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小説の感想や映画の感想、日々の雑感、気が向いたらプログラミングのアウトプットなんかを書…

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小説の感想や映画の感想、日々の雑感、気が向いたらプログラミングのアウトプットなんかを書いていけたらいいな。音楽を聴くのが好きで、自分でもクラシックギターを気が向いた時に弾いています。大学時代は文学を専攻していました。

最近の記事

映画『生きる living』を観てきました

とても素敵な映画だったので日記代わりに書き残します。題名の通り、映画『生きる living』(カズオ・イシグロ)を観てきました。 出不精なもので普段は映画館になかなか行かない(行きたいという気持ちはある)感じなのだけれど、カズオ・イシグロが監督ということでミーハー心が刺激されて重い腰を上げました。 公式サイトの作品説明がよくまとまっているので「あらすじを書かずに感想だけ書きたいなあ」なんて思っていましたが、あらすじに乗っからないと上手く感想が書けなかったので小学生時代の読書

    • 『水中の哲学者』を読んだ。『違国日記』を読んで心に残ったことと同じなのだけれど、「人は分かり合えないけれど、わかり合おうとすることが尊い」ということを改めて思った。

      • NFTについてかじった後に考える、紙の本の流通の話

        デジタルコンテンツとNFTの流行昨年あたりから(?)Web3.0という言葉を様々な所で見かけるようになり、にわかにNFTという言葉を耳にするようになった。デジタルアートやメタバース内のコンテンツに現実のモノと同じような唯一性を持たせ、そこに新たな経済需要が生まれる、というやつだ。 その中で気になったのが、NFTが作者から別の人に買われ、更にその先で売買されたとしても、作者に利益をもたらし続けることができるという仕組みだ。 技術的な詳細は追えていないけれど、NFTの売買の際にい

        • 読書記録:『獄中シェイクスピア劇団』

          先日マーガレット・アトワッド『獄中シェイクスピア劇団』を読んだので超簡単に感想・読書記録を残します。(書き終わってから見ると当初思っていたより長くなってしまった。。。) 寡聞にして「語りなおしシェイクスピア」というシリーズがあることを本作で初めて知り、思い入れの強い『テンペスト』の語り直しということでつい手が伸びたのが読み始めたきっかけです。 ざっくりしたあらすじ 劇場芸術監督のフィリップスは右腕と思っていた男トニーに陥れられ、その地位を失う。 その後、犯罪者の矯正施設の

        映画『生きる living』を観てきました

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          ホラーと知らずに『ミッドサマー』を観た

          2020年は心身ともに調子を崩したりしていたけれど、だいぶ復調してきたので映画でも観ようかなということで掲題のとおり『ミッドサマー』を観ました。ただでさえ出不精で映画館に行くことを億劫がる性格な上にコロナでの外出自粛などもあり、いつも話題作を観る時は周回遅れです。タイトルと宣材写真?以外の前情報は持たずに観ましたが、途中でホラーということに気づいて驚くなどしました。以下、感想を書いていきますがネタバレ注意です。(今更この作品の感想ノートでネタバレを気にされるかは分かりませんが

          ホラーと知らずに『ミッドサマー』を観た

          『PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』を読みました。

          ドラマを作っている会社というのは、その企業の辿る成長の過程や、そこで働く人々の人生までドラマチックなのだろうか。魔法のような技術を使う人たちがいかに泥臭く戦ってきたかが語られている本だった。 「みなさんご存知」の枕詞が付くぐらい有名なアニメーション企業ピクサーが、始めて映画を公開するまで、そして公開してからの成長の過程の本。とても刺激的で面白い本です。 色々な幸運に支えられて今のピクサーがあるんだと思わせつつ、その幸運はひとえに会社の技術力と経営層含む社員の努力と献身と、そし

          『PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』を読みました。

          野田地図『Q』 A Night At The Kabukiを見てきた話(ネタバレあり)

          NODA・MAPの『Q』を昨日観に行ってきて、もうとても面白くて何か書きたくなって筆(キーボード)を執った次第。すでに世間でいろいろな方が感想を書いているけれど、なにくそ俺の感想は俺だけのものだ! ってことで感想を書きます。まだ感情を整理できていないので、書いている内に文章が散らかってしまったけれど……。 劇の内容としては、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を源平合戦の2勢力に置き換え、ロミジュリをデフォルメしてその滑稽さを茶化しながらも、いわゆる名台詞を伏線に第2部

          野田地図『Q』 A Night At The Kabukiを見てきた話(ネタバレあり)

          『マチネの終わりに』を読みました

          「マチネ」って言葉、オシャレですよね。ヨーロッパ的な香りがして、ちょっと料理っぽくもある言葉。 タイトルの通り、ついに『マチネの終わりに』を読みました。自分が趣味でクラシックギターを弾いているのもあって前々から気になっていたものの、読まないうちに文庫化してしまっていた。今日読み終わったので勢いで感想文を書きます。画像は僕のギターです。写真が適当すぎる。 出版された当時にギタリストの福田進一さんが色々言及していたこともあって、クラシックギタリストの恋愛の話らしい、という前情

          『マチネの終わりに』を読みました

          今更『シェイプ・オブ・ウォーター』を観ました。

          一人暮らしを始めてアマゾンプライムに登録し、折角なら有効活用したいと思ってプライムビデオを眺めた。TSUTAYAをふらふらするような感覚で色々映画を物色して、そういえば話題作だったのに観ていなかったと思い立って『シェイプ・オブ・ウォーター』をレンタルした。折角なので、短い文章ながら感想を残しておきたいと思い、noteに初投稿した次第。文章を書いていると映画を観た直後には考えていなかった感想もスルスル出てきて楽しい。 以下、感想。 なにぶんグロが苦手なので目を背ける瞬間もあ

          今更『シェイプ・オブ・ウォーター』を観ました。