「“勝”手に“小”論文を書く」人、“勝小”です。
（当noteの前提・諸注意等については、こちらの投稿をご参照ください。）

先日とあるラジオ放送にゲストとして出演された方の話を聞いてふと思うことを綴ります。（前回の続きです）

その方の概要（勝小の理解）

その方の行動や言動が世間から非難されていますが、その概要は以下のような認識でいます。（事実かどうかについては、私では判断できません。）

①緊急事態宣言中に、沖縄県を訪問する。
（自身の経営する店舗のための行動）

②東京に戻った後、体調不良に陥り入院。その後回復。
（沖縄移動前、滞在中は症状なし）

③緊急事態宣言中に大人数で会食していた。と、一部報道。
（実際には３人であり、飲酒はしていないとの説明）

④自身のYoutubeチャンネルにて、「不倫」に関する見解を述べる。

これらの事象とそれに対する報道・世の中の反応について２点思うところがありましたのでそれを"極小論文"としてまとめるべく考えてみようと思います。なお、ざっくりとした私の認識ですので、事実と異なる可能性はあると思いますが、上記を前提として考えをまとめていきます。

◎多様な価値観を受け入れる社会とは（前回）

◎情報との向き合い方（今回）

情報との向き合い方

『不要不急の外出・移動』に対する価値観等について前回触れましたが、一番気になったのは、ゲスト出演された方が語った上述の言動関連の炎上(？)の原因についてです。この方は、

（芸能人である）自身が「政治的発言・行動」をとったから、特定の集団に狙われた。その結果このようなことになった。

と、いうニュアンスのことを語っていたように解釈しています。
この解釈の真偽について、私では判断できかねますが、仮にこれが事実であった場合には…

この方の周囲（観測範囲）には、似た価値観を持つ人や実際に行動した人が多数いるが、その人たちは糾弾されていない。（政治的な発言さえなければ、同じ行動であっても報道・糾弾されることはなかった）

と、言うことでしょうか。
そしてこの放送を聴きながら私の中で湧き出てきた"モヤモヤ"を次のように咀嚼・消化しています。

第一段階：
（政治的発言も批判されていたけど、）今回の批判・炎上はそれとは無関係ではないか？言い訳のように聞こえてくるので、個人的には納得できない（気がする）。

第二段階：
この方の周囲では、この方の価値観・言動は"普通"なのかもしれないし、今回の行動をもってこの方を”全否定”することは、自身の行動として適切ではないのかもしれない。（主に前回投稿した内容）

第三段階：
この方の周囲（観測範囲）で、同様の行動をとっているのにもかかわらず、「特定の集団に目をつけられていないという理由により、糾弾されていない」という状況は、いわゆる『報道しない自由』を招くことにはならないか。

このあたりで、「芸能ゴシップにそこまでの放送倫理感を求めるのは野暮かもしれない」と思い至り、思考を落ち着かせました。

そして、最後にこの番組のMCの方の『（結局のところ、）わきが甘い』というコメントに腹落ちし、今となっては「別にもう考えなくていいかな」程度に収束している次第です。
（とは言え、「報道しない自由」が現実に存在し実社会に大きな弊害を生んでいるのであれば、その状況はすぐに改められるべきであるとは思います。）

今回の極小論文

「報道しない自由」について語るには140字では足りず、その題材に"芸能ゴシップ"を用いることは適切ではないように思う。ただし、報道されていることや世間で騒がれていることを疑い、その"裏"を読もうとする姿勢はこの世の中を生き抜く上で必要な技能であるようにも思える。

（１２９字）

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がありますが、"情報"に溢れた世の中から、自身に本当に有用な情報を見つけ出すのは、非常に困難になっているのかもしれない（誤りであったり偏った情報が、公正な情報を駆逐してしまっていないか？）。ということを、ふと思い出した次第です。

※繰り返しになりますが、今回取り上げた方の言動・行動そのものについては、私の価値観の外にあり、擁護する意図はありません。

おまけ

「悪化は良貨を駆逐する」（-wikipedia先生-）