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”やりたくない”をやらない方法:権力に支配されないために

意識しないと気づけない、権力の正体

休めない人が休む方法を書いて、ふと、休めない人が出るのはなぜだろうと考えました。

労働基準法違反の労働がなぜ起きるのか。法的義務がないことをなぜやってしまうのか。

それはおそらく、権力の支配を受けてしまっているからだと説明できます。

私は、権力とは、相手のしたくないことを一方的に強制できる力だと考えます。権力に支配されないためには、権力の正体を見抜く必要があります。権力の正体、考えたことありますか。

<目次>
・権力の正体
・権力に支配されないための工夫
・権力関係の崩壊
・実力社会の訪れに備えて
・結語

権力の正体

権力の正体は何か。私は、相手のサイフとイバショを握ることだと考えます。

サイフとは、収入源のことです。私たちは、自分の収入源を握る相手に対してとても弱くなります。

そして、イバショとは、コミュニティや住んでいる場所、社会的地位などのことです。私たちは、これらを失わせる力があったり、変更できる力がある相手に対してとても弱くなります。

組織だと予算権と人事権などとも言われますが(これらを握っている部署は強いですよね。)、個人同士の関係も広くとらえて、サイフとイバショとしています。

世の中をよくよく観察すると、権力関係は、会社の上司部下関係、夫婦関係、学校の教師生徒関係や友達関係(学校では、サイフというファクターは弱まります。)など、比較的閉じた世界で生じがちです。これらの世界では、コミュニティへの依存度が高く、コミュニティでの影響力のある人にイバショを握られやすいためだと思われます。

権力に支配されないための工夫

権力に支配されないようにするためにはどうすれば良いでしょうか。

それは、他にもサイフとイバショを持つことです。

収入源を複数持つ。いろんなコミュニティに所属する。こうすることで、サイフやイバショを握る相手への依存度を低くすることが出来ます。権力からの支配を受けにくくなり、自由を獲得しやすくなるのです。

こうしてみると、最近の副業ブームや、コミュニティデザインへの注目の高まりは、権力による支配を逃れたい、自由を得たい、という人間の本源的欲求によるものなのではないかと思います。

権力関係の崩壊

旧来の権力関係は崩れつつあるように思います。技術の飛躍的な発達によって、サイフとイバショの選択肢が増え、これらを複数持つ人が増えているからです。

このnote なんかもサイフにもイバショにもなる素敵なプラットフォームですよね。

権力関係のないフェアな世界が近づきつつあるように感じます。しかし、これは同時に、権力にあぐらをかけない、実力社会の訪れを意味します。自分の実力はどこにあるのか、冷静に見直す必要があります。

実力社会の訪れに備えて

権力関係が瓦解することは望ましいことだと考えます。社会のストレスの原因となる理不尽が通用しなくなる社会となるからです。

それぞれが、自分の個性と交渉力でフェアにこの世の中を渡り歩くためには、それぞれが自分の個性を磨き、それを交渉力によって適切に価値化する。これが、実力社会を生き抜くキホンになっていく(現になりつつある)と考えます。

交渉のキホンについては、実はシンプルな交渉のコツも参考にしてみてください。

結語

いかがでしたでしょうか、権力の正体とその対処法。実力社会は現に訪れつつあります。実力社会が訪れるとはいえ、権力関係が崩壊した後のフェアな世界はきっと楽しく、ワクワクしたものになりますよ

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法律書よりビジネス書が好きな弁護士。弁護士業務や弁護士になるまでに培った経験をなるべく言語化して共有したいと考えております。皆様からサポート・リアクションをいただき本当に感謝しております。励みになります。