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USBがわからん!~Type-C編~

USBって色々ありすぎてよくわからない!
という悩みを解決すべく調べてみた結果の備忘録的記事です。
あまり詳しくない人が大まかな区分のイメージを掴む参考になれば、というレベル感なので、厳密な定義ではありません。悪しからず。

USBの中でのType-C

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Type-Cというのはこいつ↑のことです。
(これはType-CケーブルなのでもちろんType-Cポートもあるわけですが)

Androidや最近のiPadの充電端子として知っている方が多いと思います。
加えて、ノートPCの充電やポータブルSSD・HDDの接続にも使われることが増えました。

Type-Cの特徴

ただでさえ規格の多いUSBになんでまた増やすんだよ、、!とお怒りの方に向けてType-Cの何がすごいかを説明して怒りを静めて頂こうかと思います。

1.端子の向きについて上下を問わない
これまでのUSB規格のケーブルはmicro等の充電に使われるケーブルを含めて上下の向きが決まっていました。(USBメモリの向きを最初必ず間違えるのは私だけじゃないはず)
それに対しType-Cは端子に向きが無い為、抜き差しに気を配る必要がなくなりました。

2.充電が強化された
USB PD(Power Delivery)という規格が制定され、これまでの上限を超える、最大20V×5A=100Wの給電が可能になりました。
これによって、ノートPCの充電などが出来るようになったと言えます。
※あくまで最大100Wなので、PD対応機器なら全て100W給電に対応しているわけではないことに注意は必要です。

3.異なる信号を流せるようになった
これが一番ピンとこないかもしれません。
Alternate Modeという機能が搭載され、共通の端子(Type-Cポート)を用いて違う信号を流せるようになりました。
これにより、DisplayPort(映像出力)に対応しているType-Cが生まれました。
(※これも全てのType-CがDisplayPortに対応しているのではなく、あくまで一部にそういう機能を持つType-Cがあるよという話です)
後述するThunderboltも、このAlternate Modeを利用した規格です。
この進化によって、PCモニターとPCをType-Cケーブルで接続して映像出力&入力をしながら、そのケーブルを介してPCを充電する、ということが出来るようになりました。ケーブルが減ってすっきりしますね。偉い。

Type-Cの性能比較

ここからが本題。人々を悩ませる各規格の性能比較です。

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まず説明が必要な「なんでそんなに名前多い?」という疑問について。
それは、新しい規格がでる度に古い規格を上書きするように名前を上書きしたからだそう。つまり、「最初は3.0だったけど、3.1が出た時に3.1 Gen1に変更されて、3.2が出た時に再び3.2 Gen1に変更された」という状態です。
当然、世の中にそれぞれの呼び名が混在することになりました。
3.0 = 3.1 Gen 1 = 3.2 Gen 1 = 3.2 Gen 1x1
3.1 = 3.1 Gen 2 = 3.2 Gen 2 = 3.2 Gen 2x1
3.2 = 3.2 Gen 2x2

と覚えてください。諦めましょう。

ちなみにUSB4については、未来永劫USB4.~が生まれることは起こり得ないそうです。ひと安心。
その代わり、「USB4 20」や「USB4 40」のように、末尾に転送速度が表記されることになります。

Type-CとThunderboltとUSB4の関係

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Type-Cを使ったケーブルや端子の中には、Thunderbolt3Thunderbolt4という規格があります。
Thunderboltは、IntelとAppleが共同開発した規格で、その中の3と4がType-C端子を使っているという位置づけになります。
何故違う規格がType-Cの中に混在しているのか、これが前述したAlternate Modeの力です。つまり、Type-C端子を使ってデータ転送や給電を行う別の規格ということです。

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これが、Type-C&Thunderbolt3&Thunderbolt4&USB4の関係性になります。
厳密には、ポート・ケーブル・ハブなどで要件が変わってくるので正しい表現ではないのですが、、、なんとなくのイメージだと思っていただければ幸いです。
ケーブルの長さによって性能要件や対応規格が変わってきたりもするので、厳密な定義や区別が知りたい方は調べてみてください(放棄)

まとめ

正直、調べれば調べるほどわからなくなる一方で、調べる前より「わからない感」が強くなりました。私は「自分がUSBを詳しく知らない」ということを知っている。無知の知。

今回説明した中であまりに煩雑過ぎて省いてしまった「独自の充電規格」が存在します。AnkerやAppleなどのメーカーが独自に定めている規格になり、それぞれ許容する給電力が異なります。それについてはまたいずれ、、、

以上、Type-Cについて自分なりに調べたことをまとめてみました。
全てが正確である自信もないので、あくまで参考程度と思ってください。
気になることや感想などあればコメント頂けると喜びます。
お読みいただきありがとうございました!

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