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糸井重里さんに学ぶ個性の磨き方

個性が持てないと悩む人のための個性を磨くヒント

”やりたくない”をやらない方法:権力に支配されないためにでは、権力が崩壊した後に来る実力社会での生き方として、それぞれが自分の個性を磨き、それを交渉力によって適切に価値化する、ということを述べました。

今回は、自分の個性をどのように磨くべきかという点を考察したいと思います。

<目次>
・私が思う個性的な人:糸井重里さん
・わざわざ会って話したい人になるという個性の磨き方
・結語

私が思う個性的な人:糸井重里さん

私が個性的な人だなぁとぱっと思いつく人は糸井重里さんです。糸井さんが個性的な人だということには異論がないと思います。糸井さんご自身は、なにか強烈なパーソナリティがあるとか、賛否両論を巻き起こすような激しい言動をするといった、いわゆる”個性の強い”方ではなく、おだやかでゆったりとした印象を受けます。でも、個性を感じずにはいられません。なぜなのでしょうか。

ウィキペディアの説明を読んでもなんともつかみどころがありません。かつてはコピーライターをしており、現在は、株式会社ほぼ日の代表取締役社長をなさっています。

しかし、ほぼ日の事業内容について公開されている有価証券報告書の事業の説明を見てもイマイチつかみどころがありません。

”当社は、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針とし、人びとに「いい時間」を味わってもらうコンテンツを提供する事業を行っています。”

敢えて糸井重里さんの職業を定義するならば、糸井重里さんの職業は、糸井重里さんなんだと思います。ほかに同じようなことをしている人がいない人だからこそ個性的なのでしょう。

わざわざ会って話したい人になるという個性の磨き方

糸井さんの個性の源泉がどこにあるのかを考えると、糸井さんは、圧倒的に”わざわざ会って話したい人”なんだと思います。私もtwitterのプロフィールに「糸井重里さんに会いたい」と入れています(こうして会いたいと言っていれば、いつか会える気が、する。)。

糸井さんは、ほぼ日の中で、様々な人と対談しています。私にとって印象的だったのは、任天堂の岩田さんとの対談料理研究家の土井善晴さんとの対談テニスプレイヤーの伊達公子さんとの対談フィギュアスケーターのジョニー・ウィアーさんとの対談です

上記の皆さんに限らず、糸井さんと対談する方は揃ってイキイキと自分のことを話します。本当に楽しそうだし、幸せな様子が文面から伝わってきます(だから、私は糸井さんに会いたいのです。)。

なぜ、皆さん糸井さんに会いたいかというと、糸井さんと会って話すと新たな自分に会えたり、無意識に気づけたりするからではないかと思います。

やはり、超一流のコピーライターをしていただけあり、世界をコトバで切りとる力が本当に凄い。糸井さんの発する言葉は、モノゴトのヒダまで正確に捉え、これ以上動かしようもないという言葉でこともなげにモノゴトを言い表します。

こうしたことを何十年と繰り返し誠実にやられてきたからこそ、いろんな人の交差点となって様々な人が集まり、糸井さんの周りには素敵な場ができているのだと思います。

糸井さんみたいにはなれなくとも、わざわざ会って話したい人になるって心がけることは、結構簡単にできるのではないでしょうか。

自分にわざわざ会って話したいと思う人がいるとしたら、どういう理由で会おうと思うかを考えてみる。そして、その点を伸ばしていけば、それが立派な個性になるのだと思います。

自分に自信がない人も、考えるのは自由ですから、思い切って考えてみればきっと思わぬ自分の個性に出合えますよ。

結語

いかがでしたでしょうか、わざわざ会って話したい人になると考える個性の磨き方。こうしてできた個性には、人が集まり、物が集まり、お金が集まり、情報が集まり、素敵な経済圏を築くのだと思います。是非試してみてください。

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法律書よりビジネス書が好きな弁護士。弁護士業務や弁護士になるまでに培った経験をなるべく言語化して共有したいと考えております。皆様からサポート・リアクションをいただき本当に感謝しております。励みになります。