プレゼンテーション本番での振る舞い方(役員レベルに向けたプレゼンについて語ってみる)

プレゼンテーションの事前準備資料の作成についての記事をいくつか書きましたが、ここではプレゼン当日の振る舞いについてまとめてみようと思います。一般的なプレゼンテーション術の本といえば、ここの場面、つまりはプレゼンにおける話し方についてまとめているものが多いのでは無いでしょうか。

講演のような不特定多数に向けたプレゼンでは話す技術はすごく重要です。伝える力がそのままプレゼンの出来に繋がると言っても過言では無いかもしれません。しかし我々のようなビジネスパーソンが業務で行うプレゼンテーションは目的や聴衆などのターゲットは、もっと明確に設定されており、偏りがあると思いませんか?

そのため、実は我々ビジネスパーソンが普段行うプレゼンについては、役員向けを含めて話し方の割合はそこまで大きくはない、と私は思っています。話し方のスキルが低いことがマイナスポイントにはなっても、逆に話し方が流暢で表現力豊かなことは、案外プラスポイントにはそこまで働かないのです。

逆の立場で考えてみれば簡単です。

自分がその事業を行うための判断を行う場合、部下や社外のコンサルタントの物言いだけで意思決定をするでしょうか?恐らく答えはノーで、中身や数字にまずこだわるはずです。そしてその相手との普段の関係も大きく意識するはずです。

この人に任せておいてたら大丈夫、この人が言うなら大丈夫、そういった意識も働きます。「この文章でガイドする"話し方"ってあんまり意味無いですよ」と言っているようなものですが、そのため「振る舞い方」という表現を使っています。ここではマイナスにならない話し方や、それを意識するためのポイントをあげています。

大きくプラスには働かないのですが、マイナスには大きく振れてしまう可能性があります。せっかくここまで積み上げたネゴシエーションや、下準備が無駄になってしまわないよう、気を配ってみましょう。

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