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ながらSDGs通信[第10回]目標7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

はじめに

このコーナーは、私がタウンアドバイザーを務める千葉県長生郡長柄町の広報誌に毎月連載している、SDGsに関するコラムをnoteを読んでいる皆さんにもお伝えするものです。

目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

目標1から6は、貧困や飢餓など、主に「開発」に関わるものでした。今月から解説する目標7から12は、主に「経済」に関するものです。今月は「目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに」について考えてみます。

目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

目標7の達成目標

目標7の達成目標は、安くて安定的なエネルギーを使えるようにすること、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを増やすこと、エネルギーの効率をよくしていくことです。そのためには、国際社会が協力して、石炭や石油を使うよりも環境に優しい技術を開発し、普及していかなくてはなりません。

カーボンニュートラル

エネルギー問題では、昨今、「カーボンニュートラル」という言葉を聞くようになりました。カーボンニュートラルとは、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスを減らし、植林などによって二酸化炭素を吸収することで、温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にするものです。しかし、日本は東日本大震災以降、石油、石炭、天然ガスなど、エネルギー供給の大半を化石燃料に頼っています。2019年度は84.8%が化石燃料でした。これらは温室効果ガスを排出するだけでなく、日本ではほとんど採ることができないため、国際情勢に大きく影響を受けてしまいます。

解決策としてのエネルギーの地産地消・オフグリッド

解決策の一つは、必要なエネルギーは自分でつくり、溜めて、自分で使う、という考え方です。このようなエネルギーの地産地消を「オフグリッド」と呼びます。私は大学でオフグリッド空間を研究していて、長柄町で小型の実験機をつくりました。早ければこの夏から、皆さんの周辺でお披露目できるかもしれません。
オフグリッド可搬空間EcoCabinの記事もご覧ください

参考

公益財団法人日本ユニセフ協会「持続可能な世界への第一歩 SDGs CLUB
経済産業省「日本のエネルギー エネルギーの今を知る10の質問」

掲載情報

千葉県長生郡長柄町『広報ながら』2022年7月号

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