシーの運転手は依頼者の目的地に安全に効率的に連れていくという点で似ているなぁと思うのですが、タクシー運転手が、「昨日実は2時間しか寝てないんですよぉ」なんていったらぎょっとしますよね。依頼者もその命ともいえる大事な案件を任せてくれています。休まないでこれに取り組むのは悪なんです。”寝てない自慢”弁護士は、悪です。

何度も言いますが、休むのは仕事なんです。

休みをまず計画し、確実に実行する。

では具体的にどのように休むのがいいのでしょうか。業務予定表の例にみるように、仕事よりも前に睡眠時間や休みをまず計画するのが簡単だと思います。睡眠時間と休みの予定をしっかりとおさえてから、仕事の計画を組み立てる。

そして、何よりも大事なことは、計画した睡眠と休息を確実に実行することです。休むことは一番大事な仕事なんです。休むという仕事をさぼらないでください。

マネジメント層の皆様へ

マネジメント層は、きちんと部下を休ませてください。休んでいない部下に気づいてください。部下が適切に休まないのは、部下をさぼらせているのと一緒です。その分全体の効率が著しく下がっていくのです。

自分も休んでいなかった経験からわかるのですが、休んでいない部下はそれに気づいていません。部下の中にゴルゴ13みたいな目のクマができている、声をかけても反応が遅く、仕事もいつもより遅い。これは危険信号です。すぐに気づいて休ませてください。部下を適切に休ませないことはマネジメントのミスなのです。

私の回復法

大事な話なので、やや口調が厳しくなってしまいました。すみません。

改めて繰り返しになりますが、休むのは仕事なんです。エナジードリンクを飲む前に少し休む方法を考えてみてはどうでしょうか。

ここから先は、私が実際に実行している積極的休息を確保するための方法について書いてます。個人的な内容ですので、体系だっていないものですし、当たり前が書いてあったり、ややマニアックな内容だったりするので、興味がある人だけ見ていただけたらと思います。個人的な内容なのであまり広く見られたくないから有料にしているというのが本音です。


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法律書よりビジネス書が好きな弁護士。弁護士業務や弁護士になるまでに培った経験をなるべく言語化して共有したいと考えております。皆様からサポート・リアクションをいただき本当に感謝しております。励みになります。