JPOの国際機関就活の記録(1勝41敗)

日本政府から派遣されるJPOは基本的には2年契約で、2年間の実績が良ければもう半年、さらにその間の実績が良ければもう半年、つまり頑張れば&日本政府の予算が許せば3年間国際機関で働くことができます。「実績」には様々なものが含まれますが、その一つに国際機関の空席公募への応募実績があります。JPOの目的は国際機関で働く日本人を増やすことなので、2年間働いてその間に国際機関で就活をして下さいね、ということです。

ユニセフ・ジンバブエ事務所と本部での3年間の勤務を終えて一段落着いた今、私が3年間でどういったポストにどれぐらい応募して、結果はどうだったのか、どうすればよかったのか、少し振り返ってみようと思います。

先に結果だけ書いておくと、1勝41敗(その中で面接に進めたのが6)でした。ユニセフのJPO出身で、教育分野ではないですが日本で教授をされている方がいらっしゃって、JPO中に30のポストに応募してようやく決まったという逸話をお持ちですが、私はそれを上回る40以上のポストに応募してようやく一つジョブオファーが来るという散々たる結果でした。41連敗中に離婚&大学院受験全滅も経験しているので、それだけ途上国の教育を良くすることに強い情熱を持っているのか、ただ単に打たれ強いのか、いずれにせよ我ながらまあよくやるよなという感じがします。ただ、ユニセフのJPOは大半がその後残らない/残れないので、JPOから一つ上のランクのP3でジョブオファーがもらえたので御の字なのかもしれませんが…。

それでは、私が応募した42のポストを時系列に挙げて、自分のスペックと受かったポスト・面接に呼ばれたポスト・書類で落とされたポストの傾向から、最後になぜ40以上も落ち続けたのか自己分析をしてみたいと思います。

(注1:ユニセフはJPOで採用されてから18か月経たないと次のジョブオファーを受けられないので、最初の一年はJPOとしての職務に邁進することになります、注2:国名はぼかして地域名だけ書いておきます、注3:機関名が入っていないのはユニセフです、注4:ユニセフの本部はコペンハーゲン・ジュネーブ・NYのどこかです)

振り出し→2012/11ユニセフ・ジンバブエ事務所に赴任。スペック:年齢27歳、語学は英語のみ、学歴は東大教育学士・神戸大経済修士、職歴は世銀で4年(人間開発・統計)、途上国経験はネパールを含む数カ国に短期滞在してペーパーを書いた程度で長期で住んだことはない、緊急支援の経験もない、NGOサルタック理事。

応募したポスト一覧↓

2013/11南アジア・教育スペシャリストP3→書類落ち

ここから先は

2,580字
この記事のみ ¥ 100

サルタック・シクシャは、ネパールの不利な環境にある子供達にエビデンスに基づいた良質な教育を届けるために活動していて、現在は学校閉鎖中の子供達の学びを止めないよう支援を行っています。100円のサポートで1冊の本を子供達に届ける事ができます。どうぞよろしくお願いします。